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『ハッカービーズ』

配給:日本ヘラルド映画
オフィシャルサイト:http://www.huckabees.jp/

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
ジュード・ロウ
ナオミ・ワッツ
ダスティン・ホフマン
リリー・トムリン
マーク・ウォールバーグ
イザベル・ユペール
ジェイソン・シュワルツマン
ティッピ・ヘドレン
タリア・シャイア
シャナイア・トゥエイン
監督、製作、脚本:
  デヴィッド・O・ラッセル
製作:グレゴリー・グッドマン
    スコット・ルーディン
脚本:ジェフ・バエナ
撮影監督:
  ピーター・デミング,ASC
編集:
  ロバート・K・ランバート,A.C.E
美術:K.K.バレット
衣装:マオク・ブリジス
音楽:ジョン・ブライオン

2004/アメリカ/カラー/
スコープサイズ/ドルビーSRD/
1時間47分


イントロダクション
「『スリー・キングス』のデヴィッド・O・ラッセル監督、5年ぶりの待望の新作は、自分探しをネタに奇妙な登場人物たちが奔走する最高の群像劇的コメディー作品。」
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  “自分って一体何なんだろう”ではなくて、“自分にとってふさわしいことって何だろう”という意味合いでの“自分探し”。様々な映画や小説のテーマとなっているこの“自分探し”、多くの人がなかなか見つけられないその居場所が見つかった人は間違いなく幸福だろう。で、この“自分探し”を摩訶不思議な展開で描いた作品が登場した。それが今回紹介する『ハッカビーズ』である。
 この作品『ハッカービーズ』の舞台となるのはアメリカのとある街。緑も豊富なこの街に消費者の夢を叶えるスーパー・マーケット“ハッカビーズ”の出店計画が持ち上がる。この計画を先頭に立って指揮する若きエリート社員。彼は美しい彼女はもちろん、将来も約束されている。そんなエリート社員に対し、環境保護ということから反対したのが、立場が正反対のオタクの青年、とここまではよくある話だが、この作品がちょっと違うのは、このオタク青年が“敵を知るには己を知らねば”という理由で実存主義的な問題を取り扱う“哲学”探偵夫婦に自分の調査を依頼してからだ。自分の調査というありえそうでありえない行動が加わることによって、物語はとにかく摩訶不思議な、面白い展開となっていく。
  こんな一風変わった作品の監督と脚本を手掛けたのは『アメリカの災難』、『スリー・キングス』というブラックな笑いに満ちた群像劇で高い評価を獲得しているデヴィッド・O・ラッセル。5年ぶりの待望の新作であるこの作品でも従来どおりのハチャメチャな面白さが満載されている(ただ、従来の作品と同様に作品に対する選り好みは相当に強いと思う)。
出演はジュード・ロウ、ナオミ・ワッツ、ダスティン・ホフマン、リリー・トムリン、マーク・ウォールバーグ、イザベル・ユペール、ジェイソン・シュワルツマンという本当に豪華な面々。音楽を担当したのは現在、最も注目を浴びる音楽家のひとりであり、映画ではポール・トーマス・アンダーソン監督の作品で知られるジョン・ブライオン。
  摩訶不思議というよりもとにかく最高に楽しく、痛快な作品だ。ダスティン・ホフマンとリリー・トムリン扮する哲学探偵夫婦、イザベル・ユペール扮する哲学探偵のライバル、マーク・ウォールバーグ扮する火を怖がる消防士、ジェイソン・シュワルツマン扮する時代遅れの左翼あがりの活動家、ジュード・ロウ扮する自意識過剰のエリート社員、ナオミ・ワッツ扮する自分の美からの逃避に焦がれるモデルという一筋縄ではいかない登場人物たち。物語の主軸となるのは左翼あがりの活動家とエリート社員の対決だが、この登場人物たちをめぐるエピソード、その絡み方がまたとにかくおかしい。
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  この作品についてマーク・ウォールバーグは「この映画は色んな思いや想像、感情をかきたてるから、同じ感想を持つ人がふたりいるとは思えないね。」、ダスティン・ホフマンは「この映画は観客に色んな想いを抱かせるための作品だから質問したくなるのかも。」と語っている。この作品を作ろうと動いた監督のデヴィッド・O・ラッセルは「この映画は何よりまずコメディ。僕の最大の狙いはただ楽しもうということ。でも、同時に、こういうことを僕は大真面目に考えているということもわかってもらいたい。」と語っている。そんな監督は実際に活動家的な運動に自らの主導で関わっていたこともあるという。
基本は巻き込まれ型の群像劇的コメディー、でも大真面目で様々な感慨を抱かせるこの作品、個人的に感じたのはアメリカ、自分たちの世界を誇張したものだなということ。上昇志向ばかりのエリートも、環境保護運動に熱心になる青年もその裏の顔が明らかになろうが、なるまいが結局は同じ穴の狢、なんとか自分の立場を確保したいということだけである。でも、その守ろう、目指そうとしているものをどうしたいの、自分の隣を覗けば、もっと大切なものがあるかもよとこの作品は言っている気がする(これは時代への監督なりのメッセージと捉えるのは行きすぎだろうか)。
映像の雰囲気、ファッションなどはコンサバティヴ。特にジュード・ロウのスーツの着こなしなどにそれが現れているが、これを十二分に盛り上げるのがジョン・ブライオンのメランコリックでイノセンスな音楽。この音楽なくして、この作品の重要な要素である雰囲気は生み出せなかっただろう。その雰囲気は一見、50年代かという感じでもあるのだが、コンサバは今の潮流でもあるわけだしね。
  コンサバだからというわけでもないだろうが、カントリー音楽をネタにした笑いも多く、そのあたりにうとい日本人にはちょっと分かり難いかも(シャナイア・トゥエインが登場しても?かもね)。
  それでも、嵌れば何度でも観たくなるであろう自分って何なの的群像コメディー『ハッカビーズ』、ぜひ、劇場に足を運んでください。   

ストーリー
「スーパーマーケット出店阻止のために、環境保護運動をする青年は“哲学”探偵夫婦に自分の調査を依頼する」
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  オタクで環境保護運動に熱心なアルバート。彼は街の中にあるほんの一区画の緑を保護することに成功。それは庶民の味方のスーパーマーケットを装うと彼が考える“ハッカービーズ”の出店を阻止するためだった。その“ハッカービーズ”の出店を陣頭指揮するのはルックスも抜群のエリート社員ブラッド。美しい彼女も手に入れ、将来も約束された青年だ。そんなブラッドの魅力と才能ゆえにアルバートの運動も下火になる一方だった。なんとかこの状況を打破しようとしたアルバートは“敵を知るには己を知れ”ということなのか、実存主義的な問題を取り扱う“哲学”探偵夫婦に自分の調査を依頼するのだが。
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