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『逆境ナイン』

配給:アスミック・エース
オフィシャルサイト:http://www.gk9.jp/

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
玉山鉄二
堀北真希
田中直樹
藤岡弘、
柴田将士
出口哲也
寺内優作
坂本真
青木崇高
土倉有貴
境沢隆史
栩原楽人
小倉久寛
内海桂子
監督:羽住英一郎
プロデューサー:門屋大輔
         山際新平
原作:島本和彦
脚本:福田雄一
撮影:村埜茂樹
編集:松尾浩
美術:北谷岳之
音楽:佐藤直紀

2005年/日本/1時間55分


イントロダクション
「『海猿』の羽住監督が自ら熱望した島本和彦原作による熱血破天荒高校野球コミックの爆笑&感動的映画化」
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  最近の日本映画の大きな流れのひとつとして、コミックの映画化(実写化)があると思う。以前の小説が、必然的にコミックへと比重を移してきているのだ。そういった作品は『ドラゴン・ヘッド』、『隣人13号』、『真夜中の弥次さん喜多さん』、『リアリズムの宿』、『地獄甲子園』など挙げていけばきりがないし、今後も『NANA』、『タッチ』、『魁!! クロマティ高校 THE★MOVIE』など多くの公開が控えている。この傾向はハリウッドも同様で、アメコミの映画化には拍車がかかる一方だし、日本のコミックすら映画化されようとしている。そう、カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した『オールド・ボーイ』も日本のコミックの映画化でしたね。そして、今回紹介する『逆境ナイン』もコミックの映画化作品である。
  この作品『逆境ナイン』の原作となるのは漫画家 島本和彦による同名コミック。1989年から1991年にかけて「月刊少年キャプテン」で連載され、単行本化されていたこのコミックはリアルタイム熱狂した人やマニアックなファンのみが知る存在だった。その理由は単行本自体が長い間、絶版になっていたためである(映画化を期に復刻された。続編にあたるプロ野球編も連載されていたのだが、こちらは再開の見込みがあるのだろうか)。「逆境ナイン」は熱さと破天荒さにまみれた、正に熱血漫画ともいうべき作品である。島本和彦のコミックの特徴を一言で表すとすれば、この“熱血”ということになる。この時代に魂の燃えるようなコミックを描き続けている漫画家が島本和彦なのである。
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  この作品『逆境ナイン』は“逆境とは!思うようにならない境遇や不運な境遇のことをいう!!!!”というあまりにも印象的な言葉から始まるのだが、実際の映画化もとんとん拍子ではなく、逆境ともいうべき状況からスタートしている。まず、この企画を持ち込んだのは劇場映画監督デビュー作『海猿』の大ヒットも記憶に新しい羽住英一郎。『海猿』の大ヒットにより数々の企画が舞い込んでいた羽住監督だが、なぜか自身の2作目として自ら持ち込んだのがこの作品だった。羽住監督は「逆境だらけの自主映画を作っていた時代にこのコミックをはじめて読み、「逆境だ!」なんて叫んだりしていた。そうすると明るくなるんですよ。」とコミックとの出会いと印象について語っているが、その当時は映画化なんて一切考えてもいなかったという。しかし、時間の経過と共に映画化への熱に火がつき始め、その思いを込めた企画をプロデューサーと共に提出するが、結果はあえなくボツ。それにもめげず、映画化件を獲得し(最初は島本和彦に映画化自体が無理と逆に説得されたらしいが)、勝手に脚本を完成させてしまう。それでも結果はボツ。でも、めげずに脚本に何度も手をいれ、主演俳優、重要な脇の俳優たちの出演許可まで獲得。思いしか存在しない映画化にどんどんと賛同者が現れ始めたのだ。結果的にはそういった熱意が実り、映画化にゴーがかけられる。映画の内容と同様に羽住監督とプロデューサーは逆境を跳ね返したのである。
  その羽住監督の賛同者となった出演者たちは、主演に玉山鉄二、共演に堀北真希という今後の活躍が大いに期待される若手ふたり、そして『犬と歩けば チロリとタムラ』など役者としても評価の高いココリコの田中直樹、日本で最も熱い俳優 藤岡弘、など。脚本は売れっ子放送作家の福田雄一。もちろん、初めての映画の脚本である。
  この作品『逆境ナイン』は自らが映画化を最も熱望していた羽住監督の気持ちが乗りうったハイテンション・エンタティンメントと断言してもいいだろう。とにかくそのテンションといい意味で力の抜けたギャグが絶妙にマッチした熱血馬鹿映画だ。弱いから廃部だと校長から断言された野球部がその逆境を受け止め、結果的に姑息な手段があろうが、勝ち残っていく姿には大いに笑いながら、なぜか最後には感動してしまう。6巻にもわたるコミックからエピソードを抜き出し、纏め上げていることから「あれがない」という意見もあるかもしれないが、熱血で感動的な物語展開は存分に味わえるはずだし、原作を知らない人はこの熱血馬鹿映画にはまりこんでしまうだろう。
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  作品で特筆すべきはCGの使い方だろうか。コミックの雰囲気を壊さないこだわりまくったCG、懲りに懲りすぎて(いや、リアルさを求めてかな)雰囲気を台無しにするCGというのが日本映画の場合は多いように感じるが、この作品のCG効果は本当に素晴らしい。コミックは物語性はもちろん、絵で説明する部分が多いため、実写化は不可能ではないかと思われる作品が必然的に多くなる。絵は現実なんて軽く超えてしまうからね。でも、CGの進歩というのはそういった不可能を可能にしてきているし、小説ではなくコミックで育ったきた世代の監督たちはコミック的な手法を映画にうまく入れ込む才能を自然と身につけているのではないかなと感じる。このあたりの展開は今後も注目していきたいなと思っている。
  熱血具合に笑いながら、最後にはジーンとしてしまうこの作品『逆境ナイン』、デート・ムービーにも最適だなと思ったりもするのだが。『少林サッカー』、『地獄甲子園』に笑った方々はお見逃しないように。ぜひ、劇場に足を運んでください。   

ストーリー
「廃部を宣言された野球部は存続を賭け甲子園を目指すが、更なる逆境が襲い掛かる」
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  何事にも全力で臨むことが校訓となっている全力高校。ここの校長室に野球部のキャプテン不屈闘志が呼び出された。そこで告げられたのは「野球部は廃部だ!」という一言。1勝も出来ず、全力も出せない野球部は校長にとっては不要なのだ。それが不屈にとっての最初の逆境だった。そして、なんとか部を存続させたいと考えた不屈は甲子園の優勝校である名門   日の出商との練習試合に勝ち、最終的には夏の甲子園に出場することを約束する。逆境に立たされ、それを跳ね返すことに闘志を燃やす不屈。しかし、逆境はそれだけではなかった。
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