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『わが故郷の歌』
配給:オフィスサンマルサン
オフィシャルサイト:http://www.iwanami-hall.com/

キャスト スタッフ データ
シャハブ・エブラヒミ
アッラモラド・ラシュティアン
ファエグ・モハマディ
サイード・モハマディ
イラン・ゴバディ
製作・監督・脚本:
バフマン・ゴバディ
撮影:
サイード・ニクザード
シャーリアール・アサディ
編集:ハヘデー・サフィアリ
音楽:アルサラン・カムカル
2002年カンヌ国際映画祭フランソワ・シャレ賞受賞
2002年サンパウロ国際映画祭最優秀作品賞受賞
2002年シカゴ国際映画祭金の額縁賞受賞

2002年/イラン/カラー/ビスタサイズ/モノラル/1時間40分

イントロダクション
「著名なミュージシャンの父とふたりの息子の珍道中が浮かび上がらせる
クルドの人々の現実の生活」

 一昨年日本でも公開された初の長編作品『酔っぱらった馬の時間』で国家を持たない世界最大の少数民族であるクルドの過酷な生活に焦点を当てた物語を描き、2000年のカンヌ国際映画祭カメラドール賞と国際批評家連盟賞を受賞するなど大きな評価を獲得したバフマン・ゴバディ監督。自らがクルド人でもある(イランで最初のクルド人の監督である)からこそ描けたであろうその世界は有無を言わせぬ圧倒的なものがあった。そのバフマン・ゴバディ監督の待望の新作が公開される。それが今回紹介する作品『わが故郷の歌』である。この作品も2002年のカンヌ国際映画祭に正式出品され、フランソワ・シャレ賞を受賞、その他サンパウロ国際映画祭で最優秀作品賞、シカゴ国際映画祭で金の額縁賞を受賞するなど各地の映画祭で高い評価を持って迎えられている。
 今回の作品はかつての妻を救うためにイランから戦乱下のイラク領クルディスタンに向かうクルド人の著名な老歌手とそのふたりの息子の旅を描いたロードムービー的な内容になっている。そこに横たわるテーマはもちろん、クルドの人々の生活である。
 クルド人の生活の暗い面を描いた『酔っぱらった馬の時間』と比べて、この作品は強情な父親とそれについて行かざる得ないふたりの息子の珍道中という体裁のユーモアに溢れた物語になっている。このことについてバフマン・ゴバディ監督は「私はこの映画でクルド人の異なる面を描きたいと思っていました。それがこの映画でユーモアを多く用いた理由です。ユーモアはクルド人の新たな武器です。この苦難をより良く生き延びるために、彼らの疲れきった心と体にユーモアをまとうのです。」と語っている。そんなユーモアに溢れた珍道中の中に、響き渡る爆撃機の爆音、爆撃で廃墟となった村、レンガを作る女たち、戦争孤児となった子供たちの生活など様々なクルド人たちの生活が背景として流れていく。こういったことについて監督は「老歌手とそのふたりの息子の旅は、私にとって観客をクルディスタン奥深くの旅へといざない、クルド人たちがどのような生活をしてるかを見せるための方便に過ぎません。」と語っている。そしてここに描かれていることは、何百万ものクルドの人々の物語の中では、必ずしも際立ったものではないのだという。
 こういった要素に加えて、この映画を魅力的にしているのが、音楽である。旅をする3人、クルド人なら知らぬ人がいないというミュージシャンである彼らが立ち寄る村々で奏でる音楽は音楽本来が持つ躍動感とパワーに満ち溢れている。ここで演奏される音楽はもちろん、クルドの民俗音楽であるのだが、実はこの映画の主役の3人の本職は著名なミュージシャンであるという。
 ユーモアに溢れた珍道中だからこそ、観るものに突き刺さってくるクルドの人々のさまざまな生活と音楽の力強さ。そういった中でどうしても考えざる得ないクルドの人々があった戦争、虐殺という事実。ユーモアと現実が絶妙にブレンドされているこの作品。様々な印象的なシーンに出会い、きっと観終わった後に少し考えてしまうはずです。僕自身もいくつも印象的なシーンがあったのですが、その中でも野外授業のシーンは色々な意味で考えさせられました。ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
「かっての妻を救うために旅にでる父とそれに付き添うふたりの息子の珍道中」
 イラン・イラク戦争停戦後(1988)、イラク軍によるクルド人居住区への攻撃が開始された。イラクに住むクルド人たちは故郷を捨て、難民としてイラン国境に殺到していた。
 そんな難民のひとりがクルドでは知らぬ人のいない大歌手バラートの所へ訪ねて来て、彼の別れた妻で歌手であったハナレが彼に会いたがっていると伝えた。ハナレは女性の歌が禁止されているイランを離れ、駆け落ちをしてイラクへ行っていたのだった。バラートはミルザとアウダというふたりの息子を連れて、ハナレを探す旅に出ることを決意する。最初はそんな旅に同行するのを嫌がった息子たちだったが、なんだかんだと説得をされ、半ば強引に旅に参加させられることになった。3人はサイドカーの付いたオートバイに乗り込み、イランからイラク領クルディスタンに向けて走り始めた。その旅は3人にとっては簡単にはいかない珍道中であり、難民などクルド人たちの過酷な生活を目のあたりにする旅でもあった。彼らはそんな村や難民キャンプで勇気を与えるかのように歌い、演奏していく。
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