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『トラベリング・ウイズ・ゲバラ』
TRAVELING WITH CHE GUEVARA
配給:日本ヘラルド映画
オフィシャルサイト:
http://www.herald.co.jp/news/2005/01/20_1.shtml
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
アルベルト・グラナード
ガエル・ガルシア・ベルナル
ロドリゴ・デ・ラ・セルナ
ウォルター・サレス
監督:ジャンニ・ミナ 2003/イタリア/2時間1分

イントロダクション
「もうひとつの『モーターサイクル・ダイアリーズ』ともいうべき作品が世界初公開」
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  現在(2005/2)、ロングラン・ヒット中の作品『モーターサイクル・ダイアリーズ』。“革命家”の代名詞ともいうべきチェ・ゲバラの若かりし日、人生の大きな機転となった南米大陸縦断旅行を描いたこの作品、何度となく心を揺さぶられる瞬間がやってくる素晴らしい作品だった。この作品に大きな共感を抱き、ゲバラの本を手に取った方も多いのではないだろうか。そんな方々にとっては見逃すことが出来ないであろう作品が公開される。それがこの作品『トラベリング・ウイズ・ゲバラ』である。
 この『トラベリング・ウイズ・ゲバラ』というタイトルにピンとくる方もいるかもしれない。『モーターサイクル・ダイアリーズ』という作品は、ゲバラ自身が書いた「チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記」ともう1冊のこの旅に関する本を原作としたものだった。それがゲバラと共に旅をした盟友アルベルト・グラナードが書いた本「トラベリング・ウイズ・ゲバラ」である。そう、今回の映画のタイトルと同じなのである。となると、この作品の主役が誰になるのかは分かるだろう。主役はアルベルト。そして舞台はなんと『モーターサイクル・ダイアリーズ』の撮影の旅路である。この作品はアルベルト自身が、自分自身と盟友であるゲバラに大きな影響を与えた若かりし日の旅を再び辿っていくという内容と『モーターサイクル・ダイアリーズ』のメイキングという内容を兼ね備えた作品となっている。だから、『モーターサイクル・ダイアリーズ』に共感を抱いた方には必見であるし、『モーターサイクル・ダイアリーズ』を未見の方には今ひとつ掴み難い作品ということができるだろう。
 作品のオープニングはアルベルトへのバイクのプレゼントのシーンから始まる。それはアルベルトが半世紀以上前にゲバラと共に乗り、旅の途中でオシャカニなったバイクを再現したものだ。「こうやって乗るんだよな」などと言いながらバイクにまたがるアルベルトは作品の中でゲバラを演じるガエル・ガルシア・ベルナルを後ろに乗せ、ちょっと試走してみせる。バイクでの南米縦断旅行なんて誰も考えなかった時代にそれをやり遂げたアルベルトはアルゼンチンのバイク好きの間では今でも尊敬されているんだよとアルベルトを演じたロドリゴ・デ・ラ・セルナは語る。映画の中でも印象深い数々のエピソード、例えば、ハンセン病の研究者として新聞に取り上げられた際の話などがその現場でアルベルトの口から語られていく。こうしたアルベルトの実体験は作品の撮影に大きな影響を与えていく。ウォルター・サラス監督、ガエル・ガルシア・ベルナル、ロドリゴ・デ・ラ・セルナは事あるごとにアルベルトに助言を求め、時にはアルベルトが撮影に際し、自主的に助言をしていく。そして俳優が演じたシーンにアルベルトが「そうだったんだよ」と感慨深げにうなずくシーンは印象深い。なにしろ、この旅はアルベルトにとって盟友ゲバラとの人生を決定づけた旅なのだから。キューバ革命が成立した後にゲバラの頼みからアルベルトはキューバへと渡り、その後にゲバラは南米での革命を目指し、ボリビアで亡くなっている。半世紀以上の時を経ての旅路の再訪は変わった部分もあっただろうが、アルベルトの中では変わらない部分の方が多かったはずだ。
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 『モーターサイクル・ダイアリーズ』は理想主義という政治的な部分をうまく包んでいた作品だと思う。この『トラベリング・ウイズ・ゲバラ』ではアルベルトではなく、スタッフやキャストの声により、こういった政治的、理想主義的な部分がより強く浮かび上がってくる。例えば、サレス監督は、南米人であるからこそ、南米を知りたくてこの作品を撮り、半世紀以上前と変わっていない構造が分かったということ、失われた10年間といわれる80年代以降、我々は世界を変革する意識を失ったということを語っている。ガエル・ガルシア・ベルナルは両親を通し、左寄りの思想を受け、ゲバラをヒーローとして育ったと語る。そして、ゲバラにとって旅の中でも大きな転換となったチリの銅山で実際に働いていた労働者のインタビューも挿入されている。
 半世紀以上の時を経ての旅路再訪を果たしたアルベルトにとってそこで発見した意義は当時と全く変わらなかったはずだ(歳を重ね美化されていた部分はあるだろうが)。スタッフや出演者もそこに変わらない世界構造を見つけている。この作品『トラベリング・ウイズ・ゲバラ』で重要な部分はここではないだろうか。半世紀を経ても世界は変わっていなかった。だからこそ、『モーターサイクル・ダイアリーズ』と同じようにこの作品『トラベリング・ウイズ・ゲバラ』は観る者の心を揺さぶるのだと僕は思う。実際にこの僕は『モーターサイクル・ダイアリーズ』を観た時と同じ感慨を抱いた。先にも書いたように『モーターサイクル・ダイアリーズ』を観ていなければ理解できないメイキング的な作品である。ただ、『モーターサイクル・ダイアリーズ』に共感していれば、メイキングという枠を超えた心を揺さぶられる作品になるはずだ。ぜひ、劇場に足を運んでください。   

ストーリー
「ゲバラと共に南米縦断を果たしたアルベルト・グラナードにとっての半世紀ぶりの旅路再訪」
  アルベルト・グラナード、伝説のチェ・ゲバラと南米大陸縦断の旅をしたアルベルトはウォルター・サレス監督が撮影するこの旅を描いた作品『モーターサイクル・ダイアリーズ』の撮影に帯同していた。それはアルベルトにとって半世紀以上の時を経ての旅路再訪であった。撮影を通して様々な想いがアルベルトの内にはよみがえり、スタッフやキャストには様々な気持ちが湧き上がってくる。
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