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『帰郷』

配給:ビターズ・エンド
オフィシャルサイト:http://www.bitters.co.jp/kikyou/

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
西島秀俊
片岡礼子
守山玲愛
光石研
高橋長英
吉行和子
相築あきこ
ガダルカナル・タカ
伊藤淳史
諏訪敦彦
監督、脚本:荻宇田宏治
プロデューサー、脚本:利重剛
プロデューサー:磯見俊裕
         定井勇二
映像:伊藤寛
編集:大重裕二
美術:吉田悦子
衣装:小林身和子
音楽:今野登茂子

2004/日本/35o/カラー/
1:1.66/1時間22分


イントロダクション
「生真面目でちょっと抜けた主人公を西島秀俊が好演した、久々の帰郷での忘れられぬ人との再会、そこから生じる出来事と成長」
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  休みが来るたびに田舎へ帰る人もいれば、のっぴきならない用事がない限り帰らないという人もいる。僕自身は重大な何かがあるときのみという後者のタイプだ(単に帰るのが面倒なだけなのだが)。そんな感じだから、田舎へ帰ること、“帰郷”という言葉にはどうも重いイメージをもっている。今回、紹介するのはその言葉どおりの『帰郷』というタイトルの作品である。
  『帰郷』というタイトルを聞いて思い出すのは、ハル・アシュビー監督、ジェーン・フォンダ、ジョン・ヴォイト主演によるベトナム帰還兵の姿を描いた作品(原題『 COMING HOME』)なのだが、ネットで検索をしてみるとやはりこの『帰郷』というタイトルがついたものは数多い。重大な用件であろうが、気晴らしであろうが故郷へ帰ることというのはそれだけ多くのドラマが生まれやすいのだろう。その理由は当事者としても確かに分かる部分がある。
  今回紹介する『帰郷』は故郷へ帰ることによって生まれるドラマを描いた作品だ。作品の主人公は、東京で普通にサラリーマンとして働き、一人暮らしをしている青年。彼の元に一通の葉書が届くことから物語はスタートする。それは母親の再婚とその式を知らせるものだった。その文面に拍子抜けした主人公は電車に乗り、久々に生まれ故郷に帰る。そこでは母親の結婚式、旧友との邂逅、そして忘れられない人との偶然の再会があり、そうしたことが主人公に思わぬ状況を生じさせていく。作品は再婚の葉書を受け取ったときに感じた拍子抜けの感覚、忘れられない人への男ならではの一方的ともいえる思い込み、生真面目さが全体の雰囲気を貫き、そこからオフビート感覚ともいえる笑いのテーストや人間関係の優しさ、ちょっとした難しさも垣間見せる。ゆったりしたリズムの中で、そういった部分に共感したり、笑ったりできるそんな作品だ。
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  監督は映画、TV、脚本と幅広く活躍する萩生田宏治。これが3作目の劇場監督作品である。この作品について、萩生田監督は「この映画は“主人公が母親の再婚のため生まれ故郷に帰る”というストーリーラインそのものをタイトルにしました。心休まる場所である故郷は実は相当油断ならない場所かもしれない・・・・家族には不測の変化が変化が待ち伏せしているし、旧友たちの間には想いもよらないなまぐさい関係が渦巻いている・・・・もしかしたら“帰郷”がとんだ冒険になるかもしれない、そんな思いからこの映画は出発しました。」と語っている。また、まさにはまり役ともいうべき主人公の青年を演じる西島秀俊の起用は最初から決めていたことであり、脚本も彼を完全に想定して書かれているという。生真面目で、ちょっと抜けたような(中空に浮いているような)主人公のキャラクターを気に入るか、気に入らないかはこの作品の好き嫌いの分かれ目になるかもしれないが、僕自身は彼が主役を演じたからこそ、この作品のゆったりとした味わいが活かされたと思っている。間違いなく彼の代表作となるだろうし、西島秀俊という役者が好きなら、見逃してはならない作品だろう。
  出演は主人公の青年を演じる西島秀俊のほか、忘れられない人を演じる『ハッシュ!』の片岡礼子(脳内出血後、2年ぶりの復帰作となる)、『ニワトリはハダシだ』の少女役が印象的だった守山玲愛、光石研、高橋長英、吉行和子、相築あきこなど。
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  主人公の青年は偶然、再会した忘れられない人と関係を持ってしまう。関係を持った後で、その人がひとり娘について思わせぶりな言葉を呟き、明日にでもうちのアパートに遊びに来てと言う。生真面目で、彼女への想いを捨てられない青年が少しウキウキしながらアパートを訪ねると、彼女の姿はなく、いるのはひとり娘だけ。彼女の戻る気配はなく、青年は娘と一緒に彼女を探し始める。そこで青年の中には前夜の思わせぶりな言葉から“父親”としての自覚が生じてくる。ま、母親に会いたい一身の娘にはそんなことは関係ないのだが、青年の一方的な自覚と母親探しのちょっとした行程は娘との関係、距離を微妙に変えていく。こうした人間関係の距離感の変化は母親の再婚により居場所がなくなった我が家、新たな一歩を踏み出している旧友との関係にも拡がっている。それは時間が生み出した変化であるが、彼と娘との距離感の変化は彼が意識的に選び取った変化であり、そのことは彼に大きな決意と変化をもたらしていく。そういう意味ではこの数日の帰郷は彼にとっては大きな成長の物語でもある。ここの部分を西島秀俊が生真面目に演じるという部分が絶妙だ。観る側はそういった気持ちを自分自身の経験と重ねて汲み取るかも知れないし、重ねられなくとも青年の人の良さ、生真面目さが生み出す空気にちょっとほくそえんでしまう。そこから先は彼の人柄に取り込まれ、観終わった後にはホンワカとした気分に包まれているはずだ。現実にありえそうだけど、多分ありえない帰郷が巻き起こす小さな騒動と気持ちの変化の物語、ぜひ、劇場で味わってください。   

ストーリー
「母の再婚のための久々の帰郷。晴男はそこで忘れられない人に再会する」
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  東京でサラリーマンとして働きながら、一人暮らしをしている晴男。ある日、帰宅すると母親から再婚を知らせるハガキが届いていた。再婚相手は晴男の同級生の父親だった。晴男は式に出席するため、久々に生まれ故郷に帰ることになる。
  母親の再婚に反対なのではなく、なんとなく拍子抜けした気分が続く晴男だが、母親はそんなことは関係なく、終始はしゃぎまくっている。それは当然のことだ。その夜、同級生の山岡が営む居酒屋で一応は身内となったナオミと静かに酒を酌み交わす晴男。そんな彼の前に現れたのは深雪だった。深雪は晴男にとって忘れられない人だった。この町を出たはずの深雪は離婚をし、ひとり娘と共にこの町に戻り、夜は山岡の店の手伝いをしているのだった。晴男の胸の内に大きな動揺が生じ始める。
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