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『イエスタデイ、ワンスモア』

配給:パンドラ/ツイン
オフィシャルサイト:
http://www.pan-dora.co.jp/andy/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
アンディ・ラウ
サミー・チェン
ジェニー・フー
カール・ン
ラム・カートン
監督、製作:ジョニー・トー
脚本:
  ザ・ハーシット/オウ・キンイー
撮影:チェン・シウキョン(HKSC)
編集:デヴィッド・リチャードソン
美術:トニー・ユー
衣装:スティーヴン・ツァン
   ステファニー・ウォン
音楽:ベン・チョン
2004年/香港/シネスコサイズ/ドルビーSR/1時間38分

イントロダクション
「今、香港で最もエネルギッシュな映画監督ジョニー・トー、香港を代表する俳優アンディ・ラウ、サミー・チェンのトリオによるセレブな泥棒元夫婦の小粋なエンタティンメント作品」
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(C)2004 Media Asia Films (BVI) Ltd. All Rights Reserved
  “韓流”の波が吹き荒れる中、アジア映画好きやマスコミでは「次は“華流”が来る」と言われ続けている。“華流(ホアリュウ)”とはその名の通り、中華権の映画を示している。実際、書店に行けば、“韓流”雑誌の隣に“華流”雑誌が並んでいたり、日本の漫画「花より男子」を原作とした台湾発のドラマ「流星花園」から飛び出したアイドル・グループ“F4”の人気も大きくなりつつある。今回紹介する『イエスタデイ、ワンスモア』は“華流”の中心となっていくであろう香港映画界が送り出す小粋なエンタティンメント作品である。
 “華流”という波が盛り上がる中、香港映画の現状はどうなのだろうかと考えると正直、考えざる得ない部分がある。『インファナル・アフェア』シリーズは確かに盛り上がり、大きな評価も獲得した。現在公開中の『頭文字D』もいい感じだ。ただ、それ以外の作品がない。ないというのはレベルが低いというのではなく、日本でヒット作が生まれないのだ。例えば、『PTU』、『ワンナイト イン モンコック』は『インファナル・アフェア』シリーズと比べても遜色のない優れたエンタティンメント作品であり、評価も高かった。でも、興行成績は厳しかったのだ。香港映画自体は経済の低迷に連動した低迷期を抜けつつある。そういった中で少しずつ魅力的な作品も紹介されているのだが現状は厳しい。これが“華流”という来るべき波の中での香港映画の現状である(気分としては応援団でも作りたい感じだ)。
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(C)2004 Media Asia Films (BVI) Ltd. All Rights Reserved
 今回紹介する作品『イエスタデイ、ワンスモア』は香港映画界の中で最もエネルギッシュな監督ジョニー・トーによる作品である。この作品の前に日本で公開された『PTU』は第23回香港電影金像奨 最優秀監督賞などを受賞し、ベルリン国際映画祭など各地映画祭へも出品、来年の公開が予定されている最新作『エレクション』(原題)は今年のカンヌ国際映画祭のコンペに出品されるなど、国内はもちろん、世界的な評価も定まってきているジョニー・トー監督。彼の最も驚くべき部分は年間に何本もの作品を監督してしまうバイタリティである。2004年には3本、2003年には4本という具合に年間に数本のペースでアクション、コメディ、ロマンス、ドラマなどを生み出し続けているのだ。しかも、これに製作をしている作品も加えれば、その本数は倍近くになる。プログラム・ピクチャー全盛期の日本映画の監督並みの仕事をしながら、一定のレベルを落とさない映画作りは香港映画界だけでなく、世界で最もエネルギッシュな監督の一人と断言してもいいのではないだろうか。
 さて、そんなジョニー・トー監督の日本で公開される最新作に当たる『イエスタデイ、ワンスモア』の主人公は美男美女夫婦のセレブな泥棒。しかし、このふたり、作品の冒頭で離婚をしてしまう。物語が動き出すのはそれから2年後。別れた妻は資産家の息子との結婚を決意。実は彼女の狙いはひとり息子の母親が持つネックレス。ある時、そのネックレスが盗まれてしまう。その盗みを仕掛けたのは彼女のはずだったのだが、実は元夫もそこに目をつけていて、彼が先んじたらしい。こうしてふたりは再び接近し始める、というものだ。
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 主演の美男美女を演じるのはアンディ・ラウとサミー・チェンという香港映画界を代表するスターふたり。とにかく、このふたりの持ち味が全開しているのが作品の大きな魅力のひとつだ。ジョニー・トー監督はこの作品について「アンディ・ラウにはこれまでの彼ではない、とてもナチュラルなアンディを演じてもらおうと思った。サミー・チェンは女優としてのキャリアが長いとはいえないが、その成長ぶりは著しく、常に刺激を受ける。この作品はそんなふたりとの3度目の仕事だけど、とても苦心した。それは“アンディ・ラウとサミー・チェンの恋愛物語”となるとそれだけで香港中が期待するからだ。新鮮で、ふたりの魅力が活かされるような題材、それを考えるのが一番大変だった。」と語っている。
 香港では大ヒットとなった『ニーディング・ユー』、『痩身男女』(日本未公開)というこのトリオが生み出した恋愛物語、その新作のプレッシャーが相当なものだったということは先の監督自身の発言が物語っている(役者も大変だったと思う)。そうした期待をうまく裏切った作品が、この詐欺師の元夫婦の物語だ。前半のお互いの騙しあい、盗みのテクニックを競い合う様子はとにかく小粋。この辺は60年代、70年代のアラン・ドロンによる娯楽作品の雰囲気に満ちている。このままネックレスの所在を巡りながらも、うまくよりを戻して終わりかと思いきや、後半に思わぬ展開が待ち受けている。この香港映画らしい展開が本当に小気味よく、痛快だ。ジョニー・トー監督は「このトリオによる恋愛物語はこれでおしまい」と語っているが、この作品を観るとそれはちょっと残念。でも、恋愛物語以外のハード・ボイルドな作品を作ってくれるかもしれないしね。その辺りは、多彩な手腕を持つジョニー・トー監督に期待したい。映画の背景となる香港のセレブの生活も魅力的な作品『イエスタデイ、ワンスモア』。これがレイトショーのみとはちょっともったいないエンタティンメント作品です。香港映画に興味のなかった方もぜひ、足を運んでください。

ストーリー
「別れて2年のセレブな泥棒夫婦。お宝ネックレスを巡り、ふたりは再び接近するが」
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(C)2004 Media Asia Films (BVI) Ltd. All Rights Reserved
 セレブの夫婦で有名なトゥ夫妻。実は彼らは誰もが知らない裏の顔を持っていた。それは泥棒という顔。この日も山のような宝石をせしめたばかり。その宝石をゲームの勝ち負けで取り合うなど、分けている最中に夫は離婚しようと言い出す。その理由は「不公平だから」。
 そこから月日は流れ、2年後。元トゥ夫人は資産家の一人息子との結婚を決意していた。実は彼女が目的としていたのは一人息子の母親の持つネックレス。その家の家宝であるネックレス目当てに結婚をしようとしているのだが、そのことに感づいている母親も簡単には首を縦に振らない。実は彼女もかっては泥棒だったのだ。それでも一人息子のためにと思い、貸し金庫から出したその時にネックレスは盗まれてしまう。それを仕掛けたのは元トゥ夫人のはずだったが、実は元夫のトゥが先んじていたのだった。こうしてふたりはネックレスを巡り、接近し始めるのだが。
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