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『17歳の風景 少年は何を見たのか?』

配給:シマフィルム
オフィシャルサイト:http://17sainohukei.jp/

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
柄本佑
針生一郎
関えつ子
小林かおり
井端珠里
不破万作
田中要次
鳥山昌克
丸山厚人
監督:若松孝二
脚本:
  山田孝之
  出口出
  志摩敏樹
プロデューサー:志摩敏樹
撮影:辻智彦
編集:板部浩章
音楽:友川カズキ

2005/日本/35o/ヴィスタサイズ
/1時間30分


イントロダクション
「日本映画界のアウトサイダー若松孝二監督が描き、投げかける、母親を殺し北へと自転車で走る少年が見た風景と戦後60年の日本の姿」
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  日本映画界の真のアウトサイダーでインディペンデントともいうべき存在である映画監督  若松孝二。ピンク映画のドキュメンタリー作品『ピンクリボン』でも独特の存在感を示していた(金儲けがうまいと高橋伴明に言われていたが)彼の待望の新作が公開される。それが今回紹介する『17歳の風景 少年は何を見たのか』である。
  1960年代、70年代に監督として数々の問題作を発表し、日本国内はもちろん、海外でも圧倒的な評価を受けてきた映画監督 若松孝二。プロデューサーとしても大島渚の『愛のコリーダ』などの作品にかかわり、自らの主催するプロダクションからは数多くの映画監督も輩出してきた。アヴァンギャルドとも呼ばれ、常に主義主張のある作品を撮り続けてきた若松孝二監督監督の新作である『17歳の風景 少年は何を見たのか』は寡黙なのに、饒舌な、彼らしい主義主張のある作品となっている。
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  物語の主人公はひとりの少年。少年はマウンテンバイクでひたすら走り続けている。どうやら彼は母親を殺し、逃げているらしい。東京を抜け、北へ北へと少年はマウンテンバイクを進める。その途中で漁業の現状を嘆く漁師たち、自らの青春であった戦争のことについて語る老人などに少年は出逢っていくと内容のこの作品、その道程で少年はほとんど話すことがない。会話、風景に耳を傾け、ひたすら自転車を進めていくだけだ。
  若松孝二監督はこの作品について「岡山で母親をバットで殴り殺した17歳の少年が自転車で逃走し、16日後に秋田で逮捕されるという事件があった。父親でなく、母親を殺したということにショック受けて、そんなことをなぜしたのか考えてみたけれど分からない。その中で最も引っ掛かった、疑問に思ったのは少年はなぜ北に向かったのかだった。」と語っている。そんな風に考えているうちに「少年と一緒に旅をしてみたくなった。目の前の風景と対話する映画を撮ろうと思った。」のだという。
  出演は『美しい夏キリシマ』の柄本佑、美術・文芸評論家の針生一郎、舞台、TV、映画など幅広い分野で活躍する関えつ子など。音楽は唯一無二ともいえる存在のミュージシャン 友川カズキが担当している。
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  この作品の内容を説明することは簡単だが難しい。簡単に言えば、母親を殺した少年が逃げる映画である。でも、それだけではない。母親を殺した少年はその理由を語ることがないし(殺したのだろうが、実際に殺したシーンは映画には映し出されない)、少年が北へと進みながら出会う人々は日本という国が背負ってしまったものを語り続けている。漁師たちは先行きがない漁業と国のあり方に嘆き、老人は自分が17歳だった頃、戦争で国のために死ぬことばかり考えてきたあり方と戦争が終わってからの国の欺瞞に憤慨し(針生一郎によるこのシーンはほぼアドリブだという)、戦争中に強制連行され、慰安婦とさせられていた老婆は自分を優しく迎え入れてくれた夫と故郷を懐かしみ、歌う。フラッシュバックで挿入される少年の母親は「昔の人の言ったこと」とあることを片付ける。若松孝二の変わらぬ主義主張はこうした少年が出逢う人々に込められている。それは落とし前をつけることなくズルズルとやってきて、繁栄も手に入れたこの国への疑問であり、戦後60年という言葉のみが独り歩きし、内実は風化しつつある現状への強い憤りである。じゃ、それを聞いた少年はどう変わったのかという部分はここにはない。それは観る側、自分が少年となって感じるしかないのだ。だから、少年が北を目指したこと、自転車に乗っていること、最後の行動などにはこうした人々の言葉とともに想像を持って共感、反感すればいいいのだと思う。映画に映し出される風景からも様々な意味を取り込めばいい。東京は完璧に終わっているなとか、富士山は権威だなとか、その風景を抜け、自転車で向かう北には何があるのかということだ。
  同年代の高校生たちにこの作品を観て欲しいと考えた若松監督はその世代に作品を観てもらい、感想を語り合うというイベント(無料)も開催してきた。しかも公開時には高校生は¥700で観ることが出来るという(ポレポレ東中野のみ)。それは若松監督なりの若い世代への期待である。もちろん、それ以外の世代にも考えさせるものをこの作品は持っている。ぜひ、劇場に足を運んで、彼の観た風景を体感してください。   

ストーリー
「母親を殺した少年は北へ北へとマウンテンバイクで走り続ける」
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  “あんたはいつも遠くから見ているだけだ”富士山に向かってそう呟いた少年はマウンテンバイクに乗り、走り続ける。東京、渋谷の雑踏、柏崎・・・・。北へ北へと向かって少年はペダルを漕ぎ続ける。少年は母親を殺した。そして、このマウンテンバイクで北へと走り続けているのだ。途中、様々な人々の話になんとなく少年は耳を傾ける。そして更に北へと走り続けていく。
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