「誰も侵入できないはずの部屋に繰り返し届けられる差出人不明の空の箱」
コンピューター・プログラマーのサイモン。老朽化したアパートの自宅を仕事場にしている彼はこの日も依頼されたコードの解読に追われていた。そうした中、彼は部屋の中に差出人不明の箱が置かれているのに気付く。何かと思い、それを開封してみるが、中身は空だった。身に覚えのない退去命令の貼られた玄関を出て、そのままコンビニエンス・ストアに出掛け、買い物をし、再び部屋に戻るとまた差出人不明の箱が置かれていた。開封してみると、中身はやはり空。サイモンは不安に襲われ始める。そして部屋をノックする音。それはこのアパートメントの大家でウイルスにやられたらしいパソコンを直してくれということだった。直さなければ、家賃未納で退去だという。大家のパソコンはこのアパートメントの監視カメラに繋がっていた。そのデータを盗み、部屋で侵入者を調べ始めるサイモンだったが、また同じ事態が起こる。 |