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『pig's inferno』

配給:リタピクチャル
オフィシャルサイト:http://www.flyingjib.jp/pig/

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
川島充顕
田邊奈緒
雄田哲行
監督、脚本、撮影、編集、
美術、音楽:山岡信貴
共同脚本:城山明英
音楽: プリン爆発プリン

2000/日本/パートカラー/
1時間29分


イントロダクション
「出演以外のパートを全て自分の手でこなし続ける映画監督 山岡信貴。新たな映画の可能性を見出そうとする日本では知る人ぞ知る存在だった彼の作品が一挙に公開」
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 映画は映画館で観るからこそ映画だといわれる。実際、映画は大きなスクリーンで観てこそ映えるような作りがされている。でも、映画はビデオやDVDで観ても映画であるし、Vシネマというビデオ専門の映画も存在する。今ではそれがインターネットにまで広がってきている。映画館で観るからこそ映画であったはずのものは、そのあり方を大きく変えている。そうした変化は作り手の側にも大きな影響を及ぼしている。今回紹介する『pig's  inferno』はそういった部分を体現したかのような作品だ。
  映画が映画館以外の上映手段を獲得していった背景にはTV受信機、ビデオデッキ、コンピュータなどのハードの普及が大きかった。ハードの普及に伴い、その価格が低価格となり、インフラ的な部分も整っていったのだ。こうしたハードの普及は受けての側だけでなく、発信する側にも大きな変化を及ぼしている。ビデオの普及はフィルムではなく、より低価格なビデオカメラでの撮影を可能にしていった。その中でも最も大きな変化がコンピュータである。これにより、自分の思うがままの映像編集機能を手に入れることが可能になったのだ。こうした部分を代表する作品が、今年、日本でも公開された『ターネーション』だった。この作品はマッキントッシュなら必ず付属しているソフト“iMovie”を駆使し、自分が今までに撮りためたフィルム、写真などを編集し、作り上げた強烈な自分と母親の歴史、関係を捉えた物語だった。今後、こうした形で制作される映画は増え続け、新たな才能を生み出していくことは間違いないだろう。
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  ここで紹介する作品『pig's inferno』の山岡信貴監督もそうした才能の一人である。彼は13年間で4本の長編作品を作り上げているのだが、それらの作品は海外の映画祭では何度となく上映されてきたものの、日本ではほとんど見向きもされなかった。しかも驚くべきことにそれら作品は出演以外のパートの全てを山岡信貴監督ひとりでこなしてきているのだ。ひとりでやるということには予算的な部分もあると思うのだが、そのことを山岡監督に尋ねてみると「スタッフで組んでやる映画とは違い、ひとりでやることで見えてくる映画の可能性」という風に答えてくれた。映画の制作、発信形態が変わってきている中で、この山岡監督と彼が作り上げた作品の意味合いは相当に大きいと思う。それを一言で表せば、ここまで出来るということなのだ(逆にある限界も透けて見えるのだが)。
  『pig's inferno』はある作家が残した奇書ともいうべき小説「pig's inferno」と死に捉われたしまった者たちの物語である。物語はその小説からの抜粋を取り入れながら進んでいく。モノクロで進んでいく映像のセンス(後半はカラーになる)、出演者たちが歌いだすミュージカル調の演出、ミステリー色、ゴシックぽさが混じりながら展開していく破滅的な物語はとてもひとりで作り上げたとは思えない作品だが、物語の登場人物と同様に何かが欠けている気もする(それは監督の狙いであり、そこが作品の魅力に繋がっているとも感じる)。
  実は山岡監督はこの『pig's inferno』の次の長編に当るSF的サスペンスとも言うべき作品『天然性侵略と模造愛』では大胆にもCGをふんだんに盛り込んでいる。これはどこから現れたかもわからない自らのコピーに命を脅されることから始まるという、どこにたどり着くのか想像もつかないストーリー展開の面白い作品なのだが、この作品も出演者以外は全て山岡監督自身により仕切られている(これも同時期に公開されている)。
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  今後の映画がどうなっていくのかは分からない。ただ、今回公開される山岡監督の作品を観ることはそのひとつの手がかりにはなると思う。間違いなく映画ではあるが、山岡監督自身はもっと別のスタンスを見据えているんではないだろうかという感じが僕にはある。それがどこに繋がるかは分からないが、少なくとも既存のシステムからはずれた部分になるのは間違いないのではないだろうか。万人にはお薦めしませんが、映画、その可能性に興味があるなら、ぜひ、脚を運んでください。

ストーリー
「謎の奇書「pig's inferno」に捉われ、魅了された者たちの愛と死の物語」
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 幼いわが子である兄妹を監禁し、彼らの愛の軌跡を綴った作家 小林重吉。彼はその小説「pig's  inferno」を残し、消息を絶ってしまう。ドキュメンタリー作家のスナフキンはその本の真相を探っていくうちに、その本に登場する兄かもしれない人物と出会う。その人物は部屋に閉じこもり、妹の思い出を書き続け、書き終えた時に死ぬという。スナフキンは彼の死を止めようと町の占い師を頼るが、逆にふたりとも1週間の命だと宣告される。その女占い師も「pig's  inferno」に魅了され、自身が作品に登場する妹になりたいとまで思っていた。
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