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『Three/臨死』

配給:角川大映映画
オフィシャルサイト:
http://kadokawa-daiei.com/THREE/


キャスト スタッフ データ
『memories』
キム・フェス
ジャン・ボソ

『the wheel』
スウィニット・パンジャマワット
サヴィカ・カンチャナマス

『going home』
レオン・ライ
エリック・ツァン
ユージニア・ユアン
『memories』
監督、脚本:キム・ジウン
撮影:ホン・ギョンビョ

『the wheel』
監督、脚本:ノンスィー・ニミブット
脚本:ニタス・シンガマット
撮影:ナタウット・キッティクン

『going home』
監督:ピーター・チャン
脚本:テディ・チャン
   マット・チョウ
撮影:クリストファー・ドイル
2002年/韓国・タイ・香港/カラー/ヴィスタサイズ/2時間7分

イントロダクション
『 香港、タイ、韓国の3人の監督が織り成す“死”をテーマにしたホラー・オムニバス作品』
 ある種の統一したテーマで作られるオムニバス映画というのは、参加した監督の切り口や作品の出来不出来、全体的な統一感など色々な楽しみを味合わせてくれる。今回紹介する作品『Three/臨死』は香港、タイ、韓国というアジアの3人の監督によるホラー映画のオムニバス -ホラートリロジー- である。
 ホラー映画のオムニバス作品というと古くはフェリーニ、トリュフォー、ロジェ・ヴァディムという監督による『世にも怪奇な物語』やスピルバーグ、ジョン・ランディスらによる映画版の『トワイライトゾーン/超次元の体験』、監督はひとりだが、ロメロの『クリープショー』やロージャー・コーマンが監督したエドガー・アラン・ポーの作品なんていうものもある。TVシリーズなども含めれば、本当に数多くのホラー映画のオムニバス作品が作られている。そんな作品群の中に新たに加わるこの作品『Three/臨死』、サブタイトルが“臨死”となっているので、そういった体験のオムニバスかと思う向きもあるだろうが、あえて言えば死(とその向こう側)がテーマにはなっているが、三者三様の色が出たヴァラエティー感のある(ということは好みの差も出る)オムニバスホラー作品に仕上がっている。
 このプロジェクトをプロデュースしたのは、日本でもヒットした『ラブソング』、『君さえいれば/金枝玉葉』の香港の映画監督 ピーター・チャン。自らが設立したプロダクションで話題作『THE EYE』や『ジャンダラ』など東アジアの国々との映画の製作に精力的にかかわっている監督にとって、このオムニバス作品はそういった結びつきのひとつの結果なのだろう。このオムニバスの中では自らも『going home』という作品の監督をしている。残り2作は『クワイエット・ファミリー』、韓国では興行成績No.1を記録し、今夏に日本でも公開が予定されているゴシック・ホラー『テイル・オブ・トゥー・シスターズ(仮題)』などの韓国のキム・ジウン監督の『memories』、そして『レイン』、『怪盗ブラック・タイガー』などのタイ映画の話題作に製作にかかわり、自らも『ナンナーク』、『ジャンダラ』などの話題作を監督しているタイのノンスィー・ニミブット監督の『the wheel』である。
 一口にアジアン・ホラーといったって、ところ変われば、その内容も変わるというわけで、先にも書いたようにそれぞれの色が出ているところがなんといってもこのオムニバス作品の面白さだ。例えば、キム・ジウンが監督した『memories』は妻の失踪により悪夢にうなされる夫を描いた作品で、台詞もほとんどなく、スタイリッシュな映像で進んでいく現代風のホラー映画といった感じだし、ノンスィー・ニミブットが監督した『the wheel』は人形の呪いと人間の欲望いうテーマをタイの風土を交えながら描いていく古典的ともいえる物語だし、ピーター・チャン監督の『going home』は取り壊しが近い共同住宅に引っ越してきた警官とその息子が出会った半身不随の妻を看病する男をテーマとした切なさがつのってくる不思議なラブストーリである。
 どの作品も甲乙はつけがたいのだが、個人的にはピーター・チャン監督の『going home』というホラーという体裁を借りたラブ・ストーリーには完全にやられてしまった。ホラー嫌いの人もアジア映画が好きなら、この1本のために観る価値がある作品ではないかと思う。他の2本も新興住宅地と孤独感をうまくマッチさせている『memories』、南国テイストの昔話的な面白さのある『the wheel』とそれぞれの味が出ている。ホラー好きはもちろんだが、それ以上にアジア映画好きに観てもらいたい良質なオムニバス作品である。ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
『memories』
 妻と娘と一緒に郊外の新興住宅地に暮らしていたソンミン。ある日、彼の妻は何の痕跡も残さず消えてしまった。その日からソンミンは不吉な夢と幻覚に悩まされ始めた。精神分析医などのもとに通うが、その症状は解消されない。その頃、妻は記憶を失い路上を彷徨っていた・・・。

『the wheel』
 タイの伝統芸能である“コーン・ラコーン・レク”と“ヒュン・ラコーン・レク”。物語は同じでも前者は踊り手、後者は人形により演じられるというこの伝統芸能にはより大きな差もあった。人形のほうが高貴なのである。このため、踊り手は人形(使い)にあこがれたが、人形使いは秘伝を守るため、人形に呪いをかけていた。
 ある日、踊り手の長であるクル・トングは偶然、人形使いが自分の死後誰にも触れさせないため葬った人形を手に入れた。呪いの話は知っていたが、クルはそのことを恐れず、独自に人形も作り、人形使いへと鞍替えをする。クルは次第に名声と富を獲得していくが・・・。

『going home』
 警官のチャンは、息子のチュンと取り壊し間近の共同住宅へと引っ越した。チャンは仕事に打ち込むことで妻の死を乗り越えようとしていたが、チュンはこの共同住宅に不気味さを感じていた。その大きな原因は向かいに暮らす半身不随の妻を看病するという男と彼の後にいつもついている同年代くらいの娘だった。そんなある日、チュンが姿をくらます。チャンは向かいの男が怪しいと彼の部屋に踏み込むが・・・。
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