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『YUMENO』

配給:アルゴ・ピクチャーズ
オフィシャルサイト:http://www.argopictures.jp/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
菜葉菜
小林且弥
金井史更
夏生ゆうな
小木茂光
内田春菊
伊藤猛
長井秀和
渡辺真起子
柳ユーレイ
寺島進
監督、脚本:鎌田義孝
プロデューサー:浅野博貴
脚本:井土紀州
撮影:鍋島淳裕
編集:金子尚樹
音楽:山田勲生
2004/35o/カラー/ビスタサイズ/1時間33分

イントロダクション
「ピンク映画界で2本の秀作を撮り、その後の活躍が期待されていた鎌田義孝監督による一般劇場映画デビュー作」
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  今年(2004)も数多くの映画が公開された。全ての作品を観ることは不可能だが、仕事柄、割と多くの作品を観てきた中で印象に残ったものの中に『たまもの』という作品があった。ピンク映画『熟女・発情 タマしゃぶり』として公開され、とタイトルを変えて一般劇場公開された作品なのだが、東京での1ヶ月ほどのレイトショー上映という限定された形での公開であったために、公開すら知らなかった方も多いのではないだろうか(作品はこの“ムービーネット”でも取上げているし、公開も大盛況のうちに終了した)。80年代のピンク映画低迷期にデビューし、高い評価を獲得してきた“ピンク四天王”と呼ばれる監督たち(瀬々敬久、佐野和宏、サトウトシキ、佐藤寿保)の次世代を担う“ピンク七福神”のひとりである今岡信治監督によるこの作品は、主演女優である林由美香の眼で語る演技とその演出が冴えた本当に印象的な作品だった。普段、ピンク映画にまでチェックを入れることがないだけにこの作品との出会いは本当に嬉しい収穫だった。今回紹介する作品『YUMENO-ユメノ-』は今岡信治監督と同様にピンク映画の次世代を担う“ピンク七福神”のひとりであった鎌田義孝監督の一般劇場映画デビュー作である。
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 1964年生まれの鎌田義孝監督はTVドラマの演出や脚本など経て、ピンク映画の世界に入ったという経歴の持ち主。1998年の『若妻不倫の香り』(原題:サラ)で映画デビューし、同年『あぶない情事 獣のしたたり』(原題:ノー・ウーマン★ノー・クライ)を発表、ピンク映画の映画祭である“ピンク大賞”の新人監督賞を受賞し、その才能から将来を期待された。だが、鎌田監督が撮り、劇場公開されたピンク映画はこの2本のみで、その後はオリジナル・ビデオやTVドラマの世界で活躍していた。
 今回公開される作品『YUMENO-ユメノ-』はそんな鎌田監督のほぼ5年ぶりの劇場映画である。この作品は監督の出身地である北海道を舞台に、自分自身の過失により追い詰められた青年、自分の居場所を探そうともがく女子高生、今の生活から将来を達観した小学生の男の子という3人を主人公に綴るロード・ムービーである。実際に起こった殺人事件や監督自身の体験を重ね合わせて作られた作品は、鎌田監督がずっと温めていた企画で、自ら映画制作のための出資者を募り、実現した企画だという。
 主演の3人は、この作品が映画デビュー作となる菜葉菜、映画『ロッカーズ』やテレビドラマなどで活躍する小林且弥(松田優作の甥)、映画、テレビ、CMにと活躍する子役の金井史更、その他、夏生ゆうな、寺島進、内田春菊、伊藤猛、柳ユーレイなどの個性派、実力派が脇を固めている。また、毒舌漫談的な笑いで人気の芸人 長井秀和もこの作品で映画初出演を飾っている。
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 自分の考えなしの行動からヤクザに脅され、金を早急に作らなければならなくなった青年、退屈極まりない日常を何とか抜け出そうと考えている女子高生、真っ当に働かない父親とのふたり暮らしの中で将来への希望を失っている小学生の男の子。青年は金を作るために街中でカツアゲをし、挙句の果てには衝動的に殺人を犯してしまう。現状から抜け出したいと思っていた女子高生は不倫相手にも裏切られ、やけっぱちになっているところで家族を失う。将来の希望を失っている小学生の男の子は父親まで失ってしまう。この3人に共通することはほとんど天涯孤独の身になってしまったということである。時間軸を入れ替えながら、自分の矛先を失った日常の中で、完全にどん底のような孤独となってしまった3人がいたずらのように出会い、徐々に決断し、変化していく様子を描いたこの作品は正直、重い。雪が降り積もる冬の北海道で撮影された美しく、荒涼とした映像もそういった主人公たちの行き場のなさ、閉じ込められ鬱屈してしまう心理状態を表しているかのようだ。でも、犯罪の残忍さ、家庭環境の苛酷さ、どうしようもなさだけではなく、この物語には犯罪者であろうが優しさに満ちた視点があり、その先の1歩が提示されている。そこに大きな共感を感じ、救われる。この作品『YUMENO-ユメノ-』も本当に小規模の公開だが、こういう題材で、映画的な手法を用い、こういう共感できる物語を撮る監督がいるという部分でも、多くの人の目に触れて欲しい作品である。ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
「金銭目的で衝動的に殺人を犯した青年、青年に両親を殺された日々に展望のない女子高生、将来をあきらめている小学生。3人の向かう先にあるものとは」
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  女を巡るトラブルからヤクザに脅され、数日で百万円という大金を作らなければならくなったヨシキは、街中でカツアゲを繰り返し、この顛末の原因となった女に頭まで下げるが、どうにもならず、以前知り合った女子高生の家に侵入し、居合わせた彼女の両親を殺害してしまう。
 不倫相手に裏切られ、日々を何の展望もなく過ごしていた女子高生のユメノは帰宅した自宅で両親が惨殺されていることに気づく。殺害したのは、以前関係を持ったことのあるヨシキであった。ヨシキに脅されるままに、ユメノはヨシキの車に乗り込む。
 普通の大人になるのが夢と書いた小学生のリョウは、真っ当に働かない父親とふたり暮らしをしていた。リョウが帰宅し、ひとり出かけた父親はそのまま亡くなってしまう。残された母親の手紙を頼りに、リョウは自転車で走り始める。そして、リョウはヨシキに出会い、ユメノと同様にとらえられる。天涯孤独の3人の向かう先にあるものとは。
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