レヒナ・オロスコ
ダニエル・ヒメネス・カチョ
マリサ・パレデス
パトリシア・レジェ・スピンドラ
フリエタ・エグロラ
ロサ・フルマン
ベロニカ・メルチャント
シェルリン・ゴンサレス
ジョバンニ・フロリド
ビアンカ・フロリド |
監督：アルトゥーロ・リプステイン
脚本：パス・アリシア・ガルシアディエゴ
製作担当：イボン・クレン
撮影：ギリェルモ・グラニリョ
プロデューサー：
パブロ・バルバチャノ
ミゲル・ネコエチェア
共同プロデュース：
ホセ・マリア・モラレス
フェルナンド・サリニャナ
マルティン・カルミッツ
エグゼクティブ・プロデューサー：
ティタ・ロンバルド |
1996年
/フランス・メキシコ /114分 |
アルトゥーロ・リプステインの映画は本当に面
白い。それでいて彼は心底暗い視点で物事を見つめる。ブニュエルの『皆殺しの天使』で助監督を務め、『夜の女王』では役者として出演した彼は、いつもはブニュエル風に撮っているが、本作は珍しく視覚的に美しい作品になっている。『ハネムーン・キラーズ』をストーリーは
ほとんど同じのまま、180度テイストの違うメキシコのメロドラマに仕上げた本作は、撮影を担当したジュリアーモ・グラニロの映像が実に素晴らしく、俳優達の演技に魅了される。いつもアル中のしどけない女を演じていたパトリシア・レジェ・スピンドラが品のいい貴婦人になりきっているのを見るとうっとり。キャスト全員から最高の演技を引き出した、リプステイン監督の傑作の中の１本。
看護婦コラルは一人で子供を育てているが、仕事と子育てで自分のない生活に時々耐えられなくなり、メロドラ
マの世界へ逃げ込む。そんな彼女の前に、ボワイエ似のスペイン紳士ニコラスが現れた。彼は本当はメキシコ人なのにダンディーなスペイン男を演じることで孤独な女性を慰め、金を騙し盗って生きている詐欺師だが、実はカツラをかぶっているという秘密を持つ。そんな彼は、コラルが子供を捨て、命まで捧げて忠誠を誓った時、初めて人に愛されたと感じたのだった。そうしてコラルはニコラスの妹になりすまし、二人の危険な仕事がスタートした・・・。
