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『花井さちこの華麗な生涯』&
『ビタースイート』(女池充監督特集)

配給:国映、新東宝
オフィシャルサイト:http://www.argopictures.jp/

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
『花井さちこの華麗な生涯』
黒田エミ
伊藤猛
蛍雪次朗
松江哲明
速水今日子

『ビタースイート』
向夏
林由美香
石川KIN
佐野和宏

『花井さちこの華麗な生涯』
監督:女池充
脚本:中野貴雄
撮影:伊藤寛
編集:金子尚樹

『ビタースイート』
監督:女池充
脚本:西田尚美
撮影:伊藤寛
編集:金子尚樹 

『花井さちこの華麗な生涯』
2004/カラー/1時間30分
『ビタースイート』

2004/カラー/58分

イントロダクション
「世界が絶賛し、マーティン・スコセッシも興味を示したブラックなポリティカル・コメディ『花井さちこの華麗な生涯』、ピンク映画らしい情に満ちた『ビタースイート』、ピンク映画界の鬼才 女池充監督の作品の連続特集上映が決定」
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花井さちこの華麗な生涯
 プレゼントのコメント欄に「女性も楽しめる官能映画の特集をしてください」、「ポルノ映画の特集をしてください」と書いてきてくれる方がいる。サイトの事情もありなかなかそういった特集を組めないのだが、どういった作品を求めているのかなとよく考えたりもする。純粋に美しい映像の官能映画を味わいたいなら、『愛の神、エロス』のウォン・カーウァイのパートなんかは本当に素晴らしかったなと思うし、この『愛の神、エロス』のように世界各国の監督が集まり、製作されたエロスのオムニバス作品というのもDVDなどのソフトで見る事が可能だ。また、ポルノ映画という枠にありながらも映画としての面白さ、可能性を持っているものを観たいという向きもあるだろう。数は決して多くないが、ここ数年ほどの間に何本かのポルノ映画(ピンク映画)の秀作とされるものが、タイトルを変更し、一般劇場でも公開されてきている。どの作品も作家の色が強いものではあるが、その内容はピンク映画らしい情に彩られたものからシュールのものまで本当にバラエティーに富んでいる。今回紹介する『花井さちこの華麗な生涯』と『ビタースイート』という2本の作品は一般劇場で連続公開されることになったポルノ映画の秀作である。
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 『花井さちこの華麗な生涯』と『ビタースイート』という2作品は全く別のタイプの作品である。『ビタースイート』とがピンク映画らしい人間関係の情を映画いた作品であるのに対し、『花井さちこの華麗な生涯』は世界情勢を手玉に取ったかのようなブラックな映画である。脚本の色も強いのだろうが、この全く違う世界を見事に映像化しているのが女池充監督である。今回はこの2作品の連続上映をメインに、オールナイトでの特集も含め、女池充監督の作品が一般劇場で特集上映されるのだ。
 女池充(メイケミツル)監督は1969年に生まれている。大学在学中から助監督としてピンク映画の現場に足を踏み入れ、“ピンク四天王”と呼ばれ高い評価を獲得しており、一般映画でも活躍するサトウトシキ監督に師事。他にも上野俊哉、浜野佐知、小林政広、福間健二などのピンク映画、自主制作映画の監督作品の助監督を務める。1996年Vシネマの『監禁』で監督デビュー、翌年、『白衣いんらん日記 濡れたまま二度、三度』でピンク映画監督デビューを果たし、この作品で同年のピンク大賞新人監督賞を受賞している。2002年にはピンク大賞の監督賞も受賞している。ピンク映画の上映イベントも勢力的に企画、プロデュースし、日本のみならずイタリアでの上映も行っている。文化庁の新進芸術海外留学制度の芸術家在外研究員として、昨年から1年間ニューヨークにも留学。多くの映画監督も選出されてきたこの制度ではあるが、現役のピンク映画の監督としては初めての選出である。
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  『ビタースイート』は田尻裕司ら若手のピンク映画監督と組み、数々の作品を発表している西田直子の脚本を映画化したものである。物語は幸せな結婚を間近にした女性が妻との離婚を考えている男性に惹かれていくという物語を核に、その親友から無理やり妻を奪った男性と妻、親友との関係も描いていく。脚本の西田直子は「女池監督は当初『ビタースイート』に乗り気ではなかった」と書いている。映画化が動き出した時、脚本家としてスタートした頃に書いたものであるため「恥ずかしい拙いホン」なので直したいと考えたが、その案を女池監督は否定し、直しも難航したという。『ビタースイート』はこの男女たちの何かを背負い、何かに押され生き急ぐかのような関係を淡々と描いていく。この淡々とした中で別れようとする夫婦を演じる林由美香と石川KINが素晴らしい。ずばっと物語を断ち切るような映像も光っているが、絶望しかないであろう男女たちの関係を淡々さで切り取った部分が女池監督のセンスだろう。
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花井さちこの華麗な生涯
 一方、『花井さちこの華麗な生涯』はお馬鹿な、政治的コメディー映画である。脚本は自らをバカ映画監督とも名乗っている中野貴雄によるもの。物語はバカなイメクラ嬢だった主人公が工作員が取引をする現場で運悪く、額に銃弾を受け、天才へと変わってしまう。一方、工作員は取引したブツ、世界を支配できるブツをなくしてしまう。それは偶然にもイメクラ嬢の手にあった。これを巡り、騒動がおきるというもの。この作品、北朝鮮、イラク、そしてアメリカという日本という国を揺らし続けている国際情勢を取り込んだ作品となっている。「現在の世界が抱える問題を決して深く掘り下げることはなく、上っ面の理解と勢いだけで作ってしまった」と女池監督は語っている。元々はピンク映画として製作されたものを監督自身が再編集と追加撮影をし、90分という決定版を完成。世界各国の映画祭で上映され、絶賛を重ねてきた(アメリカでも上映されてきているというのだが、さすがにこういう部分では寛大だなと思う)。ジョークのような現実を現実のようなジョークで笑ったブラックな作品なのだが、ストレートな政治的批判を元から変化球しか投げられないのよねというやり方で描いた方法には大笑いしながらも脱帽。これはすごい作品です。ただ、この作品の予告編からはジョークではないマジさも伝わってくる。世界に羽ばたくかもしれない監督なんだから観てやれよとも思うのだが(興味も示さないだろうな)。なお、この作品はマーティン・スコセッシからビデオを送ってほしいというリクエストまであったいう。
 『ビタースイート』と『花井さちこの華麗な生涯』は淡々と饒舌という風に全く別のタイプの作品である。でも、どちらも別の意味で面白いのだ。聞いた話では女池監督の作品にはハズレがないという。オールナイトでの特集上映もある。しかも女池監督はニューヨークから帰国したばかりだ。そういった意味でもグッドタイミングのこの特集上映、感動ばかりの邦画に飽き飽きしてる方などぜひ、脚を運んでください。

ストーリー
「作品のストーリー」
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ビタースイートチラシ
 幸せな結婚を目前に控えた祥子は婚姻届を取りに来た役所で、離婚届を取りに来た男性とすれ違う。その夜、親友と食事に行ったイタリアン・レストランのマスターがそのすれ違った男性 工藤だった。幸せな結婚に対して心が揺れている祥子は自ら積極的に工藤との関係を持ってしまう。一方、妻との離婚に踏み切ろうとしていた工藤、その妻は彼が親友から奪い取ったのだった。その親友はそれ以降、工藤の妻への捨てきれない想いを抱え、自暴自虐的な生活を続けていた、という『ビタースイート』。
 イメクラ嬢のさちこは仕事を終えて立ち寄った喫茶店で他国の工作員が絡んだ発砲事件の流れ弾を額に受けてしまう。しかし、さちこは死なず、馬鹿な女から頭脳明晰な女性へと変わる。しかも体も感覚の伝わり方が遅れるという変調をきたしていた。さちこが撃たれた現場では中東系の人物と某国の工作員キムによる世界を支配できるあるものの取引が進められていた。しかし、発砲事件のどさくさでそのもが消失してしまう。実はそれはさちこの落し物と間違えた店員により彼女の手に渡されていたのだった。キムはそれを手に入れるため、さちこを追い続けるのだが、という『花井さちこの華麗な生涯』。
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