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『東京原発』

配給:ザナドゥー
オフィシャルサイト:http://www.genpatsu.bsr.jp/

キャスト スタッフ データ
役所広司
段田保則
平田満
田山涼成
菅原大吉
岸部一徳
吉田日出子
綾田俊樹
徳井優
後藤昂
渡辺哲
益岡徹
塩見三省
監督・脚本:山川元
プロデューサー:池田哲也
        石原真
        西健二郎
        福田豊治
撮影:北澤弘之
照明:内原真也
美術:稲垣尚夫
音楽:崎谷健次郎
2002年/日本/カラー/ヴィスタサイズ/DTSステレオ/1時間50分

イントロダクション
「社会的な問題とエンタテインメントな要素が合致した類まれな日本映画」
 完成したものの公開されない映画がある。そのほとんどはお客さんが呼べるわけがないと公開を却下されたものなんだろうが、内容はすごく良くてもテーマが斬新すぎて敬遠される作品もあるという。今回紹介する作品『東京原発』は、そのあまりに過激な内容と大胆な表現のために公開すら危ぶまれたという問題作である。なぜ公開が危ぶまれるほどの問題になったのかは、タイトルがそのものを表している。なにしろ、原発の東京への誘致を宣言する都知事が主役の原発という存在をを考えざる得ない物語なのだから、それは公開を危惧するところがあっても当然であろう。
 この作品を監督、脚本したのは『卓球温泉』、『唐獅子姐御』の山川元。最初から原発という大きなテーマを持った作品をやるつもりはなく、時代のヒーローものを撮りたいと漠然と思っていた頃、石原慎太郎や太田房江、田中靖夫といった政治家が大胆な提案などで大きな注目を浴びていたのと、東京都庁をはじめ都立での施設や都内での撮影を行える制度(「東京ロケーションボックス」)が発足したのでそれを利用して政治家のヒーローものを撮ろうと思ったのだという。原発についても最初は大して関心も知識もなかったが、調べ上げるうちにのめりこみ、出来上がったのがこのとんでもない作品というわけだ。
 出演者は主役の大胆な提案をする都知事役に『うなぎ』、『CURE』など今や日本映画界を代表する俳優となった役所広司、その他、段田安則、平田満、田山涼成、岸部一徳、吉田日出子、益岡徹、塩見三省、徳井優など実力派のベテラン俳優たち。彼らの演技力なしでは、この緊迫感が必要な作品が成立しなかったことは間違いない。
 タイトルの『東京原発』から、作家の広瀬隆による著書「東京に原発を!」を思い出した方もいるだろう。80年代から90年代にかけて、チェルノブイリ事故が起こった影響もあり、この本に大きな影響を受けた方も多いと思う。この「東京に原発を!」が掲げていたコンセプト - 原発が安全だって言うのなら、いっそ東京に作ればいいじゃないか - がこの『東京原発』における都庁の会議室では展開していく。東京に原発を誘致するメリットとデメリットに対するディスカッションは「これ程分かりやすく原発と行政の結びつきを書いたものはあるだろうか」という点で目から鱗であるし、しかもそれが全く説教臭くなく、俳優たちのうまさもあり、グイグイと話の内容に引き込まれてしまう(この会議の様子はちょっと『12人の怒れる男』を彷彿とさせます)。そして原発を誘致するのかしないのかという会議が繰り広げられる中で、現実に行われているプルトニウム燃料の一般道での移送を巡って起こる大きなトラブル。このふたつのテーマが合致しながら、ラストへと向かっていく展開は完璧なるエンタテインメント。カリスマ知事をはじめとする登場するキャラクターのカリカルチャの仕方などブラックな笑いが満ち溢れているし、本当に社会的な問題とエンタテインメントな要素がうまく合致した日本映画としては類まれな作品となっているこの『東京原発』。これが埋もれなくて本当に良かった(しかし、原発はレコードも発売中止になった位だから、これが民放で放映されることはないだろうな)。ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
「東京に原発を誘致する!」
 大胆な発想と派手なパフォーマンスで圧倒的な支持を得ている天馬東京都知事。彼はこの日、局長クラスの幹部職員を招集し、臨時緊急会議を開いた。臨時緊急会議の議事内容は一切知らされず、何があるのかと考えながら集まった幹部職員の前で、天馬都知事の口から発せられた提案は「東京都に原子力発電所を誘致する。」という驚くべきものであった。そして、誘致する理由には東京都を救う大きなメリットがあった。天馬都知事はそれを説明するが、会議は反対派と賛成派に分かれての混乱へと陥っていく。
 ちょうどその頃、フランスから極秘裏に輸送されてきたプルトニウム燃料がお台場に到着していた。本来は別の場所に到着するはずだったのだが、原発反対派の抗議行動を避け、お台場から福井県へと移送されることになったのだった。プルトニウム燃料はリストラされて運転手へとなったばかりの男が運転するトラックへと乗せられ、無事に目的地へと到着するはずであったが、不慣れな男は道に迷ってしまう。
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