「お金は簡単には増えない。リスキーだけどもう、賭けるしかない!」
1995年2月27日。創業230年の歴史を誇り、“女王陛下の投資銀行”とまで言われた英国の名門ベアリングズ銀行が破綻したとのニュースが流れた。破綻の原因は、28歳のトレーダーによる1,380億円の損失・・・。
たった一人の男が名門銀行を潰してしまったのだ! 破綻へと導いた男の名は、ニック・リーソン。学歴もなく、労働者階級出身でありながら名門銀行で働くチャンスを得たのは、巧みな話術の持ち主であったから。その能力を評価され、先物取引部門の責任者に抜擢された。しかし、ここから悲劇が始まろうとは、誰も予想すらできなかったにちがいない。
実在の人物、ニック・リーソンの獄中手記をもとに、『危険な情事』('87)の脚本を手掛けたジェームズ・ディアデンが監督を務め、金融サスペンスとしての新たな恐怖を描き出した。
銀行を潰した男には、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』でオビ・ワン・ケノービを演じたユアン・マクレガー。
その妻役に『真夏の夜の夢』で、ハーミヤ役を演じた、アンナ・フリエルが出演している。
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