『太白山脈』
The Taebaek Mountains
配給：シネカノン
アン・ソンギ
キム・ミョンゴン
キム・ガプス
オ・ジョンヘ
チェ・ドンジュ
シン・ヒョンジュン
チョン・ジンクォン
パン・ウンジン
オ・ジヘ
監督：イム・グォンテク
原作：チョ・ジョンレ
脚本：シン・ヌンハン
撮影：チョン・イルソン
音楽：キム・スチョル
企画：イ・テウォン
製作：イ・テウォン
照明：イ・ミンス
編集：パク・スンドク
美術：キム・ユジュン
1994年/ 韓国/ 165分
「歴史の中で人々は揺れ、そして時は流れ行く。」
1945年8月、日本の植民地支配から解放された朝鮮半島は、以降、共産主義と資本主義のふたつの相容れないイデオロギーの戦いの場となった。この1940年から50年までの混乱を極めた時期を再現し、その悲劇をできる限り広い視野で描こうと試みたものである。監督のイム・グォンテクは『風の丘を越えて〜西便制』が高い評価を得た翌年、趙廷來(チョ・ジョンレ)作「太白山脈」を原作に半島の記憶と分断の悲劇を深くみつめ、激動の時代を生き抜いた人々の姿を浮き彫り にして見せた。歴史の大きな波に飲み込まれてゆく町を静かに見つめる教師キム・ボム役のアン・ソンギをはじめ、伝統と愛に生きるムーダン(巫女)に『風の丘を越えて〜西便制』のオ・ジョンヘ、キム・ミョンゴンら韓国映画界きってのスターがを配している。韓国映画史上空前のスケールで過去に描ききれなかった歴史の真真実に迫った本作品は、韓国国民にも大きな共感を持って迎えられ韓国映画としては初めて全国40館で一斉公開された。
「山よりも高い愛 谷よりも深い痛み」
1945年8月、日本の植民地支配から解放後、左翼と右翼の対立に揺れる朝鮮半島。その混乱の最中、48年10月ヨス、スンチョン事件が勃発。サンジン 率いる共産主義勢力は、人民裁判などの粛清を行う。しかし政府軍の侵攻により彼らは敗退を余儀なくされる。政府軍は左翼の協力者への報復を開始。サンジンの弟サングは兄に対する劣等感から政府軍に協力。自ら家族にまで執拗な弾圧を加える。左翼に敵視 されていた地主たちも、過激なテロを繰り返す。教師のキム･ボムハ左翼と右翼の両方を中 立な立場から批判し、諍いをくい止めようとするが共産主義のかたをもったと闇討ちに合う。戒厳軍の侵攻に伴い対立はさらに激化の一途をたどる。右翼勢力と左翼勢力が交互に統治し、変わる政策に翻弄され、生活は悲惨を極めていく。ついには農地改革から地主と小作人の間にも争いの火種がまかれていく。
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1945年8月、日本の植民地支配から解放された朝鮮半島は、以降、共産主義と資本主義のふたつの相容れないイデオロギーの戦いの場となった。この1940年から50年までの混乱を極めた時期を再現し、その悲劇をできる限り広い視野で描こうと試みたものである。監督のイム・グォンテクは『風の丘を越えて〜西便制』が高い評価を得た翌年、趙廷來(チョ・ジョンレ)作「太白山脈」を原作に半島の記憶と分断の悲劇を深くみつめ、激動の時代を生き抜いた人々の姿を浮き彫り
にして見せた。歴史の大きな波に飲み込まれてゆく町を静かに見つめる教師キム・ボム役のアン・ソンギをはじめ、伝統と愛に生きるムーダン(巫女)に『風の丘を越えて〜西便制』のオ・ジョンヘ、キム・ミョンゴンら韓国映画界きってのスターがを配している。韓国映画史上空前のスケールで過去に描ききれなかった歴史の真真実に迫った本作品は、韓国国民にも大きな共感を持って迎えられ韓国映画としては初めて全国40館で一斉公開された。
