「“尊厳死”の権利を手に入れるためにラモンと周囲の人々の物語が始まる」
ベッドで寝たきりの生活を送るラモン・サンペドロ。彼は25歳のときに、海へ飛び込み、頭部を強打したため、四肢麻痺となってしまった。それから、このベッド上で30年近くの時を過ごしていた。そんな生活を送る彼はひとつの目的を持って歩み始めていた。それは自らで命を絶つ“尊厳死”の権利を手に入れ、実行することであった。そのことに対する家族の葛藤はあったが、彼の意思は固く、民間の支援組織の手助けなどを得ながら法廷闘争へと進んでいた。そんな彼を手助けするために支援組織に呼ばれた弁護士のフリア、彼の存在をTVで知り心を動かされたロサという女性たちも駆けつける。彼女たちへの愛情も抱きながら、ラモンは“尊厳死”という権利のために闘い始める。 |