「野心に満ちた若手女性ジャーナリストは一世を風靡したボードヴィリアンのコンビに関する噂の真相を追い始めるが」
現在売り出し中の若手ジャーナリスト カレン・オコナーは成功という野心を胸にある有名人に関する本を書こうと計画していた。彼女がそのテーマに挙げたのは自らのアイドルでもあったラニー・モリスとヴィンス・コリンズという1950年代に一世を風靡したボードヴィリアンのコンビだった。ポリオ病患者救済のためのテレソン(テレビ+マラソン)やクラブのショーで圧倒的な人気を獲得していた彼らだが、その50年代にコンビを解消。ラニーは今でもショウビジネス界で活躍し、ヴィンスは隠遁生活を送っていた。そして、このコンビ解消の裏には彼らが泊まっていたホテルの部屋で若い女性の死体が発見されたという事実、それは彼らが殺したのではないかというずっと囁かれている噂が存在した。成功への野心に溢れたカレンは自らの手でその真実も明らかにしようとしていた。
カレンはふたりにアポイントを取るが、ラリーからは自らの手で自伝を書いているとマネージメント会社からその原稿を示される形で断られ、ヴィンスからは100万ドルを要求される。相当なショックを受けるカレンだが、思ってもいなかったチャンスが舞い込む。帰りの機内でラリーと同乗することになったのだ。食事のテーブルを共にしながら、偽名を語り、ラリーに近づいた彼女は両者へと接近していくのだが。 |