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『みやび 三島由紀夫』

配給:パンドラ
オフィシャルサイト:http://www.pan-dora.co.jp/

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
平野啓一郎
関根祥人
野村万之丞
ホイクール・グンナルソン
松下恵
岡泰正
坂手洋二
バログ・B・マールトン
ラウラ・テスタヴェルデ
柳幸典
監督、製作:田中千世子
プロデューサー:
  鈴木隆一
 すずきじゅんいち
撮影:川上皓市
編集:冨田伸子
美術:星埜恵子
音楽:梅林茂

日本/2005/35o/カラー/
ビスタサイズ/1時間14分


イントロダクション
「三島由紀夫以後の世代の様々な芸術家、作家などにより語られる三島由紀夫像を描いたドキュメンタリー作品」
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 (C)遠崎智宏
 日本の映画はもちろんだが、日本の小説も世界的な注目を集めている。好き嫌いはともかく、最近ではよしもとばなな、村上春樹、辻仁成など多くの作家の作品がわりと早いスパンで翻訳され、欧米を中心に出版されている。その中にはベストセラーとなるものも多い。それ以前にもノーベル文学賞を受賞している 川端康成、大江健三郎や谷崎潤一郎、安部公房などの今では古典とも言える作品も多くの外国人たちを魅了してきた。そんな日本人作家たちの中で最も多くの外国人を魅了してきた作家は三島由紀夫だろう。今回紹介する『みやび 三島由紀夫』は三島由紀夫について、様々な識者たちが語るドキュメンタリー作品である。
 残した作品はもちろんだが、本を読まないという傾向が顕著になりつつある現在ではその死に様の方がより大きなインパクトを与えているかもしれない作家 三島由紀夫。東京の市ヶ谷の陸上自衛隊でのアジテーションともいうべき演説とその直後の割腹自殺があったのが1970年11月25日、三島が45歳のときだったというから、その時からすでに35年の時が過ぎ、生きていれば、今年は80歳であったという。仮に生きていたのなら、その後の日本の在り様をどう思ったか考えるのも興味深い(それを推測するには彼の残した作品を読むしかない)。ただ、いくら本が読まれなくなってきたとはいっても、三島の作品は現在にも繋がる古典として新たな世代に読まれ続け、影響を残している。このドキュメンタリー作品『みやび 三島由紀夫』で三島を語るのは直接には三島との面識はないが、彼に何らかの影響を受け続けてきた新たな世代の面々である。
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 (C)遠崎智宏
 そうした出演者たちは小説家の平野啓一郎、美術家の柳幸典、能楽師の関根祥人、狂言師の野村万之丞、神戸市立博物館学芸員の岡泰正、劇作家、演出家の坂手洋二、女優の松下恵、ハンガリー人の作家のバログ・B・マールトン、イタリア人の日本文学研究家のラウラ・テスタヴェルデ、中国人の作家のチン・フェイ、アイスランド人の演出家のホイクール・グンナルソンなど。出演する外国人はもちろんだが、20代から50代の日本人も直接に三島との面識はない。関根祥人と野村万之丞が三島の娘と同級生だった程度の面識である。彼らが様々な視点から、三島との出会い、作品、そこへの想いを語っていく。
 監督、製作は映画評論家として活躍する田中千世子。この作品にも出演している野村万之丞(惜しくも2004年に亡くなった)の監督作品『萬歳樂』(1999)から映画の現場にも係わることになった彼女は、これまでに能の魅力に迫ったドキュメンタリー作品『能楽師』(2002)などの作品も監督している。高校時代から熱心な三島ファンであった彼女は大学時代に三島の「近代能楽集」の中からの一編を演出している。上演許可を求める手紙を書いたところ、その返事には許可の文面と共に「芸術家と芸術作品の一致の夢がありました」という文章が書かれていたという。それから数週間後に三島は自害した。その文章を永遠の謎のように感じていた彼女は「今しかないという性急さに突き動かされるように完成させました」とこの作品について語っている。三島と自らが研究していた仮面との類似性について語る野村万之丞の興味深い発言、その直後に彼が急逝してしまったことを考えるとこの部分だけでも彼女を突き動かしたものは正解だったと思わざる得ない。
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 (C)遠崎智宏
 正直、作品は相当に深い。様々な三島の作品が出てくるが、その中で最も多く登場するのが「近代能楽集」である。この作品ひとつにしても、「すごい」、「ポエティックなオヤジ」、「能という枠を借りただけ」という見解が出てくる。ここに入り込むにはこの作品を読むこと、能を知ることが必須だ。でも、これを契機にそこに入ってもいい。そんな作品だ。三島に直接会ったことのない人々の三島感も面白い。その中でも三島の長女と同級生だった関根祥人、野村万之丞、同時代の10代として三島を神のように崇めていた岡泰正は特に面白い。外国人の三島感も興味深い。三島に興味のある方はもちろん、ここから三島へというのもありの作品だ。ぜひ、劇場に足を運んでください。 

ストーリー
「その人たちにとっての三島由紀夫像」
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 (C)遠崎智宏
 日本文学を代表する作家 三島由紀夫。彼が亡くなってからすでに35年の歳月が流れているが、作品の輝きは失われることがない。その作品は三島の死後も世界中で新たな世代により、受け継がれている。この作品はそんな世代の一人である小説家の平野啓一郎による「金閣寺」の解説から始まる。そして、三島の長女と同級生だったという狂言師の野村万之丞、能楽師の関根祥人や、三島に心酔していた神戸市立博物館学芸員の岡泰正、外国の知識人などにより、三島の影響、作品への想いが綴られていく。
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