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『鍵がない』

配給:スローラーナー
オフィシャルサイト:http://www.kagiganai.com/

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
つぐみ
大森南朋
目黒真希
高野八誠
藤真美穂
川村亜紀
松田賢二
小栗万優子
金剛地武志
MAGUMI&Unscandal
光石研
監督、脚本:山田英治
プロデューサー:
 福田昌史
 久保田恭之
撮影監督:柳橋伸幸
編集:飯嶋宏樹
美術監督:福澤裕二
音楽プロデューサー:野口時男
音楽:川島可能
2005/DV/カラー/1時間23分

イントロダクション
「“鍵がない、部屋に入れない”そこから始まる小さいけど大きく共感できる部分を抱えた後悔と始まりの一夜を描いたドラマ」
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  お涙頂戴の感動作もいいけれども、もっと小さな、自分の身に憶えのあるような話の、それもホンワカとした広がりがある作品の方がはずっと心の片隅に残っている気がする。世間的にはあまり知られていない、評価だって決して高くないそんな作品を映画ファンならひとつくらいは持っているのではないだろうか。今回紹介する『鍵がない』ももしかしたら、そんな風になるかもしれない作品である。
 『鍵がない』、この作品はそのタイトルどおりにそうしたシチュエーションから始まる物語である。主人公は出版社で編集者をしている女性。ある夜、自宅であるマンションにたどり着くと鍵が見当たらない。鍵屋さんに連絡を取るが、夜間には大きな騒音を出せないので断られ、友人のうちに泊めてもらおうと携帯で連絡を取るが、通じず。仕方なく、彼女は夜の街をさまよい始める。実は彼女は鍵がないと気づいた瞬間から、ここに連絡を取ればという存在が片隅に浮かんでいた。それは別れた彼氏だった。別れて1年がたつ彼との日々を想いだしながら、彼女は夜の街をさまよい始めるのだが・・・・。
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 監督は“ケンタッキーフライドチキン”シリーズ、“スズキ アルト”などのCMを手掛けているCMプランナーの山田英治。普通、CMプランナーはその企画を手掛けることが職務となるのだが、彼の場合は演出、ディレクションまでを自らの手でこなしているものも多い。そうしたこだわりは、彼がCMだけでなく、映画も含めた映像が好きな部分から出ているのは間違いいないだろう。彼自身もこれまでに自主制作映画である『春眠り世田谷』、『迷い猫-MAIGO-』(共に2001)を監督してきている。そしてこの作品は彼にとって初めての劇場用長編作品となる。
 主演は映画にTVにと活躍する つぐみ、山田監督の作品『春眠り世田谷』にも主演していた日本映画界に欠かせない俳優となりつつある大森南朋。その他、モデルとしても活躍する目黒真希、「仮面ライダー-THE FIRST-」の高野八誠、CM、TV、映画にと活躍する藤真美穂、グラビアで活躍し、その幅をTV、映画にと拡げる川村亜紀、人気バンドyes,mama,ok!のボーカルで俳優としても活躍する金剛地武志、日本映画界には欠かせない俳優である光石研など、これからの活躍が期待され若手俳優たちを中心にバラエティーにとんだ面々が集っている。
 劇中の主題歌及び挿入歌はその独自の活動から熱狂的なファンを多く抱える空気公団が初担当。特に主題歌は山田監督が書き下ろした詞にメンバー(山崎ゆかり)が曲をつけたこの映画のためのオリジナルである(10/1に店舗限定での発売も決定している)。また、劇中にはレピッシュのMAGUMIがUNSCANDALをバックに1曲歌いまくるシーンもあるので、ファンの方は必見です。
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 一人暮らしをしたことのある、ましてポッチを押してバタンと閉めれば鍵がかかってしまう古いアパートに暮らしたことのある方なら(ピッキングなんてあっという間の鍵ですね)、部屋の中に鍵を忘れた、鍵をなくした経験はあるのではないだろうか。その時にどうしたのか。不動産屋や大屋にあたった人も多いだろう(私は偶然にも開いていたトイレの窓から潜り込みましたが)。今では漫画喫茶など終夜営業の店も多いし、携帯もある。この作品の主人公も“最終手段は漫画喫茶”と決めているが、すぐにそこに足を向けない。それはその夜のシチュエーションが納得いかない形で別れた合鍵を持っているはずの彼と出逢った日に似ていたからだった。携帯の電源も切れ、元彼に電話するかを決めかね、彼女はカフェに立ち寄ったりしながら、街を当てもなくグルグルと歩き、なんとなく眺め始める。そこには彼女に別れ話を切り出そうとしている男、ミュージシャンを夢見て通りで歌い始めたもののうまく行かない青年などがいる。物語はそんな彼らの人生にも少し入り込む。そこにあるのは潰えそうな夢、うまくいかない瞬間という誰もが抱えているものである。主人公の女性は元彼への未練と後悔を引き摺っている。鍵がないというチャンス、このチャンスを生かすための電話をするという踏ん切り、そして何とか電話をかけて、物語も彼女の人生も少し動き出す、ちょっとファンタジックな要素を盛り込みながら、小さいけど大きく共感できる部分を抱えた物語は進行していく。
 舞台となる街は一応、架空なのだろうが、下北沢だ。この一夜の出来事、人間模様が下北沢という街にうまくはまっていると思う。山田監督は『春眠り世田谷』という作品も撮っているくらいなのだから、この雰囲気が好きで、周辺に暮らしていたこともあるんだろう(私もずっと暮らしていました)。そういった部分も下北沢が好きなら楽しめるだろう。
 小さいけれど、きっとどこかで印象に残っていく作品『鍵がない』、ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
「“鍵がない”合鍵を持っているのは今でも未練がある別れた彼だけだが」
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 駅から外へ出ようとすると雨が降っていた。傘のない美沙子は急いでアパートへと向かうが、その中である出来事を想いだしていた。この雨をきっかけに美紗子は彼氏と出会ったのだった。でも、その彼とも1年前に別れてしまった。そのことに彼女は今でも少し後悔していた。
 アパートへたどり着き、急いで部屋に入ろうとした美沙子だったが、部屋の鍵がない。彼女は鍵屋に連絡を取るが、騒音の問題から夜は出来ないと断られ、友人に連絡を入れるが通じない。実は彼女は合鍵を持っている相手をひとりだけ知っていた。それが1年前に別れた元彼だった。美沙子は彼に電話をかけようかと思い悩みながら、街を歩き始めるのだが。
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