「ジャーナリストは偶然遭遇したリンチ事件。リンチを受けた男は連続殺人鬼に関する新たなネタの提供と引き換えに釈放を求めるが・・・・」
男が水辺で体を清めている。男の名はビニシオ。聖書販売員である彼は車で走り出していく。その途中でビニシオは国民を恐怖に陥れている連続殺人鬼「モンスター」に関する新聞を買い、街中へと入っていく。そこでは「モンスター」の新たな被害者となった子供たちの葬儀が執り行われていた。
「モンスター」の取材のためにマイアミからエクアドルへと入っていた人気TV番組のレポーターであるマノロとクルー2人はこの葬儀を取材していた。彼らは殺された少年の双子の弟に取材を試みたが、少年は急に駆け出し、車に撥ねられ、死亡してしまう。少年を撥ねたのはビニシオが運転する車だった。
ビニシオは殺気立った住民たちと少年の父の手により、壮絶なリンチを受ける。ビニシオの息子、身重の母親はそれを止められず、警官も傍観している。それを止めたのはマノロのカメラだった。ビニシオとリンチを首謀した少年の父は刑務所へと運ばれていく。少年の父は苦労の末に手に入れたわが子ふたりを数日にして失ったのだった。
前日の番組で壮絶なリンチの模様を放映したマノロはビニシオらを取材するために刑務所へと出向く。そこでマノロはビニシオから思わぬ情報を手に入れる。それは「モンスター」の犯罪に関する犯人か目撃者しか知りようもない大きなネタだった。そのネタと引き換えにビニシオは釈放を頼むのだが。 |