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『非日常的な彼女』

配給:AMGエンタティンメント、東京テアトル
オフィシャルサイト:
http://www.theatres.co.jp/hinichijyo/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
チョン・ウンイン
ユ・スンホ
チェ・ミンソ
イム・ホ
監督:イ・サンフン
製作:キウェック・シダエ
脚本:チャン・サヒョン
撮影:キム・ジェホ
音楽:キム・チャンホワン
    ジャン・ダースン

2004/韓国/ビスタビジョン/
1時間42分


イントロダクション
「ダメな父親と楽しく暮らす息子。そんな彼の前に死んだはずの母親が現れて事態は急転していく。韓国映画らしい笑いと涙、ジェットコースターのような展開に満ちた人情コメディ作品」
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 母親がいない、父と子供の関係を描いた作品というのも数多い。代表的な作品は、やっぱり『クレイマー・クレイマー』になるのだろうけれども、その物語の基本はダメな父親とよく出来た子供というもの。料理はうまくないし、たまりに溜まったストレスを解消するためについつい飲みすぎたり、時には女遊びに走ったりもする父親とそれを健気に受け入れる子供。でもダメな父親とよく出来た子供はこれ以上もない信頼関係で結ばれていて、そこがこちら側の胸を打ってくるのだ。今回紹介する韓国映画『非日常的な彼女』もまさにそういったた作品のひとつである。
  物語の主人公は小学生の少年と彼とずっと一緒に暮らしてきた父親。売れない芸人である父親はしがないショー・クラブで司会の仕事をしながら生計を立てている。職場のドラッグ・クイーンなどに可愛がられながら育ってきた少年は周りの子とはちょっと変わった部分もあるが、これ以上もない程の素直さと健気さを持っている。毎日のように飲んだくれて帰ってくる父親を道端で待ち、気遣い、話し相手にもなってあげるのだ。その関係は父親が子供で、息子が父親のようなものだ。そんな仲睦まじい関係がある日を境に壊れ始める。それは死んだと聞かされていた少年の母親が登場したからだった、というもの。
  この後、物語は自分の意思とは関係なく、父親に託さざる得なかった母親の息子への愛情、その彼女に未だ深い愛情を抱きながらも許すことが出来ない父親、そして母親に甘えたいという気持ちを持ちながらも父親への深い想いに揺れる息子という3者の関係を軸に進んでいく。
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  出演は父親役に『反則王』、『マイ・ボス・マイ・ヒーロー』など映画、TVなど多くの作品で印象的な脇役として活躍するチョン・ウンイン、息子役に『おあばちゃんの家』の都会の少年役で韓国を代表する子役俳優となったユ・スンホ、母親役に『チャンピオン』、日本映画『亡国のイージス』のチェ・ミンソ。また、父親の働くショー・クラブでのドラッグ・クイーン役をTVドラマ「宮廷料理人 チャングムの誓い」にも重要な役どころで出演しているイム・ホが演じているのも大きな話題だろう。監督はTVのコメディ番組のプロデューサーとして活躍し、この作品で映画監督デビューを飾ったイ・サンフン。
  物語のおおよその内容と『非日常的な彼女』というタイトルを聞くと、とんでもない母親が主役なんだろうなと感じる向きがあるかもしれないが、この作品の主役は息子と父親である(原題は『DON'T TELL PAPA』というのだが、この言葉には父親に対する息子の気遣い、想いと母親の愛情が込められている。この邦題はあのヒット作を狙った部分もあるのだろうが、ちょっと的外れだ)。そして、その物語の内容には最高にノリがよく、ジェットコースターのような展開という韓国映画の面白さが詰まっている。韓国国内では作品のよさが口コミで広がり、トータルで200万人以上の観客が劇場に駆けつけたというヒット作なのだが、それも作品を観れば、十二分に納得できる。
  物語のオープニングはこんな高校生はいないだろう、という韓国映画にはありがちなシチュエーションから始まる。ひとりの女の子は女子トイレでいきみ、その原因となった相手は親友と共にこれ以上ないほど脚をあらわにした女教師にスカートの中を覗いただろうと怒られているのだ。このシーンから作品はライトタッチなエロ、下世話さに満ちているのだが、それから9年後の現在になってもこのテーストは変わらない。息子を育てるためにショー・クラブの司会者となった父親は下ネタのギャグを繰り出し、受けることにご満悦。息子もそんな父親が大好きで、クラスのお父さんの仕事という講演に来て、ショー・クラブと変わらぬネタを飛ばしまくる父親を最高だと思っている。でも、学校側からしたら息子は相当な問題児で、父親はしばしば呼び出しをくらうが、その父親が息子の問題を分かっていないのだからどうしようもない。作品の前半はこうした父と息子の愛情に満ちた関係が下世話な笑いも一杯にホノボノと進んでいく。
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  こうしたホノボノさは母親の登場と共に急展開する。父親は彼女に対して未だに愛情を持っているが、家庭の事情があったとはいえ、生まれてすぐに息子を預け、消えてしまったことを許せない。しかも場末のショー・クラブのしがない司会者である貧乏人の父親に対し、母親はアメリカの企業で成功したお金持ちだ。父親に感づかれずに息子に会い始める彼女は様々なものをプレゼントし続けている。ダメな父親かもしれないが、息子への愛情は誰にも負けない彼は嫌な思いをしながらも安定はしていたショー・クラブの司会者のを辞め、地方でドラッグ・クイーンとして生きる決意までする。でも、この決断があまりにも大きな事態へと繋がっていく。前半からは想像も出来なかった展開にはこちらの心も必然的に大きく揺り動かされていく。
  イ・サンフン監督はこの作品について「心で感じられるようなコメディが作りたかった」と語っているが、その言葉通りの作品に仕上がっている。最初は下世話さで攻めながらも、後半はこれでもかというほどの怒涛の展開で攻め立て・・・・という作りには笑いだけでなく涙もあるという韓国映画の良さが存分に発揮されている。物語的な荒さはあるのだが、この展開と役者陣の演技がそういった部分を完全に払い打ちしている。韓流スターが出演していないことから、東京でも単館のレイトショーのみの公開となってしまった作品だが、その内容はレイトにしとくにはちょっともったいないかもしれない人情コメディだ。ぜひ、劇場に脚を運んでください。

ストーリー
「母は死んだと聞かされて育ったチョウォン。彼の前に突然、本物の母親が現れ・・・・」
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 学校のトイレの中でいきむ女子高生のエラン。無事に男の子を出産するが、お堅い家庭のため、その赤ちゃんを父親である同じ高校生のチョルスに送りつけ、自らはアメリカに留学してしまった。
  それから9年、チョルスは息子のチョウォンと二人暮しを続けていた。息子を育てるために場末のショー・クラブの司会者として生計を立てているチョルスはオーナーから嫌がらせを受けながらも、怒る気持ちを息子のために抑え続けていた。一方、息子のチョウォンはそんな父親に納得が出来ない部分を感じながらも、これ以上もないほど父親を愛し、いつも酔っ払って帰ってくる父親を迎え、愚痴の聞き役にもなっていた。それはまるで父親と息子の関係が逆転したかのようなものだった。
  ある日、高校時代の親友ジョルグと再会したチョルス。ジョルグはチョルスにとっては夢のような、下着デザイナーとなっていた。そんなある日、ジョルグがアメリカの支店長の韓国人女性をチョルスの店に接待で連れてくる。韓国からアメリカに留学し、地位を築いた彼女は久々の帰国にある想いを寄せていた。それは自分の成長したであろう息子に会うことだった。そしてチョルスがステージに上がったとき、彼女はそれが自分の子供の親、かっての恋人であることに気づく。
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