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『WALKABOUT 美しき冒険旅行』
配給:ケイブルホーグ、日本スカイウェイ
オフィシャルサイト:
http://www.cablehogue.co.jp/walkabout/
  
→別チラシ


キャスト スタッフ データ
ジェニー・アガター
リュシアン・ジョン(リュック・ローグ)
デヴィッド・ガルピリル
ジョン・メイロン
ジョン・イリングスワース
監督、撮影:ニコラス・ローグ
製作:サイ・リトヴィノフ
原作:ジェームズ・ヴァンス・マーシャル
脚本:エドワード・ボンド
編集:アントニー・ギブス
   アラン・パティロ
プロダクション・デザイナー:テリー・ゴフ
音楽:ジョン・バリー
1971年/イギリス/カラー/スタンダード/1時間40分

イントロダクション
「映像詩人ニコラス・ローグ監督の幻の作品がついに公開」
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 『アラビアのロレンス』、トリュフォーの『華氏451』やロジャー・コーマンの『赤死病の仮面』など数多くの作品の撮影にかかわり、ミック・ジャガーが出演していることで有名な作品『パフォーマンス』で監督デビュー(ドナルド・キャメルとの共同監督)したニコラス・ローグ。その後、英国アカデミー賞にもノミネートされた『赤い影』、ロック映画の代表的な作品ともいうべきデヴィッド・ボウイ主演の『地球に落ちてきた男』などの作品で圧倒的な評価と支持を獲得してきた(正直、90年代以降は低調なのだが)ニコラス・ローグ監督の幻、最高傑作とされてきた作品が公開される。それが今回紹介する作品『WALKABOUT 美しい冒険旅行』である。
 オーストラリアの原野に置き去りにされてしまった女子高生の少女と弟。今まで何不自由ない文明の世界で暮らしてきた姉と弟はその原野の中をアポリジニの少年と出会い、旅を続けることになるというのがこの作品のストーリーである。
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 ニコラス・ローグが初めて自分自身のみで監督したこの作品は、日本では1972年にスプラッシュ・ムービー(収益が見込めず、大々的にロードショウ公開されない(地方などのみ)作品。この作品の場合は、2本立ての1本として1週間公開された)として公開されている。配給会社からすれば、収益の見込めないゴミのような作品だったのだ。しかし、この作品はニコラス・ローグの成功と共に彼の代表作として語り継がれ、カルト的な人気を得ていくようになる。そういった方々にとっては、今回の公開は本当に待望のといっても過言ではないだろう。
 ニコラス・ローグ監督は、まだ撮影監督として働いていた頃にジェームズ・ヴァンス・マーシャルによるこの作品の原作を読み、大きな感銘を受け、自分の初監督作品はこの本をベースにしたいと思ったという。脚本は、ローグ監督の強い意向を受け、アントニオーニの『欲望』などにも関わっているイギリス人の若き劇作家エドワード・ボンドが担当している。また、音楽は『007』シリーズ、『ナック』など映画音楽の巨匠の一人であるジョン・バリーが担当している。
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 出演は『チャイルド・プレイ2』、『狼男アメリカン』、『鷲は舞い降りた』のジェニー・アガター、ニコラス・ローグ監督自身の息子でもあり、現在はプロデューサー(リュック・ローグ)として活躍するリュシアン・ジョン、『クロコダイル・ダンディー』、『裸足の1500マイル』のデヴィッド・ガルピリルなど。
 オーストラリアの砂漠地帯を中心に行われた撮影は、それまでに白人が訪れたことのない奥地が舞台であったために、飛行機でのロケハン、道無き地に道を作りながらの移動、移動に使用していたトレーラーの故障廃棄など過酷を極めたという。ただ、そういった未開の地にまで足を運んだからこそ映すことが出来た映像的な美しさがここには存在している。主演のジェニー・アガターは当時を振り返り「撮影には4ヶ月かかり、完成までには1年。映画という布地に織り込まれることは、私にとって冒険でした。エドワード・ボンドの脚本はニコラス・ローグが語ったイメージとアイデアで層を成し、ジョン・バリーのスコアは過ぎ去ってしまった子供時代への思慕を呼び起こします。子供向けのすばらしい絵本のように、それぞれのロケ地が、それぞれのシーンの真髄を表現しています。私の『WALKABOUT 美しい冒険旅行』との思い出は、思春期から大人への移行期にさしかかっていた当時の私自身と似た、“あの少女”の旅とつながっています。」と語っている。
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 オーストラリアの原野と主演のジェニー・アガターの美しさ、素晴らしさを切り取って伝えるローグ監督の幻想的で艶かしい映像。文明と未開の対比とその必然的な出会い。少女と少年の成長などを描いたこの『WALKABOUT 美しい冒険旅行』は、物語を映像で感じていくという詩的な要素が強い作品でもある。アボリジニを映画に登場させたこと、そして彼らの民族楽器であるディジュリドゥーを映画音楽として使用したこともこの時代としては画期的なことだったろう(例えば、ブライアン・ジョーンズがモロッコの音楽ジュジュカを使用したのと同じくらいの衝撃を与えたのではないだろうか)。そして、ニコラス・ローグを知っている30代以上の方はもちろんだが、彼を知らない若い世代にこそ観て、ローグ監督の提示する世界に自分のイメージを重ねて欲しい作品でもある(その解釈は自由なのだから)。ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
「少女と少年にとっての過酷な成長の冒険旅行」
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 広大な土地を有するオーストラリア。ここの都市に暮らす父、母、14歳の娘、6歳の息子の4人家族。ある日、父と娘、息子の3人はその広大な砂漠をドライブしていた。小休止のために停めた車から飛び出した息子は、おもちゃのピストルを片手に岩陰で射撃ごっこに興じ、娘は昼食の準備に取りかかる。事態が変わったのはその瞬間だった。父親は息子に向けて本物の銃弾を発射し、最後は車に火を放ち、自らの手で自分の命を絶ってしまう。
 広大な砂漠に残された姉と弟。食料も乏しい中、ふたりは行き先を求めて、道なき原野を歩き始める。それは自然の神秘と美しさ、過酷さに満ちた出会いの旅だった。
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