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『酔っ払った馬の時間』
2000年/イラン/80分/カラー/ビスタ(1:1.66)/モノラル
配給:オフィスサンマルサン:松竹

キャスト スタッフ データ
アヨブ・アハマディ
アーマネ・エクティアルディニ
マディ・エクティアルディニ
ネズハド・エクティアルディニ
ジュ ワイン・ユーネスィ
ローズマリー・マーフィー
監督・脚本・製作:
バフマン・ゴバディ
撮影:サイド・ニクザート
音楽:ホセイン・アリザデ

※カンヌ国際映画祭カメラドール新人監督賞・国際批評家連盟賞受賞
※シカゴ国際映画祭審査員特別賞受賞
※サンパウロ国際映画祭最優秀作品賞受賞
※スペイン・ヒホン映画祭審査員特別賞受賞
※イラン・イスファハーン映画祭ゴールデン・バタフライ賞受賞
※ノルウェー・トロムセー映画祭ドン・キホーテ賞受賞

イントロダクション
私はイランのクルド地方にある小さな町で生まれ育った。そこでの記憶は私の映画作りに大きな影響を与えている。この作品は私にとって初の長編であり、クルド語が使用された、ほぼ初めてのイラン映画である。今2千万人のクルド人が少数民族として、イラン、イラク、トルコ、シリアで暮している。この作品のクルド人たちは私の想像ではなく、生きようとあがく現実の彼らそのものだ。」バフマン・ゴバディ監督はそう語る。イラン=イラク国境の山岳地帯に位置するクルド人の密輸の村を舞台に、両親を亡くした5人の子供たちが、けなげに助け合いながら苦難を乗り越えていく姿を描いた本作。クルディスタンの山岳地帯の厳しい自然環境の中でのロケーションの目覚しい効果の一つは、多くのラバ隊に大型タイヤを担がせて雪山をゆくキャラバン隊の描写であり、それは壮大である。また、現地の実際のクルドの子供たちを起用したとは思えないキャスティングの見事さと、彼らの自然な演技を引き出した演出力はゴバディ監督の非凡さを表している。

ストーリー
タイトルにある“酔っぱらった馬”とはイラクに密輸入する商品を運ばせるラバたち(馬ではない)に、過酷な雪山踏破を強いるために飲み水にウィスキーなどのアルコールを入れて、厳しい道程や寒さに耐えさせるためのものである。映画ではそれでも倒れてしまうラバを蹴って起そうとしたりしていたが、実際はもっと大変であろう。また、国境には警備隊もいることがあって、捕まらないよう逃げることもあるので、その大変さたるや想像を絶するものがある。そうまでしなければ生活していくことのできない環境の中で、この映画に登場する主人公の兄弟たちは親を亡くし、兄弟の一人に障害児を抱え、更に過酷な状況を見せつける。こうなるとクルド人という以前に彼らの苦境があるような気がするのだが。しかし、兄弟であるが故にどんな窮地に陥っても一緒に頑張っていこうとするところ、そのために彼らは仲が良い、喧嘩しててもすぐに仲直りするということは、このストーリーの中で一筋だけの光明と言える。子供たちだけであるから、その言動や行動は可愛いし、一生懸命に生きている描写は見る者にも“ガンバレ!”と思わず声を出して応援したくなってしまう。もちろん、監督の力量が確かなのだろう。そのための素直な、寄り道の少ないストーリー展開は感情移入しやすい場を提供してくれていると思う。
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