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『マカロニ・ウエスタン800発の銃弾』

配給:シネカノン
オフィシャルサイト:http://www.cqn.co.jp/800/

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
サンチョ・グラシア
アンヘル・デ・アンドレス
カルメン・マウラ
エウセビオ・ポンセラ
ルイス・カストロ
エンリケ・マルティネス
ルシアノ・フェデリコ
マヌエル・タリャフェ
監督、脚本:
 アレックス・デ・ラ・イグレシア
製作:
 フアンマ・パガサウルトゥンドゥア
共同脚本:
 ホルヘ・ゲリカエチェヴァリア
撮影:フラビオ・ラビアーノ
編集:アレハンドロ・ラサロ
美術:
 アリ
  (ホセ・ルイス・アリサバラガ)
 ビアフラ
  (アルトゥロ・ガルシア・オタドウィ)
音楽:ロケ・パニョス
2002/スペイン/カラー/
シネマスコープ/
ドルビーSR、SRD/2時間4分

イントロダクション
「『どつかれてアンダルシア(仮)』のスペインの奇才イグレシア監督が放つ、“マカロニ・ウエスタン”へのオマージュ、生き様、笑い、笑い、興奮、ホロリが詰まった1級のエンタテインメント作品」
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 西部劇(ウエスタン)ならぬ、“マカロニ・ウエスタン”という枠で括られる映画があった、と書いてもそんなことを知らない世代の方も多いのではないかと思う。日本では“マカロニ・ウエスタン”(名付け親はかの淀川長治)、アメリカなどでは“スパゲティ・ウエスタン”と呼ばれているこれらの作品はその名からも分かるだろうが、イタリアで作られた西部劇を示している。1960年代半ばから1970年代初頭にかけて、これらの作品は世界中で熱狂的に迎え入れられた。この“マカロニ・ウエスタン”にオマージュを捧げた作品が公開される。それが今回紹介する『マカロニ・ウエスタン800発の銃弾』である。
 “マカロニ・ウエスタン”は面白ければいいじゃないというようなノリで次々と製作され(日活のアクション、無国籍シリーズなどもそれに近いノリがあるし、後の香港のカンフーものも正にそのノリだ)、世界中の映画ファンを熱狂させていった。代表的作品としては『荒野の用心棒』、『夕陽のガンマン』、『続・夕陽のガンマン』、『荒野の1ドル銀貨』などが挙げられるが、リアルタイムの世代の方にとってはきっと心の中の1本があるのではないだろうか(実は“マカロニ・ウエスタン”のソフト化が最も進んでいるのも、熱狂的なファンが多いのもこの日本だ)。“マカロニ・ウエスタン”は知らずとも、その遺伝子、影響は今も数多くの映画に受け継がれている。その代表格ともいうべき映画人がクエンティン・タランティーノ監督、『シン・シティ』も絶賛公開中のロバート・ロドリゲス監督、最近ちょっと話題がないアレックス・コックス監督などである。そして、この“マカロニ・ウエスタン”が生み出したといっても過言ではない映画人の中の映画人がクリント・イーストウッドであり、ただいま来日中(くだらぬオムニバスまで発売された)の映画音楽界の巨匠エンニオ・モリコーネなのである。
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 この作品『マカロニ・ウエスタン800発の銃弾』の舞台となるのはマカロニ・ウエスタンの聖地であるスペインの南部アンダルシア地方にあるアルメニアという町。“マカロニ・ウエスタン”だけでなく『アラビアのロレンス』、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』などハリウッドの大作が撮影されたこの地には当然、数多くのオープン・セットのスタジオが存在した。しかし、今では映画の撮影も少なくなり、スタジオの数も激減している。そういった中、当時の面影を残し、週末になると観光客で賑わいを見せているスタジオのひとつが“テキサス・ハリウッド”である。『マカロニ・ウエスタン800発の銃弾』の監督であるアレックス・デ・ラ・イグレシア(『どつかれてアンダルシア(仮)』)が初めて“テキサス・ハリウッド”を訪れたのは撮影に来ていた友人を訪ねた2001年のことだった。その時にそこで行われているウエスタン・ショーの役者たち中にカウボーイの格好のままで住み着いている者がいるということを耳にする。「既に終わりを見たウエスタンというファンタジーに生きる者がいまだに存在する」という事実に興味をかきたてられた監督はすぐに脚本に取り掛かりる。作品の撮影のほとんども「当時の面影が今も残っている」ことから、この“テキサス・ハリウッド”で行われている。
 物語の主人公はかっての栄光もどこへやらのアルメニアのウエスタン村でウエスタンショーをしながら生活の糧を得ている男たち。彼らは“マカロニ・ウエスタン”の全盛期にスタントマンとして活躍した男たちで、その栄光を胸にここでウエスタンショーを行っているのだ。しかし、時代の波はこのウエスタン村にもやって来る。アメリカの企業がここをアミューズメント・パークにするというのだ。経営者による契約も既に完了していたが、自分たちの生活の場、心の拠り所がなくなると感じた男たちは自らの命と銃を手にウエスタン村に立てこもる、というものだ。主人公である男が事故から亡くした息子、そこにやって来る瓜ふたつの孫、義理の父である主人公とは縁を切った状態の母親などが絡みながら、物語は“マカロニ・ウエスタン”的美学の終焉へと突き進んでいく。
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 “マカロニ・ウエスタン”と名を打っているだけに往年のファンにはたまらない演出、効果などが満載だ。例えば、明らかにモリコーネを意識したであろう音楽、タイトルバックに映える手書き風の赤い文字、フィルムの質感、走る馬車の撮影方法や小道具の使い方などはまさに“マカロニ・ウエスタン”へのオマージュそのもの(私自身が“マカロニ・ウエスタン”に詳しくないので気づいていなのだろうが、きっとそれらの作品からのシーンも取り入れられているのではないだろうか)。こういった点だけでも“マカロニ・ウエスタン”のファンにとってはたまらない内容になっていることは間違いない。好きなら、見逃せないはずだ(ラストにはあの人も登場!)。
 じゃ、“マカロニ・ウエスタン”を知らない、興味ない映画ファンはどうなるのか。実はこの作品はそういう人にこそ観て欲しいなと思える内容なのだ。それはあの当時の一級の娯楽作品としての“マカロニ・ウエスタン”の面白みと、『どつかれてアンダルシア(仮)』、『みんなのしあわせ』といった笑いに満ちた作品を生み出してきたアレックス・デ・ラ・イグレシア監督の面白み、これにがけっぷちに追い込まれた年寄りたちの生き様、人生が絡んでくるのだ。笑って、笑って、興奮して、最後にはホロリとさせられる、映画の醍醐味がここにはつまっているのだ。本家の“マカロニ・ウエスタン”は知らずとも『マカロニ・ウエスタン800発の銃弾』は間違いなく楽しめる1級のエンタテインメントなのだ。“マカロニ・ウエスタン”好きはもちろん、そうでない方もぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
「かっての栄光にすがる男たちとウエスタン村。時代の波はこの施設にもやって来る」
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 かっての栄光も今はどこへやら・・・・、数々の“マカロニ・ウエスタン”の作品、ハリウッドの大作を生み出してきたスペイン南部のアルメリア地方の映画の賑わいもすでに過去の話となっていた。ここにあるスタジオの跡地ウエスタン村では連日、当時の作品でスタントマンを務めた面々によるウエスタン・ショーが開催されていた。でも、訪れる観光客も少なく、その存在価値さえ風前の灯だった。
 その年寄りスタントマンたちのリーダー的存在であるフリアンはクリント・イーストウッドなどのスタントをしていたのが自慢の男。だが、スタントの際に息子を亡くしてしまったという傷を抱えている。息子の妻、孫とも音信不通だ。
 ある日、その孫と称する少年カルロスがフリアンを訪ねてくる。最初は煙たがったフリアンだが、徐々にカルロスへの愛情を強めていく。そんな中、このウエスタン村に買収の話が持ち上がった。その担当者はフリアンに恨みを持つカルロスの母親だった。買収を阻止するためにフリアンは自らの命と銃を手に立ち上がった。
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