「甘くて辛い人生は、とりたててめずらしくもないはっか飴のよう。」
韓国の日本文化開放後、初めて公開された日韓共同制作作品。時間の経過がいかに人間の性格、対人関係、環境や歴史を変えてしまうかの点に重点をおいて描かれている。イ・チャンドン監督のデビュー作『グリーン・フィッシュ』での導入部さながら再び列車の走りによって語り起こされる。映画の進行と同じく時間をさかのぼりながら撮影。40歳から20歳までをひとりで演じきった主演のソル・ギョングは、第23回黄
金撮影新人男優賞、第37回大鐘最優秀新人男優賞を獲得した。現在30代の彼は、毎日「今は20代若いのだ、若いのだ」と自己暗示をかけるようにしていたという。スニム役のムン・ソリは、本作がデビュー作となった。『ディナーの後に』で最優秀新人女優賞を受賞したキム・ヨジンが主人公の妻ホンジャを好演し、多くの韓国女性の共感を呼んだといわれる。
|