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『サヨナラCOLOR』

配給:ザジフィルムズ
オフィシャルサイト:
http://www.zaziefilms.com/sayonara-color/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
竹中直人
原田知世
段田安則
雅子
中島唱子
水田芙美子
内村光良
中島みゆき
監督、脚本:竹中直人
プロデューサー:新藤次郎
脚本:馬場当
撮 影:佐々木原保志
編 集:奥原好幸
美 術:斎藤岩男
衣 装:伊藤佐智子
音楽:ハナレグミ
    クラムボン
    ナタリーワイズ

2004/日本/カラー/
1:1.85 ヴィスタサイズ/1時間59分


イントロダクション
「「サヨナラ COLOR」という曲にインスパイアされ、生み出された竹中直人4年ぶりの監督作は彼らしいセンチで切ない、夢想のような恋の物語」
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  シュールな物真似でTVのブラウン管に登場し、今では映画やTVには欠かせないバイプレイヤーとなった竹中直人。そんな竹中がシネマディクトともいうべき映画マニアであり、自らもメガホンをとっていることは多くの方がご存知だろう。監督デビュー作は漫画家つげ義春の代表作を映画化した『無能の人』(1991)。この作品でヴェネチア国際映画祭の国際批評家連盟賞を受賞し、一躍脚光を浴びた竹中は田舎町の消防士たちの人間模様を描いた『119』(1994)、写真家 荒木荒木経惟とエッセイストであった妻 陽子との幸せな関係を描いた『東京日和』(1997)、終わっている夫婦と娘との暮らしを描いた『連弾』(2001)とほぼ3から4年に1作のペースで監督作を発表し続けている。そんな映画監督 竹中直人の新作がそのペース通り4年ぶりに公開される。それが今回紹介する『サヨナラ COLOR』である。
 竹中直人の監督作品は自らが主演(出演)するというスタイルとともに、その竹中と共演する女優にも注目が向けられる。風吹ジュン、鈴木京香、中山美穂、天海祐希とそれぞれの作品のテーストにあった、多分、竹中の好みであろう女優たち。今回の作品『サヨナラ COLOR』で選ばれたのは原田知世である。原田知世が演じるのは竹中直人演じる男からずっと一途に思われ続けている女性。高校時代からいい年をした親父になってまで、竹中は彼女のことを思い続けているのだ。“ありえない”、“ストーカー?”などと思ってしまうかもしれないが、竹中直人が今まで撮ってきた作品や発言を追っていけば、こういう作品が生み出されてくるのは自ずと分かるだろう。
  物語は、竹中演じる医師の病院に原田知世演じる彼の忘れられない人が入院してくることから始まる。でも、彼女は彼のことを覚えていない。正確に言えば、彼以外の同級生は憶えているのに彼だけは覚えていないのだ。それに加え、彼女は売れっ子スタイリストの男と一緒に暮らしている。恋としては勝ち目がない。まずは何とか思い出してもらおうと彼は奮闘する。そして医師として彼女の命を救うために自らの命まで削って奮闘する、というものである。これも書けば「うわー」と感じてしまう内容かもしれないが、そのあたりをベタベタにせず、サラッと描いていくのも竹中直人の持つセンチメンタルな、照れというやつだろう。
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  さて、タイトルの『サヨナラ COLOR』にピンと来た人はなかなかの音楽好きだと思う。このタイトルとなったは現在はハナレグミとして活躍する永積タカシが、SUPER BUTTER DOGで発表し、その当時から一部では名曲と言われていた曲。“さよならからはじまることがたくさんあるんだよ 本当のことが見えてるならその思いを捨てないで”というフレーズが印象的なこの曲を好んでいたのが竹中直人だった(僕はRCサクセションの匂いを感じていた)。
  作品のきっかけは『復讐するは我にあり』など数多くの素晴らしい作品の脚本を手掛けてきている馬場当が「竹中直人をイメージして書いた」とオリジナルの脚本を書き上げたことだった。竹中は気に入り、出演を快諾。その時はもちろんタイトルは違うし、竹中も主演だけで監督をする予定はなかったという。それが監督もするという方向に変わり、脚本に手を入れるための打ち合わせの際に竹中がタイトルを『サヨナラ COLOR』にしたいと提案、プロデューサーらに曲を聞かせ、そこに彼自身が込めた想いを打ち明けたという。多少の時間は要したというが、タイトル変更などに関する脚本家の許可も取れ、『サヨナラ COLOR』はスタートした。
  出演は竹中直人、原田知世のほか、段田安則、モデルとしても活躍する雅子、中島唱子、水田芙美子、ウッチャンナンチャンの内村光良、ミュージシャンの中島みゆき。他にもちょい役を中心に忌野清志郎、ゆずの北川悠仁、斉藤和義、浜崎貴司、ビッケ、田島貴男、スチャダラパー、高野寛、原田郁子、永積タカシ、スカパラ、Leyonaなどのミュージシャン、三浦友和、久世光彦、風吹ジュン、片桐はいり、風吹ジュン、伊佐山ひろ子、安斉肇などのヴァラエティーに富んだ、豪華な面々が出演している。
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  物語には飲み屋にひとり通い、酔い、女将に甘え、本人曰くの女子高生との援助交際を重ね、病院では看護婦の尻を撫で、エロな馬鹿話をする主人公、一方でそれとは別に好きな人の前でぎこちなくなってしまう主人公がいる。どちらも同じ人物だ。今までの竹中の監督作品もそうだが、今回の作品ではそれ以上に生真面目でセンチメンタルな竹中の要素が全開している。物語はそんな中年男の夢想とも断言してもいい世界、初恋の女性と同様に彼が思い入れてきた世界(例えば、江ノ電、A&Mのレコードなど)がゆったりと続くだけだ。こういった世界を受け入れられるのかが作品を楽しめるのかの分かれ目だろう。それは竹中らしい“センチメンタル”&“ノスタルジア”が受け入れられるかなのだ。いくつもの印象的なシーンが重なっていくことでそういった満たされなかった想いが少しずつ満たされていく。そして、分かってはいてもラストにハナレグミ&忌野清志郎による「サヨナラ COLOR」が流れるとついホロリとしてしまう。
  朝日が昇る中、スチャダラパーの面々がラップを奏でながら歩いていく浜辺、そこを追っていくとエンストした車の座席にコート姿で横たわる竹中が映し出されるというオープニングシーンが印象深い。ゆったりとした長まわしのシーンなのだが、ここがその後の内容と色々な意味で繋がっているし、作品全体のテーストにもなっていると思う。愛する人の病室に入る時の竹中の深呼吸とラップ、カメラの動きと全体のリズム、重要なシーンとしての浜辺、竹中の孤独、そしてしがない男の1日の始まり・・・・。それはオヤジの夢想の恋の物語なのだろうか。センチメンタルな男の物語『サヨナラ COLOR』、ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
「初恋の、それ以降ずっと思い続けてきた女性が自分の勤める病院に入院してきた」
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  医師として正平が勤める病院に彼の高校時代のマドンナだった女性 未知子が入院してきた。独身の正平は彼女のことを高校時代からずっと思い続けていた。病院では看護婦のお尻を撫でたりと悪ふざけが過ぎる正平だが、未知子の前ではそんな欠片すら見せない。でも、未知子は彼のことを覚えていなかった。いや、高校のクラスメートで彼だけのことを覚えていなかったのだ。
 未知子は人気スタイリストの雅夫と暮らしていた。しかし、女癖が悪い雅夫は未知子がいない間に他の女にも手をつけていた。よりによって、そのひとりは未知子の親友だった。
  未知子は正平のことを思い出し、ふたりはあることがきっかけで意思を疎通させていく。でも更に辛い瞬間がやってくる。未知子は進行性の子宮ガンだったのだ。
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