「心も体も縛られるのは、どういう気持ちなのでしょう?」
SM小説家・黒崎の作品を否定しながらも妻静子は編集者川田に縛られ、また《黒崎の望んだ妻》になろうとする。嫉妬に苦しみながら、黒崎はひとつの小説を書いた。
アウトロー文学の巨匠、団鬼六の同名の短編小説を映画化。『ゲレンデがとけるほど恋したい』『東京ゴミ女』の廣木隆一監督が、乾いたタッチと独特のユーモアで描き出す。北野武監督作品の常連でもある大杉漣は今回が初主演となる。TVで活躍する星遥子が妻静子を、『ナビィの恋』の村上淳が大阪弁で軽妙に川田を演じる。撮影は、『汚れた女(マリア)』『どこまでもいこう』の鈴木一博。The Blue Heartsの「星をください」がエンディングテーマとなっている。