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『タイムリミット』
配給:東芝エンタテインメント
オフィシャルサイト:http://www.timelimit.jp/

キャスト スタッフ データ
デンゼル・ワシントン
エヴァ・メンデス
サナ・レイサン
ディーン・ケイン
ジョン・ビリングスリー
監督:カール・フランクリン
製作:ニール・H・モリッツ
   ジェシー・B・フランクリン
脚本:デイヴ・コラード
撮影監督:テオ・ヴァン・デ・サンデ
プロダクションデザイン:ポール・ピータース
編集:キャロル・クラヴェッツ・アイカニアン
衣装デザイナー:シャレン・デイヴィス
音楽:クレーム・レヴェル
2000年/アメリカ/カラー/スコープサイズ/ドルビー・デジタルdts/1時間45分

イントロダクション
「デンゼル・ワシントンの新たな魅力を引き出したコミカルタッチのサスペンス・ミステリー」
 2001年度のアカデミー賞において、黒人俳優史上二人目の主演男優賞を受賞したデンゼル・ワシントン。それまでにも『グローリー』で助演男優賞を受賞、『マルコムX』、『ハリケーン』でも主演男優賞にノミネートされ、ハリウッドを代表する俳優のひとりとして圧倒的な人気と評価を受けていた彼にとっては、それは遅すぎる受賞であったとも言えるだろう。そんな彼が従来の作品で演じてきた役柄は、厳格で一途なものが多かったように感じる。今回紹介する作品『タイムリミット』はデンゼルが彼の持つ従来のイメージとは一味違うものに挑戦した作品として印象に残るであろうコミカルなサスペンスタッチのミステリー作品である。
 どこが今までのデンゼル・ワシントンと一味違うのかと言えば、これまでに彼が演じたことが無いであろう役柄にある。それは自らの私欲と失態から事件に巻き込まれていく警察署長という人間として憎めない弱さとコミカルさを持った役柄である。デンゼルは「脚本を読み、これはすごい、とても面白い脚本だ。とても演じ甲斐のある役になるだろうと思った。」と語っているのだが、どうしてもヒロイックで強い役柄のイメージのあるデンゼルにとって、これはちょっとした冒険だったのではと思うのだが。とにかく、このデンゼルの役柄は大きな見もののひとつである。
 そんな風にデンゼルを虜にこの作品の脚本を手がけたのは、これが劇場映画デビュー作となるデイヴ・コラード。子供の頃に熱中した何本ものサスペンス・ミステリー映画にインスパイアされて、この脚本を書き上げたという彼は「正しい理由のために間違いを犯してしまう善人を主人公にし、この人物を観客に好きになってもらい、それから観客が自分の感情移入する人物がこれからどうなっていくのだろうと夢中になってくれるような映画にしたいと思った」とこの作品について語っている。彼のそうした意図は脚本を読んだプロデューサーにもダイレクトに伝わり、そこで監督として白羽の矢が立ったのが、『青いドレスの女』、『ハイ・クライムズ』などサスペンス作品を得意とするカール・フランクリン。彼自身も脚本に大きく惹かれ、監督を引き受けることを快諾。そこで主人公役に考えたのが、『青いドレスの女』で組んだことのあるデンゼル・ワシントンだった。脚本には主人公は黒人とは書かれていなかったが、監督は「観客が主人公に感情移入し、喜んで彼のあとをついて行きたいと思うことが、何よりも重要だから、(観客にとって)ものすごい善いヤツであるデンゼルが必要だった」と語っている。デンゼルがその脚本を大いに気に入ったのは前述の通りである。
 出演はデンゼルの他に、今後の活躍が大いに期待されるラテン系女優 エヴァ・メンデス(『トレーニング・デイ』、『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』)、アフリカ系女優 サナ・レイサン(『エイリアンVSプレデター』)という美人女優たちや、TVシリーズ『新スーパーマン』のクラーク・ケント役でブレイクしたディーン・ケイン、TVシリーズ『スタートレック/エンタープライズ』に出演するジョン・ビリングスリーなど。
 この作品の面白さは主人公であるデンゼルが、自らの失態により事件へと巻き込まれていく展開とデンゼルをはじめとする登場人物たちのキャラクターのバランスにある。様々な証拠が重なり、自分が犯人とされそうな状況が出来上がっている中で、警察関係者の誰よりも先に事件を解決しなければならない状況にと追い込まれていく警察署長であるデンゼルの切羽詰った行動、彼を取り巻く妻、浮気相手、部下といったキャラクターの面白さ。物語のユーモラスさ、テンポの良さと登場人物のキャラクターがうまく交わっているのだ。そして切羽詰った状況でもどこかルーズでユーモラスな雰囲気は作品の舞台であるフロリダらしさをうまく表現している。サスペンス・ミステリー的な言い方もされているが、正直、そういった類の作品として語るよりもコミカなサスペンスタッチのミステリーとして語るべきだ作品だろう(分かる人には落ちもすぐに分かるはずです。そういった点ではミステリーとしては及第点かもしれない)。ミステリー小説でも種明かしの面白さではなく、こういったキャラクターのコミカルさを売り物として作品は成立している作品は数多く、ひとつのジャンルとして人気を博している。そういった映画としてみれば、各々の役者のキャラクターが重なり、実に面白い作品に仕上がっていると感じられるだろう。ぜひ、劇場に足を運んでみてください。

ストーリー
「自分が掘った墓穴。
無実なのに全ての証拠は自分に向かってきていた。そしてタイムリミットは間近」
 舞台はフロリダ州の小島バニアン・キー。ここの署員4名の小さな町の警察署の署長を務めるマット・リー・ウイットロック。この日、彼の元に不審者に入られたという一本の電話が知り合いの女性から掛かってくる。現場へと急ぐマット、その現場で彼が行ったことは、その女性アンとの逢引だった。本署の殺人課に勤務する妻アレックスとは別居中、離婚も間近のマットは妻に未練を持ちながらもアンとの生活に思いを募らせていた。一方、アンは夫のクリスの家庭内暴力に苦しんでいた。
 そんなある日、マットは彼女にあることを告げられる。それは彼女はガンに罹っており、余命も僅かしかないということであった。病院の検査結果を聞きに、兄として付き添うマットだったが、唯一の可能性のある治療法には莫大な金額が必要だった。落ち込むマットは、彼女の命を救うためにその莫大な金額を用意することにする。それは署内の金庫に眠る麻薬犯罪の証拠金だった。証拠金に当分手がつけられることもなく、彼女の先々の保険でその金額を返す見込みがあると踏んだマットはアンにその現金を預ける。人の良い、マットの失態はここから始まった。
 その夜、確認のため、アンに電話をするマット。だが、誰も電話に出ない。心配になり、アンの家を尋ねるのだが、誰もいない。その後、アンの家は火事になり、アンとクリスと思われる焼死体が出てくる。死因は放火。そこで本署の殺人課も出動し、犯人探しが始まる。実はマットは前夜、そこで姿を見られていた。その他にも疑うべき証拠が自分の身に降りかかってきていた。そんな時に、麻薬捜査局から証拠金の即時提出を求められるマット。彼は身の潔白を自分で証明するために一歩先一歩先と進み始めるのだが・・・・。
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