ベルナール・ジロドー
ジャン＝ピエール・ロリ
フロランス・トマサン
シャルル・ベルリング
ジャン＝ピエール・レオー
アルチュス・ド・パンゲルン
ロラン・スピールヴォージェル
エリザベット・マココ
アンヌ＝マリー・フィリップ
デルフィーヌ・ジング |
監督：ベルナール・ラップ
脚本：ジル・トラン
脚本：ベルナール・ラップ
原作：フィリップ・バラン
製作：カトリーヌ・デュサール
製作補：シャルタン・ペラン
製作主任：フランザベルベール・ダマンム
助監督：クリストフ・シェイソン
撮影：ジェラール・バティスタ
編集：ジュリエット・ヴェルフリング |
2000年/
フランス/ 90分 |
テレス・スタンプ主演の前作『私家版』で“本が人を殺す”という新しい心理ミステリーを仕上げたベルナール・ラップ。その彼が新たに創造し、鮮やかな手さばきで完成させた心理サスペンス。原作はフランスの作家フィリップ･バランの同名のミステリー小説。監督は、ジル･トランと共に脚本をつくりあげた。同名の男は青年に自分と同じ味覚を持たせようと思った。それが「もう一人の自分」をつくる手始めだった。青年は男の味覚を共有し、その分身となり、最後には相手を乗っ取れると思った。手繰り手繰られ、魅了し魅了される心理ゲームは、同じ歓び
、同じ絶望を感じるまでつづき、その「趣味＝テイスト」の問題が命に関わる危険なゲームへとつきすすむ
。復讐よりも、脅迫よりも、いちばん怖いサイコティクでセンシュアルなサスペンス。主演に名優ベルナール・ジロドー、青年ニコラには期待の若手実力派ジャン＝ピエール・ロリ。2000年フランスコニャック国際ミステリー映画祭でグランプリをはじめ３賞を受賞した。
まるで心を失ってしまったかのように、浴室に座り込んでいるニコラ。恋人が何を問いかけても、口を閉ざしたまま。判事が、精神鑑定の専門が、医師が、彼の心の謎を理解しようとする。次々に関係者たちが登場し、それぞれの立場から惨劇を語る・・
・。洗練された趣味を持ち、美食家として 知られる政財界の実力者フレデリック。ある日、青年ニコラが料理を的確な言葉で表現する才能があることに気づき、自分のパーソナル・テイスター(試食係)になるよう多額の報酬を提示する。やがてフレデリックは料理の味見だけでなく、ありとあらゆる事をニコラに“味見”させるようになる。そして、その危険な戯れは二人をそれぞれの深淵へとひきずりこんでいく・・・。
