ホーム ライブラリー コラム プレゼント トレイラー ショップ 掲示板 会社概要
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
公開劇場一覧を別ブラウザで開きます。 前のページに戻ります

『青空のゆくえ』

配給:ムービーアイ
オフィシャルサイト:
http://www.aozoranoyukue.com/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
森田彩華
中山卓也
黒川芽以
佐々木和徳
多部未華子
三船力也
悠城早矢
橋爪遼
西原亜希
市野世龍
山本茉央
岡村洋一
目黒真希
竹井みどり
監督:長澤雅彦
企画、プロデュース:牛山拓二
脚本:山村裕二
    日向朝子
撮影:服部徹夫
編集:掛須秀一
美術:富田麻友美
音楽:サン・パオ

2005/日本/カラー/シネマスコープ
/ドルビーSR/1時間42分

※プレゼントがあります。
締め切り:8月28日(日)


イントロダクション
「大切なクラスメートが転校する・・・・、そこから始まる15歳の印象的な夏を描いたノスタルジックで清々しい青春映画」
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
>>拡大写真  
(C)2005「aozora-no-yukue」FILM VENTURER
  先日、会社の帰りに地下鉄から地上にあがると一面に火薬、花火の匂いが漂っていた。数駅先で毎年恒例の花火大会が開催されていて、その残り香が風に乗ってこの駅までやって来たらしい。住んでいるアパートの目の前の公園でも若い子たちが集って、夜な夜な、花火に興じている。その火薬の匂いも風に乗ってアパートの中に入って来る。花火をやること、楽しむ機会は年齢と共に減ってきたが、中学や高校の頃の夏はどこかに集って、よく花火を楽しんでいた。そんなノスタルジックな気分を呼び起こしてくれるような作品が公開される。それが今回紹介する『青空のゆくえ』である。
  この作品が描くのは東京の世田谷にある街、三軒茶屋で暮らす中学3年生たちの夏休みである。主人公はこの夏休みを最後にアメリカへの引越しが決まっている少年。バスケット・ボール部のキャプテンで、中学生活をずっとバスケに打ち込んできた彼の転校が発表されたのは1学期も残り僅かの日。そのことは幼馴染の女の子、彼が唯一の友人だった男っぽい性格の女の子、バスケ部の仲間たち等々に様々な波紋を広げていく。男っぽい性格の女の子なんかは「これからどうすればいいんだよ」と不平まで言う有様だ。そういう風にして始まった夏休み、主人公の少年はいつものようにアルバイトの新聞配達をしながら、男っぽい性格の女の子に友達を紹介したりと友人と会いながら、出発までの日々を過ごしていく。実は彼には大好きな人への告白ともうひとつだけやらなければならないことが残っていた・・・・というのがこの作品の物語だ。
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
>>拡大写真 
(C)2005「aozora-no-yukue」FILM VENTURER
  一般的には難しい頃とされるこの15歳あたりを描くとなると、どうしても精神面、体の面などでの葛藤がテーマとなってくる。でも、この作品『青空のゆくえ』にはそうした部分がほとんどない。主人公の少年は表裏がなく、飄々とした性格でルックスも抜群の男の子だ。バスケに夢中の本人は気づいていないのだが、自然な、持って生まれたスマートさが漂っている。だから、彼の転校は静かな波紋を引き起こしていく。実は彼にも後ろめたい部分があるのだけれども、彼の行動自体がそうした部分も埋めていっていることは作品のラストに分かってくる。
  この作品のきっかけは、プロデューサーが別の作品のオーディションのために500人近い10代半ばの俳優たちに会ったことだった。そこに数多くの素晴らしい才能がいることを改めて実感したプロデューサーはこの年代の俳優たちと作る映画の企画をスタートする。それは子供と大人の狭間であり、夢を素直に見て語れる15歳という微妙な時期の少年、少女を主人公に特別の事件ではなく、共通の大切な想い出がひとつできる瞬間をリリカルに描くというものだった。それが葛藤を前面に押し出さない稀有なこの作品を生み出しているのだろう。
  出演はこの作品で本格的なデビューを飾る中山卓也、国民的美少女コンテスト出身の森田彩華、映画、TV、舞台にと活躍する黒川芽以、TVドラマ「3年B組金八先生」の佐々木和徳、『HINOKIO』の多部未華子、この作品が映画デビューの悠城早矢、『恋は五・七・五!』の橋爪遼、CMなどで話題の西原亜希など10代後半の今後が大いに期待されるフレッシュな俳優たち。監督は『ココニイルコト』、『13階段』の長澤雅彦。シーンの余韻を残すように印象的に使われる音楽は『あの子を探して』、『初恋のきた道』のサン・パオが担当。挿入歌には山崎まさよしの「僕らは静かに消えてゆく」が使用されている。
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
>>拡大写真  
(C)2005「aozora-no-yukue」FILM VENTURER
  今の15歳がどういう心境にあるのかは僕には分からない。特に犯罪の低年齢化や心の闇などといった言葉が毎日のように見出しに踊るのだから尚更だ(だから、今の同世代がこの作品を観て、どう感じるのかは興味深い)。でも、15歳という年齢をはるか昔に通り過ぎた僕が感じたのは自分の中のあの頃だった。もちろん、僕は主人公みたいにかっこいい奴でも素直な奴でもなかったけれども、この作品が描く繋がりという部分には妙に心が揺れ動かされた。思い出したくないことも含めて、あの頃のことも脳裏に甦ってきた。淡々とした中での盛り上がりとでもいうべき、花火のシーンはそんな僕にとってのひとつのノスタルジアでもあった。こんなことを感じさせてくれるほど、この作品は丁寧に作られている。その丁寧さにはスタッフの想いと希望が込められているような気がしてならない。タイトルにもある何度も挿入される青空は雲ひとつないもの、入道雲があるもの、少年が旅立ったことを象徴するように飛行機雲が尾を引いたものなど様々な表情を映し出す。そして、この空は主人公が旅立ったアメリカにも、一回りして日本へ戻ってくることも出来る。主人公がアメリカに旅立つことで、残された仲間たちには新たな繋がりが生まれている。この後、高校受験に向かい、別れ別れになっていくだろう彼らの姿を三軒茶屋という街の変化と合わせて観てみたいと思った(その後がよくあるように泥々になるかもしれないが、そんな俳優の成長と同時進行の映画があってもいいのではないだろうか)。ノスタルジックさと清々しさを感じさせる良作『青空のゆくえ』、ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
「ひとりの少年の突然の転校の知らせは親友たちの心を揺らしていく」
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
>>拡大写真 
(C)2005「aozora-no-yukue」FILM VENTURER
  朝、いつものように新聞配達のバイトで自転車を走らせる高橋正樹。彼はある家の前で新聞と1通の手紙を投函し、いつものように2階にいるであろうその手紙の相手に対し、高らかとVサインを掲げ、バスケ部の練習のために体育館を目指す。バスケは高橋が中学時代に最も入れ込んできたことだ。
  1学期も残り僅かのこの日、高橋がアメリカに引っ越すことが発表された。その挨拶で高橋は「ひとつだけやり残したことがあるな」と話す。その言葉が多少の波紋をクラスに広げる中、女子バスケ部のキャプテン速見、幼馴染の河原、男っぽい女の子で高橋だけが友人の鈴木、帰国子女でいつもひとりの市田、学級委員長の高橋といった女子、バスケ部の副キャプテンの杉原といった男子は神妙な面持ちだった。ほとんど皆が高橋のアメリカ行きを知らなかったからだ。そして、夏休み。彼らの15歳最後の印象深い夏が始まる。
movilog
ピックアップムービー
サーチ
DVD比較はベストプライス


リンク
メールマガジン登録
神雕侠侶オフィシャルウェブサイト
ベクター・メディカルテック・ジャパン
*giggle
本サイトをご覧になりるにはFlashPlayerが必要です。 IE5.0以上推奨 画面サイズ推奨800×600以上 お問い合わせ先