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『ブラックキス』

配給:アップリンク
オフィシャルサイト:http://www.blackkiss.net/

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
橋本麗香
川村カオリ
松岡俊介
安藤政信
小島聖
岩堀せり
あんじ
金内喜久夫
矢島健一
光石研
榊英雄
利重剛
岡田真善
SAWACO
村田充
オダギリジョー
草刈正雄
奥田瑛二
監督、プロデューサー、
原案、脚本、編集:手塚眞
プロデューサー:浅井隆
脚本: 森吉治予
     田中浩司
撮影監督:白尾一博
編集:石川伸彦
美術監修:磯見俊裕
美術:林千奈
衣裳監修:阿部由美子
音楽監督:高木完

2004/日本/35o/カラー/
1:1.85/2時間13分


イントロダクション
「モデルを目指す女性たちの周辺で連続して起こる猟奇殺人事件。事件の真相を追う警察、彼女たちを追う謎のカメラマン、様々な人物が交わりながら進んでいく、ヴィジュアリスト手塚眞が久々に放つエンタティンメント・サスペンス・ミステリー作品」
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 現場での下積みを重ねながら映画監督を目指していくというパターンに変化が生じたのは手軽にハードを手に入れることが出来る環境が整ったこと、映像表現の分野が広がったことが大きい。8mmカメラからハード・ディスク・カメラ(&PC)、テレビ番組からネットでの個人的な映像配信、機材と技術さえあれば、誰もが映画なるものを撮ることが可能になったのだ。今では映画監督一筋の方だけではなく、音楽プローモーション・ビデオ、CGデザイナー、作家、俳優など様々な分野から映画監督が誕生している。そして、逆に映画監督がそれらの分野へと活動の枠を広げている。今回紹介する『ブラックキス』はそういったジャンル・ボーダー・レスな活動をする手塚眞の久々の長編実写作品である。
 この作品を手塚眞の久々の長編実写とするは昨年末(2005)からお正月映画として公開された『ブラック・ジャック ふたりの黒い医者』というアニメーションの監督作品があるからだ(現在、TVで放映されている「ブラック・ジャック」も彼の監督によるものである)。彼の父がこの「ブラック・ジャック」を生み出した手塚治虫であることは多くの方がご存知だろう。映画マニアでもあった手塚治虫は映画的な手法を漫画の中に持ち込み、ヴィジュアルでも圧倒的な世界を構築していった。一方、息子である手塚眞は少年時代に観た映画に感銘を受け、映画監督を志し、映画にとどまらぬ映像活動を展開している。彼が自らの肩書きを“ヴィジュアリスト”としているのも納得なのだが、実はこのように呼称するようになったのはまだ映画を主体にしていた1985年だというから、その先見の明には感嘆せざる得ない(でも、本人がやりたいことは映画だという)。また、PCなどにも明るいデジタルなイメージが強いのだが、本人はパソコンもほとんどやらないデジタル音痴のアナログな人間なのだという(これは意外でしょ)。
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  さて、この作品『ブラックキス』は『白痴』以来、7年ぶりに劇場公開される手塚眞の長編実写作品である(坂口安吾の名作を手塚眞らしい独自の視点で映像化した前作の『白痴』はヴェネチア国際映画祭など世界中の映画祭で絶賛を受け、フランスではロードショー公開もされた)。作品が描くのは連続する猟奇殺人事件を巡るミステリアスでサスペンスフルな物語である。物語は殺人シーンから始まる。残された死体は芸術的に装飾されているというこの殺人事件は密室状態で、一切の手掛かりもないため、警察もお手上げ状態であったが、ひとりの目撃者が現れる。それはモデルを志望し、東京へとやって来た女性だった。彼女は不思議な縁で暮らし始めた元モデルの女性の部屋からそれを目撃したのだった。ここから彼女たちの周りで猟奇的な殺人事件が起こり始める。
  出演は橋本麗香、川村カオリ、安藤政信、松岡俊介、岩堀セリ、奥田瑛二、草刈正雄、小島聖、あんじ、オダギリジョーなどという新人、若手、ベテランを織り交ぜた豪華な面々。
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  この作品はアート系のイメージが強いかもしれない手塚監督の作品の中では最もエンタティンメント性が高い内容となっている。観ていただければ分かるのだが、様々な人物、事象が交差することで犯人像が浮かび上がってくるミステリーらしいミステリー作品となっているのだ。作品の撮影は基本的に台本のページ通りに行われている。それにプラスして、犯人を演じる役者以外には犯人と事件の真相が分かるページが白紙となった台本が手渡されたという(スタッフも同様)。これは台本通り順繰りに演じていきながら、役柄、状況に入り込んでいくという効果を手塚監督が狙ったからである。手塚監督自身は「擬似ドキュメントを狙った」と語っているが、こうした演出に加え、セットではなくロケーションを中心に撮影を進めたこと、警察による検視現場の状況などディテールを密に描いていくという部分に手塚監督の狙った効果は現れている。ミステリー小説を読んでいるように、自然と引き込まれていってしまうのだ。物語の舞台となっているのは新宿の歌舞伎町だが、ここをアジアの迷路のような街として映し出した映像も素晴らしい。この辺には今までの手塚眞らしい匂いを感じることが出来るだろう。
  映像だけではなく、作家としても活動している彼が以前に書いた短編小説のキャラクターとアイデアを元に組み立てられたというこの作品企画は2000年にスタートするも製作から完成、劇場公開までの紆余曲折があり、相当な時間を要している。ただ、そういった時間的ロスとは関係ないサスペンスフルなミステリーとしての面白さが満ちている(前作の『白痴』も公開までに相当な時間を要していたので、次はスパッと公開して欲しいが)。手塚監督、出演している俳優のファンはもちろん、ミステリー好きもぜひ、劇場に脚を運び、この物語展開を楽しんでください。

ストーリー
「一緒に暮らす元モデルの女性、モデル志望の女性の前で連続して起こる芸術的な猟奇殺人。警察はその真相を追い求めていくが」
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 新宿の歌舞伎町にあるラブホテルで芸能プロデューサーとファッションモデルの惨殺された死体が発見される。残されていた死体は芸術的に装飾されており、しかも完全な密室状態での犯行であったため、捜査の難航が予想された。
 そんな中、この事件を目撃していたのが、モデルを目指して上京してきたアスカだった。住む場所すらないアスカはあるモデルに元モデルのカスミを紹介され、彼女の部屋の窓からその瞬間を目撃したのだった。その後、この猟奇的な殺人事件はアスカとカスミの周りで連続的に起こっていく。そんな彼女たちを密かに、執拗に追い続けるカメラマンの姿もあった。
  警察でこの事件の担当となったのは若手刑事の白木と上司であるやり手のベテラン刑事の嶺崎。事件に対してただならぬものを感じた嶺崎は白木に指示を出し、特殊犯罪プロファイリングの専門家 鷹山などの意見を取り入れながら捜査を進めていく。
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