ホーム ライブラリー コラム プレゼント トレイラー ショップ 掲示板 会社概要
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
公開劇場一覧を別ブラウザで開きます。 前のページに戻ります

『インサイド・ディープ・スロート』

配給:コムストック、トルネード・フィルム
オフィシャルサイト:
http://www.inside-deepthroat.com/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
ジェラルド・ダミアーノ
ハリー・リームズ
リンダ・ラヴレイス
リチャード・ニクソン
アラン・ダーショウィッツ
ゴア・ヴィダル
ノーマン・メイラー
ジョン・ウォーターズ
ウェス・クレイヴン
エリカ・ジョング
ヒュー・ヘフナー
ラリー・フリント
ジャック・ニコルソン
ウォーレン・ビーティー
フランシス・F・コッポラ

監督、製作:
 フェントン・ベイリー
 ランディ・バルバート
製作:ブライアン・グレイザー
撮影:
 デヴィッド・ケンプナー
 テオロド・マニアチ
編集:
 ウィリアム・グレイバーン
 ジェレミー・シモンズ
音楽:ビル・コールマン
ナレーション:デニス・ホッパー

2005/アメリカ/ビスタサイズ/
ドルビーDTS、ドルビーデジタル
/1時間30分

※プレゼントがあります。
締め切り:10月27日(木)


イントロダクション
「全米に大きな興奮と論争を巻き起こし、歴史を塗り替えたハードコア・ポルノ『ディープ・スロート』の誕生と波紋の真実に迫ったドキュメンタリー作品」
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
>>拡大写真  
 ポルノ映画館が消え始めている、といっても映画館自体がシネコンへと様変わりしている中でそれを感じている方は少ないだろう。ポルノ映画館が消え始めた背景を説明することは簡単だ。誰もが語るようにアダルト・ビデオの普及がそこにはある。それはよりハードでお手軽な世界の蔓延とも取れるかもしれないし、また別の捉え方が出来るかもしれない。それにプラスして、一般的な情報誌からポルノ映画の上映情報が消えてしまったというのも大きいだろう。精神衛生上だかなんだか知らないが、様々な時代的状況に囲い込まれる形でポルノ映画館は姿を消していっているのだ。特に“洋ピン”と呼ばれた洋画のポルノは壊滅状態となっている。今回紹介する『インサイド・ディープ・スロート』は“洋ピン”の金字塔的作品『ディープ・スロート』の誕生とその波紋を描いた作品である。
 1972年に製作、公開された『ディープ・スロート』という作品のタイトルを知っている方は多いだろうが、その内容まで知っている方は少ないだろう。しかも、なぜ『ディープ・スロート』という作品がここまで語り続けられるのかということは更に分からないはずだ。この作品『インサイド・ディープ・スロート』はそういった部分を関係者の証言などにより、明らかにしていく、非常に興味深いドキュメンタリー作品である。
 『ディープ・スロート』という作品はセックスで感じない女性が医者に診療をしてもらうと喉の奥深くにクリトリスがあるということが分かり、自ら快楽を求め、フェラチオにのめりこむという内容である。作品はこのフェラチオが度肝を抜いたハードなポルノではあるが、妙な気後れなどがないお洒落で小粋なコメディーとなっている。この『ディープ・スロート』は口コミが口コミを呼び、大ヒットを記録。「映画館でフェラチオが観られる興奮」とジョン・ウォーターズ監督がこの作品中に証言しているように、当時はタブーだったという行為、それも喉の奥までむさぼる行為が観られる喜びがこの作品に火を点けたのだった。だが、作品に対して当然のように保守層からの反発が沸き起こり、国中を巻き込んでの論争に発展していく。ここにはこれもタブーである女性自らが快楽を求めるという部分もあった。しかし、論争が論争を呼び、裁判にまで発展、それがコメディーなどのネタにされ、上映中止などの処分がなされていく中、作品は更なるヒットを記録。主演女優、男優、監督は時の人となり、最終的には6日間で25000ドルの制作費で撮影された作品が6億ドル以上の興収をもたらしている。間違いなく、制作費対効果の面で考えれば、映画史上最大の利益をもたらした作品であるのだ。
 この作品『インサイド・ディープ・スロート』はこの『ディープ・スロート』誕生の背景からその後の影響までを監督・脚本を手掛けたジェラルド・ダミアーノ、主演男優のハリー・リームズ、主演女優のリンダ・ラヴレイス、国家権力側の担当者たち、ノーマン・メイラー、エリカ・ジョングなど数々の現在と過去の証言、アーカイブ映像などを組み込みながら綴っていく。そこから立ち上がってくるのは、映画の中におけるポルノ映画とは何だったのかということ、アメリカとはどういう国なのかという部分である。まず、その意味は“作品を安く、実績もなく作ることが出来た”という部分に象徴されるインディペンデントの精神だった(監督自身が単なる映画好きの町の床屋だった)。「気分だけはゴダール」だったと監督は語っているが、このポルノ映画はハリウッドに対抗した映像作家(フィルム・メイカー)の誕生にも一役を買っている。ここに刺激を受けることで新たな作品が生まれてきているのだ。もうひとつアメリカという国の意味合いで図れば、その(宗教的、モラル的)保守性がある。この作品はその猥褻さ以上に“表現の自由”を巡る問題として国家との争いに巻き込まれていき、この作品で時の人となった関係者は後々にこの作品が元で世間の冷たい仕打ちにもあっていくのだ。
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
>>拡大写真  
 『ディープ・スロート』という作品自体では監督も出演者も儲けを手に入れていないという。ではその儲けはどこに消えたのか。作品の権利はもちろん、配給権も脅しで握ったマフィアに落ちていたのだ(作品ではその金がどこに回ったのかまでは言及されていない)。しかし、世間の攻撃の対象とされたのは監督や出演者であった。そうして積み重なった気持ちが『ディープ・スロート』を「いい映画と思っていない」と監督に語らせているのかもしれないが、ま、その知名度に比較すればそう断言してもいい内容だ(『ディープ・スロート』はこの11月にDVDで発売されるのでチェックして欲しい)。ただ、『ディープ・スロート』という作品はポルノ、ハードコア・ポルノというジャンルに市民権を与え、この分野から更なるヒットと才能、スターを生み出す大きなきっかけとなったという部分は相当に重要だ(低迷していたハリウッドすら救っている)。一方、長期にわたる裁判の末の敗北はより重要な結果をもたらすことになった。この世界の引導を渡すことに繋がっていくのだ。これはビデオの一般家庭への普及も大きかった。裏的なメディアとなったビデオではポルノは只々ハードにやりまくる世界にへとなっていった。日本のポルノとアメリカのものを比較して、本番があるかないかだというわれ方もしていたが、この作品を観るとアメリカも日本と同様の道を歩んだことが分かる(ビデオの普及は相当に大きな影響だったのだ)。このことを当時の監督たちが「アートから2流へ」、「反骨精神がなくなった」などと揶揄しているのも日本と同様で興味深い(何しろ気分はゴダールなのだ。ただ、こうしたやるだけの世界から一縷の才能は生まれてくるはずだ。日本のポルノに関しては『ピンクリボン』という作品を観て欲しい)。
 国家はこの分野を隠そう隠そうと規制し続ける(NYのブロドウェイの変貌もその結果だ)。当時『ディープ・スロート』という作品がが結果的に担ってしまった“反権力”は今のポルノにはないかもしれない。そうした中で、どこから反権力を見出すかも大きな課題だ。時代が保守的な今だからこそ、尚更だ。この『インサイド・ディープ・スロート』はこうしたことも考えさせるアメリカ、サブ・カルチャーに興味があるなら必見の作品だ。ぜひ、劇場に脚を運んでください。

ストーリー
「映画史上空前の利益と波紋を起こした作品『ディープ・スロート』の真実」
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
>>拡大写真  
 1972年、僅か6日間、2500ドルという費用で制作された作品が全米に大きな波紋を沸き起こしていた。その作品のタイトルは『ディープ・スロート』。口コミが口コミを呼び、記録的なヒットとなったこの作品はその上映に疑問を呈する層の反発から、国家との表現の自由を巡る争いへと巻き込まれていく。そして、この争いが作品に更なるヒットをもたらした。
 この作品『インサイド・ディープ・スロート』はこうした顛末などを監督であるジェラルド・ダミアーノや出演者、関係者などの証言を元に綴っていく。一体、『ディープ・スロート』という作品はどのように捉えられ、何をもたらしたのだろうか。
movilog
ピックアップムービー
サーチ
DVD比較はベストプライス


リンク
メールマガジン登録
神雕侠侶オフィシャルウェブサイト
ベクター・メディカルテック・ジャパン
*giggle
本サイトをご覧になりるにはFlashPlayerが必要です。 IE5.0以上推奨 画面サイズ推奨800×600以上 お問い合わせ先