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『モディリアーニ〜真実の愛〜』

配給:アルバトロス・フィルム
オフィシャルサイト:http://www.modi-movie.com/

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
アンディ・ガルシア
エルザ・ジルベルスタイン
オミッド・ジャリリ
エヴァ・ヘルツィゴヴァ
ウド・キア
イボリッド・ジラルド
監督、脚本:ミック・デイヴィス
プロデューサー:
  ステファニー・マルチネス
  =カンボー
  フィリップ・マルチネス
  アンドレ・ジャウィ
  アラン・レイサム
撮影:アメニュエル・カドッシュ
編集:エマ・E・ヒッコックス
美術:
  ジャンティート・ブルキエラーロ
衣装:パム・ドーン
音楽:ガイ・ファーレイ

2004/フランス、イギリス、イタリア
/カラー/ヴィスタサイズ/
ドルビーSRD/2時間6分 

 


イントロダクション
「愛する女性との関係を軸にピカソとの対決、当時のモンマルトルの雰囲気などを描き出した、画家モディリアーニの最晩年のドラマ」
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  芸術家の人生というやつは破天荒で繊細だからこそ、物語としての魅了を持っているのだろう。ただ、芸術家と称される人々が破天荒なわけでなく、そのほとんどがいたって普通であるのは確かだ。でも、僕たちは彼らの生み出した魅力的な作品と共に、破天荒で繊細であるかもしれない彼らの人生にも魅了されていく。今回紹介する作品は破滅型の人生を歩んだともいわれる画家モディリアーニの人生を描いた『モディリアーニ〜真実の愛〜』である。
  画家の人生を描いた作品としては最近では“アクション・ペインティング”という手法を編み出したモダン・アートの巨匠ジャクソン・ポロックの生涯を描いた『ポロック/2人だけのアトリエ』、フェルメールの傑作「青いターバンの少女」の誕生を巡る物語『真珠の耳飾りの少女』などが浮かんでくる。今回の作品の主人公であるモディリアーニに関してはジェラール・フィリップ主演、ジャック・ベッケル監督による『モンパルナスの灯』という傑作も残されている。
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  モディリアーニは日本でも非常に人気の高い画家である。彼の名前を知らなくても、顔と首の長い、温かみと哀愁のある肖像画を見たことのない方はいないのではないだろうか。絵を見れば「ああこれを描いた人がモディリアーニなんだ」ときっと思うはずだ。モディリアーニは1884年にイタリアの比較的裕福な家庭に生まれている。生まれつき病弱な体質であったが、幼い頃から絵に親しみ、ベネチアの絵画学校に入学。その後、20代前半にパリに出ている。彫刻家を目指していた時期もあったが、晩年は絵画に集中。彼の代表作は亡くなる1920年までの数年間に生み出されている。俗にエコール=ド=パリ(パリ派)と呼ばれる20世紀始めにパリのモンパルナス、モンマルトル界隈で活躍した代表的な画家である。妻であり、多くの傑作のモデルであるジャンヌと知り合ったのもこの晩年の時期にあたる。
  この作品『モディリアーニ〜真実の愛〜』が描くのは画家モディリアーニが死に至るまでの最後の1年間の姿である。作品を商売の道具と考えず、アルコールに薬とやりたいようにやり続けるモディリアーニ、その対照として描かれる作品を売り、名声を高めてきたピカソ。物語はこのふたりのその才能を認めながらも反発し続けるライバル関係、ユトリロ、マックス・ジャコブらとの固い友情、当時のモンパルナス、サロンに集う芸術家たちの姿をモディリアーニとジャンヌの愛の関係を軸に捉えていく。
  出演はモディリアーニ役に『ゴッド・ファーザーPARTIII』など数々の作品に出演しているアンディ・ガルシア、ジャンヌ役に『恋人たちのポートレイト』のエルザ・ジルベルスタイン、ピカソ役に『ノッティングヒルの恋人』のオミッド・ジャリリ、その他、スーパー・モデルとして活躍するエヴァ・ヘルツィゴヴァ、『イヴォンヌの香り』のイポリット・ジラルド、ドイツ映画の巨匠ファスビンダー監督、ラース・フォン・トリアー監督などの作品に出演するウド・キアなど。監督は脚本家として数多くの作品に係わり、日本ではこの作品が監督デビュー作となるミック・ディヴィス。
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  作品のオープニングには「この作品のキャラクター造形などはフィクションである」という但し書きが出る。でも、全てがフィクションというわけではなく、限りなく真実に近いフィクションと捉えた方がいいだろう。『モンパルナスの灯』も同様である。だから、このふたつの作品には細かい部分などで大きな差異がある(ま、そんなことはどうでもいい)。自分自身も病気がちのため孤独で芸術に関心を持つ少年時代を送っていた監督はこの作品への想いを「20世紀を代表する不遇の画家モディリアーニと彼にまつわる素晴らしいラブ・ストーリー、愛の悲劇を伝えたかった。これは幼い頃からの特別な夢だった。」と語っている。タイトルだけ取り上げると「画家の映画、アート映画か」と思う向きもあるだろうが、この作品は監督が語るように悲恋ともいえるモディリアーニとジャンヌの関係、才能ある画家モディリアーニとピカソの死後までも語り継がれるライバルとしての対決が絡み合った愛と自分の威信のドラマなのだ。繊細ゆえに破天荒な行動を繰り返すモディリアーニを演じるアンディ・ガルシア、コクトーなど取巻きを引きつれ繊細ゆえに不遜な態度を通し続けるピカソを演じるオミッド・ジャリリ、お金持ちの家庭なのにモディリアーニを愛するがゆえに不遇を受け止めるジャンヌ役のエルザ・ジルベルスタインなど役者陣の演技もドラマとして秀逸だである。モディリアーニを知らないなら、強靭な意志とエゴを持った男の悲恋ともいうべきこの作品を観て、作品へと入るのも手ではないだろうか。絵に対する感触も変わってくるはずだ。個人的には好きな、興味ある人物たちが走り回っていたこの時代のパリ、それを再現している雰囲気はやはり壮観だ。そこだけでも色々な興味が捲くし立てられてくる(特に印象的だったのがルノワールの完全に達観した態度だ)。物語が大きく盛り上がってくるのはモディリアーニが引くに引けなくなり、画家としての才能を賭け、美術コンテストへの出展を決めてからの後半部分。このあたりは画家の気持ちとこちらの気持ちが一体になっていくような感覚に満ちている。そして、運命のようなあまりにも切な過ぎるラストへと運ばれていく。モディリアーニを好きな方はもちろんだが、恋愛ドラマ好きの方にも味わってもらいたい作品だ。ぜひ、劇場に足を運んでください。   

ストーリー
「画家モディリアーニと彼の愛した妻ジャンヌとの最後の日々」
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  物語の舞台は1919年のパリ。モンマルトルのカフェには夜毎、芸術家たちが集まり、議論を戦わせていた。そこにいつもの調子でやってきたモディリアーニはいつものように一席ぶちかます。彼の攻撃の対象となっているのはコクトーらの取り巻きを引きつれ、そこにやってきているピカソだった。芸術を売ることで名声を高めてきたピカソ、自分の芸術を売ることをしないモディリアーニ、圧倒的な才能を持ちながらも対照的な生き方をしているふたりの画家に対して、周囲は年に1度の美術コンテストでの対決を期待していた。しかし、モディリアーニにはそうした気持ちは全くなかった。
  数年前、モディリアーニはジャンヌと恋に落ち、子供をもうけていた。しかし、ジャンヌの父親はその子供を取り上げてしまっていた。アルコールに薬、貧しい生活の中、モディリアーニの体調は悪化していく。
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