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『ドルフィン・グライド』

配給:グラッシィ
オフィシャルサイト:


キャスト スタッフ データ


『ドルフィン・グライド』
監督、撮影監督、編集:
  ジョージ・グリノー

『メイキング・オブ・
  ドルフィン・グライド』

監督:スコット・ウェルッシュ

2005年/カラー/ヴィスタサイズ/
47分(21分/メイキング26分)


イントロダクション
「サーフィン映画の第一人者が長い年月をかけ描き出した、イルカの視線、スピードで体感する美しく、幻想的な海の世界」
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  もうずいぶん前だけど、イルカと泳いだことがある。それが目的ではなく、旅先で偶然知り、時間も興味もあったのでやってみようと思ったのだった。海に面したプールで、背ビレにつかまって何周か周るだけのものだったのだが、水面を駆けていくような感覚、心地よさを体験できただけでも良かったなと思っている。今回紹介する作品は、そんなイルカの視点を映像化した作品『ドルフィン・グライド』である。
  記録的な大ヒットとなった『ディープ・ブルー』、レニ・リーフェンシュタール監督の遺作となった短編『ワンダー・アンダー・ウォーター』、そしてこの夏に公開される話題作『皇帝ペンギン』など海やそこに暮らす生物を捉えたドキュメンタリー作品、『ステップ・イントゥ・リキッド』、これもこの夏公開される『ライディング・ジャイアンツ』などサーフィン・ドキュメンタリーの公開も相次いでいる。今回紹介する『ドルフィン・グライド』はこの2つを結んだような作品と位置づけることができる。
  この作品がどうしてそういった位置づけとなるのかには大きな理由がある。そのひとつは当然ながらイルカの姿、視線を追っていること。もうひとつはこの作品の監督、撮影、編集などを全てひとりでこなしたジョージ・グリーノにある。ジョージ・グリーノという名前には余りなじみがないと思うが、このHPでも以前に紹介した伝説的なサーフィン・ドキュメンタリー『クリスタル・ボイジャー』(1972)や世界中にサーフィン・ブームを巻き起こした作品『ビッグ・ウェンズデー』(1978)の水中撮影シーンのカメラマンとして、その筋では物凄く有名な人物なのである。多くの人々に愛されるサーフィン映画だが、その水中撮影という面で画期的な影響を与えたひとりがこのジョージ・グリーノなのである(もうひとりは『エンドレス・サマー』のブルース・ブラウン)。
  ある日、いつものようにサーフィンをしているとその横に波に綺麗に乗るイルカがいたことがこの作品のきっかけとなったとグリノーは語っている。最高のサーファーであるイルカ、そのイルカはこの風景をどのようにみているのだろうかという疑問を抱いたグリノーはイルカの視点での撮影に入り込んでいく。
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  『クリスタル・ボイジャー』でも描かれていたが、その時から30年以上の時が経とうとも彼自身の何者にも煩わされず生きていくという“DO IT YOURSELF”的な生活は変わっていない。そういった生活の中で彼は独自に考案したカメラを手に海へと足を運び、イルカと共にフィルムをまわし続ける。最初の頃、そのフィルムは最初は友人と楽しむため、自分自身が抱いた好奇心、疑問を満たすためだけのものと考えていたが、どんどんとフィルムが撮りためられていくうちにその方向性は変わり、作品として発表されることとなる。撮影に要した期間はおよそ5年、莫大な量のフィルムが残されているはずだが、出来上がった作品は僅か21分のものである。短いと思うかもしれない。しかし、この21分には「普通の映像とは違うもっと別なもの、今までに見たことのないような新しい何かを加えてみたい」とグリノー自身が語る世界が展開されている。冒頭の水面をイルカがジャンプするシーンから水中のシーンへ。そのシーンはゆったりではなく、スピード感のあるスムースな映像である。イルカの目線はもちろん、それはイルカのスピードなのだ。目線はもちろん、そのスピード感に驚きと心地よさが走る。前方には仲間のイルカの誘導があったり、上部では波のしぶきが雲のように姿かたちを変え続けている。スキューバ・ダイビングをやったことはないが、こういう映像が展開しているのだろうか(素潜りではそんなことはなかったが)。それともこれがグリノーが目指した新しい映像世界の成果なのだろうか。海中を進んでいるのに、まるで空を飛んでいるような感覚、美しい映像に魅了されながら、21分間はあっという間に過ぎ去ってしまう。
  21分間のこの作品には、メイキングと題された26分の作品『メイキング・オブ・ドルフィン・グライド』がついてくる(というか同時上映ですね)。実はメイキングというタイトルがついているが、撮影の際にも作品が出来上がったときにも『ドルフィン・グライド』は完成していない(多分、編集中だ)。このメイキングは『ドルフィン・グライド』がいかに撮影されたかというグリーノ自身による解説を主とした内容となっている。そこから見えてくるのは時間にも周囲にも束縛されない“DO IT YOURSELF”の精神である。作品がどのように製作されていったのか(極めてアナログな環境の中で、導入されたMacが大活躍している。その手の動きのたどたどしさと説明はアナログだが)に興味のある向きはもちろん、こういったグリーノの生き方に共感する方も多いのではないだろうか。メイキングではあるが、グリーノの横顔的な作品としても楽しめる内容となっている。
  大きなスクリーンに広がる21分間の映像世界、サーフィン好き、海好きはもちろん、一服の清涼感を味わいたい方にもお勧めです。ぜひ、劇場に足を運んでください。   

ストーリー
「幻想的な海を描き出した作品とその背景に迫った作品」
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  海を飛ぶように進むイルカ。そのイルカになったかのような視線とスピード感で綴られる幻想的かつ美しい海の姿を捉えた作品『ドルフィン・グライド』。
  そして、その『ドルフィン・グライド』の撮影の秘密と全てを自分ひとりでこなしたといっても過言ではない監督のジョージ・グリノーの横顔に迫った『メイキング・オブ・ドルフィン・グライド』。
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