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『マラソン』

配給:シネカノン
オフィシャルサイト:
http://www.marathon-movie.com/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
チョ・スンウ
キム・ミスク
イ・ギヨン
ペク・ソンヒョン
アン・ネサン
監督:チョン・ユンチョル
プロデューサー:ソク・ミョンボ
脚本:ユン・ジノ、ソン・イェジン
撮影:クォン・ヒョクジュン
編集:ハム・ソンウォン
    ナム・インジュ
美術:イ・グナ
音楽:キム・ジュンソン
2005/韓国/35mm/カラー/
1:1.85ヴィスタサイズ/
SRD、ドルビーSR/1時間57分

イントロダクション
「韓国国内で520万人以上を動員する大ヒットを記録した、走ることが大好きな自閉症の少年と彼を育て続けた母親を描いた大きな共感を呼ぶヒューマン・ドラマ」
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(c)2005 Showbox/Mediaplex. Inc-dist. by Cine Qua Non
  韓流ブームの波に乗り、相次いで公開される韓国映画。それを存分に楽しんでいる方も多いだろうが、スター主義的な公開の流れ、玉石混淆的な作品の公開などに正直、飽き飽きしている方もいるのではないだろうか。そういった状況でも大作からアート系と呼ばれるものまで面白い、興味深い作品が公開されているのも確かだ。今回紹介する作品『マラソン』は韓流ファンだけでなく、より幅広い映画ファンにこそ観てもらいたいと思えるヒューマン・ドラマだ。
  韓国国内では520万人以上の観客を動員するという記録的なヒットとなったこの作品『マラソン』のベースとなったのは4歳で自閉症と診断され、19歳で国際マラソンレースを3時間以内で完走し、“鉄人レース”とも呼ばれるトライアスロンの選手にまでなった青年とその青年を育て続けた母親の物語(原作(邦題)「走れ、ヒョンジン!」)である。この『マラソン』が長編監督デビュー作となったチョン・ユンチョル監督は映画化のきっかけについて「1年間ほど現実的なファンタジー映画の脚本を準備していたのですが、うまくいかず、そんなときに映画会社からこの手記(原作)を渡されました。私もマラソンを趣味のようにしていたので、スポーツ・ヒューマンドラマとして映画にしてみようと考えたのが始まりでした。」と語っている。監督はモデルとなった青年と1年間共にマラソンをするなどしながら、彼や家族の息吹を感じ取ることで作品の脚本を書き上げている。出演は主人公の自閉症の青年役に『ラブストーリー』、『』のチョ・スンウ、母親役に23年ぶりの映画出演が大きな話題となったキム・ミスク、『黒水仙』のイ・ギヨンなど。
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(c)2005 Showbox/Mediaplex. Inc-dist. by Cine Qua Non
  映画のオープニングはジャングルで暮らすシマウマの生活を綴るゆったりとしたナレーションで始まる。それは自閉症である主人公が大好きなTVドキュメンタリー番組のものである。でも、その危険でいっぱいのジャングルの様子は子供時代の主人公が暮らす街にもぴったりと重なってくる。自閉症である子供にとっては自分が暮らす町自体が危険なジャングルなのだ。そうした状況を少しでも克服してもらいたい、自信を持ってもらいたいために母親が子供に教えた“走る”という行為は幼児並の知能しか持たない青年にとって大きな力、喜びとなっていた。何しろ、自分の足は“100万ドルの脚”なのだ。ハーフ・マラソン大会でも好成績を収め、マスコミからの取材まで舞い込んだ母親にとってもそれは大きな喜びとなっている。あなたの夢はと聞かれ「息子より1日だけ長く生きること」とまで回答するほどなのだ。でも、ここには自分がそばにいない限りは社会生活が出来ないであろう自閉症の息子への深刻な気持ちも存在している。しかし、そうした入れ込みようはもう一人の息子である青年の弟、夫との関係にゆがみを生じさせていた。そんな状況でも母親は42.195キロのフルマラソンを3時間以内で走りきるという“サブスリー”への挑戦に目標を定める。
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(c)2005 Showbox/Mediaplex. Inc-dist. by Cine Qua Non
  息子のためという想いから始めた“走る”という行為は、いつの間にか母親にとっても生きる糧となっている。でも、彼女にとってはあくまで息子のためであり、家族をバラバラの状態に導こうが、自分自身のためではないのだ(バラバラになったからこそ、より入れ込んでいるのだが)。しかし、ある時、彼女は息子のために頼み込んでコーチになってもらった人物から直接、そこを指摘され、過保護、息子を縛り付けていただけだったのではないかと苦しみ始める。作品を単なる自閉症患者が頑張るというお涙頂戴のヒューマン・ドラマに陥らせず、誰もが考えざる得ない設定にもっていく、ここがこの作品の最大の魅力だと思う。自閉症患者が頑張ることを描きながらもそのことによって生じる苦悩を描いているのだ。その苦悩は自閉症児に限らず子育てをする親なら思い当たり、考えさせられる部分があるはずだ。そういった共感を生み出すであろう物語展開以外にも、この作品には自閉症の主人公が生み出すユーモアや素直さ、彼への愛情に満ち溢れている。例えば、ユーモアは音楽が鳴ると踊り出さずにいられない姿、マラソンのコーチとのやり取り、素直さは彼が毎日書き、母親が添削する日記などに表れている。作品のクライマックスはもちろん、フル・マラソンなのだが、このシーンの撮り方も主人公をがむしゃらに追うのではなく、風景の美しさを盛り込みながらゆったりと描ききっており、印象的だ。大人なのに子供でしかない主人公の行動に笑い、うなずきながら、母親の苦悩に身を重ねていくという笑いと苦悩のバランス感覚、様々な伏線の張り方も絶妙なこの作品は韓流ファンはもちろんだが『アイ・アム・サム』、『レイン・マン』などのヒューマン・ドラマに魅了された方、子供を育てる親にこそオススメの作品だと思う。ぜひ、劇場に足を運んでください。   

ストーリー
「走ることが好きな自閉症の青年は母と共にフル・マラソンの3時間以内での完走を目指すが」
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(c)2005 Showbox/Mediaplex. Inc-dist. by Cine Qua Non
  自閉症を抱えるチョウォンは19歳の青年。彼の好きなものはシマウマ、チョコパイそして走ることだ。走ることは母親であるキョンスクが息子に何かひとつでも熱中するものを与えようと始めたことだった。自らの脚を“100万ドルの脚”と思い込み、その期待にこたえるように記録を伸ばし始めたチョウォンは、この日もハーフ・マラソンで3位入賞を果たした。その結果を受けてのマスコミの取材で母親はフル・マラソンを3時間以内で走るという“サブ・スリー”というものを知り、そこを目標に置く。フル・マラソンのためのコーチも雇い、準備を整えていく母親だが、チョウォンにのめりこむあまり、もう一人の息子である次男のチュンウォン、夫という家族の関係も空回りし始めていた。
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