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『ワンナイト イン モンコック』

配給:ファイヤークラッカー/真空間
オフィシャルサイト:

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
ダニエル・ウー
セシリア・チョン
アレックス・フォン
チン・ガーロッ
ケン・ウォン
アンソン・リョン
ラム・シュ
サム・リー
監督、脚本:イー・トンシン
製作:ヘンリー・フォン
撮影:ビーナス・クェン
編集:チョン・ガーファイ
音楽:ピーター・カム

*第24回香港電影金像奨
  最優秀監督賞・
  最優秀脚本賞 受賞
*第10回金紫荊奨
  最優秀監督賞 受賞
*2004年度
  香港電影評論学会大奨
  最優秀監督賞 受賞、
  推薦電影作品

2004/香港/35o/シネスコ/
1時間50分


イントロダクション
「『インファナル・アフェア』シリーズに続き、香港映画界が送り出す暗黒街群像ドラマの傑作」
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©2004寰宇娯楽有限公司UNIVERSE ENTERTAINMENT LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.
  低迷が続いていた香港映画復活の狼煙をあげた作品といえば、『インファナル・アフェア』シリーズになるだろう。ハリウッド・リメイクも動き出していると伝えられるこのシリーズの魅力はなんといってもそのストーリー展開と人物造形にある。そうした部分に関して、来日時に監督が語っていた言葉で印象的だったのが“きちんと脚本を書き、きちんと予算内で仕上げることに徹した”というものだった。要はそれまでの香港映画は脚本すら満足になく、予算管理もいい加減なものが多かったということだ(それゆえに破天荒な作品も出ていたのだろうが)。このシリーズ以降、そういったきっちりと作りこんでいった香港映画の良作が公開されている。今回紹介する『ワンナイト  イン モンコック』もそういった作品である。
  物語は世界一の人口密度を誇ると言われる香港の街モンコックでの日常茶飯事のいざこざから始まる。露天の縄張りを巡る、そのいざこざはヤクザの組同士の対立へと拡大。結果的に一方のボスの息子が殺されてしまう。そして息子を殺されたボスはある人物を通じ、殺し屋を雇う。一大抗争に発展することを警戒した警察はタレコミ屋などの情報を元に予防線を張り巡らそうと動き始めるのだが・・・・というこの作品、香港お得意の暗黒街映画の色合いを張り巡らしながら、そこにアクション、ロマンスなどの要素を入れ込んだ群像ドラマともいうべき内容になっている。そうした中で最も重要な要素となるのが香港と大陸(中国)の関係である。
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  ここでいう香港と大陸の関係とは経済的な格差が生み出す問題である。大陸が経済的に大きく成長している、香港が不況にあえいでいると伝えられても、大陸の貧困な地域から国際金融都市である香港へと渡り、下働きから一攫千金を夢見ているものたちは途切れることがない。しかし、同時に夢破れた者たちの犯罪も増え続けている。同じ中国人ではあるが、香港は広東語であるのに対し、大陸は北京語であるため、言葉もまともに通じない。同じ中国人ではあるが、大陸人は香港においては“移民”でしかないといっても過言ではないのだ。作品の中では大陸の同郷の者から殺しの依頼を受け、片道ビザで香港へとやって来る主人公の青年、その彼とひょんなことから知り合い、行動を共にすることになるやはり同郷である娼婦の女性を軸にこのあたりの悲哀がうまく描かれている。
  出演は大陸出身の青年役にモデル出身で『香港国際警察』など数々の作品に出演しているダニエル・ウー、彼と行動を共にする娼婦役に同じくモデル出身で『マッスルモンク』など数多くの話題作に出演するセシリア・チョンという今後の香港映画界を背負っていくであろう俳優ふたり、共演に『爆裂都市』、『ダブルタップ』のアレックス・フォン、『PTU』などジョニー・トー作品の常連であるラム・シュなど。監督は『つきせぬ想い』、『フル・スロットル/烈火戦車』などの作品で知られるイー・トンシン。作品は第24回香港電影金像奨 最優秀監督賞・最優秀脚本賞、第10回金紫荊奨 最優秀監督賞などを受賞するなど高い評価を獲得している。 
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©2004寰宇娯楽有限公司UNIVERSE ENTERTAINMENT LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.
  冒頭のモンコックでの小競り合い、その後に続く、派手なカーチェイスのシーンなどヤクザがらみの暗黒街映画になっていくのかと思いきや、同郷の仲介屋から請われ、殺しのために大陸から香港へとやって来た青年がその仕事をこなせなくなる状況が生じると、物語はそうした色彩を帯びながらも、登場人物たちが抱える心情や想いの群像ドラマともいうべきものへと変化していく。前半のアクションシーンもいいが、本当の見所はこの中盤以降の部分にある。この香港での成功を夢見ている大陸出身の純真な娼婦、殺しのために大金を手に入れたが、その金ではなく、別の大切な目的を持ち、香港へとやって来たやはり純真な殺し屋の青年、金こそがすべてとなった殺しの仲介をする大陸出身の何でも屋的男、やる気満々の新入りの刑事、それとは対照的にやる気をあまり見せない事なかれ主義的な指揮官である警部など様々な登場人物たちがヤクザの抗争というラインに乗りながら、必然的、偶発的な出来事へと巻き込まれていく。タイトルの『ワンナイト イン モンコック』はその意味する通りのモンコックでの一夜の出来事であり、警察がヤクザの抗争阻止に打ち出した作戦名でもある。物語が集約していき、ここで終わるかと思わせた後に続く展開があまりにも切ない、香港映画界の質の高さを示す傑作(実はイー・トンシンが製作&脚本で参加した『ダブルタップ』の続編的な位置づけでもあるという)。ぜひ、劇場に足を運んでください。   

ストーリー
「モンコックでの小さないざこざは組同士の対立へと発展。ある一夜に様々なドラマが展開する」
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  世界一人口密度が高いといわれる街モンコック。ある夜、ここの露天で客引きの縄張りを巡り、日常茶飯事ともいえる小さないざこざが起きた。いつものようにその場限りで終わってしまうと思われたこのいざこざは対立する2つのヤクザの抗争へと発展し、一方の組長の息子が殺されてしまう。殺された組の組長は携帯電話屋を営む何でも屋の男リウに殺しを依頼。リウは大陸の同郷の青年フーを殺し屋として香港へと送り込んだ。
  殺しさえすれば終わってしまう簡単な仕事のはずだったが、警察にタレコミ屋からの情報が舞い込み、リウは警察に捕らえられてしまう。自分が泊まっているホテルに警察が入っていることを気づいたフーはその場を離れ、ある安宿へと逃げ込むが、そこで暴行を受ける娼婦を目の当たりにし、助け出す。娼婦の名はタンタン。やはり貧しい同郷の出身だった。ヤクザに手を出したからここにいてはいけないというタンタンに手を引かれ、フーは街を移動し始める。一方、警察は“ワンナイト イン モンコック”という作戦の下、殺し屋であるリウと対立する組長の拘束に乗り出そうとしていた。
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