『さよならS』
配給:クレストインターナショナル
ジョー・プレスティア
マルシャル・ベゾ
エミリー・ラファルジュ
ジャン=アルマン・ダロンパ
イングリッド・プレイナ
ヴェロニク・バルム
オリヴィエ・ジェルビー
脚本:ヴィルジニー・ヴァゴン
撮影:ピエール・ミロン
録音:ジャン=ジャック・フェラン
美術:クリスティーナ・ゾンカ
衣装:セシール・ベルジュ
編集:ジャン=ロベール・トマン
1999年/フランス/63分
:(C)1999 AGAT FILMS&CIE/LA SEPT ARTE UNITE DE PROGRAMMERS FICTIONS
「殴っても殴られても痛いし、犯罪を犯すと自分に跳ね返るんだ。」
主人公Sには、名前が与えられていない。’S’という匿名的な呼び方は彼が未だアイデンティティを確立していないことを意味している。社会の底辺に生きる若者たち誰もがそれとは気づかず、抱いているものであり、現代社会に潜んでいる問題。 1人の少年の夢と絶望という二面性、子供から大人へと成長してゆく間の葛藤と、非情な現実を乾いた視線で描いた。登場人物のほとんどを無名の俳優にし、余計なものを一切省きリアリティをもたせている。 『天使が見た夢』では、98年に2人のヒロインにカンヌ映画祭の主演女優賞をもたらし、99年のセザール賞作品賞を受賞したエリック・ゾンカの監督作品。
「世界は、俺のものになる。」
18歳のSは、毎日の退屈なパン屋の仕事に嫌気がさしていた。オーナーと喧嘩をして仕事を辞めてしまったSは、ガールフレンドの給料を盗み何も告げずに去っていく。
マルセイユに向かった彼は、そこでボクシングジムを根城にするギャングの仲間になるがボクシングは弱くてさまにならない。 ボス格である’目’から命令された仕事は、昼間の強盗の手伝いのほか、週に一度の’目’の祖母の世話と娼婦たちの監視。 ボスからの要求がだんだん過酷になっていくなか、彼は自分自身強暴になりきれないことを強く感じはじめる。ある日、強盗にはいった家で警察に取り囲まれ、逃げる際にSは’目’を2階から突き落としてしまう。 仲間を裏切り、お金も帰るところもなくなってしまったSは・・・・。
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