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『テオ・アンゲロプロス映画祭』
主催:ぴあ株式会社
オフィシャルサイト:
http://www.pia.co.jp/pff/angelopoulos/


キャスト スタッフ データ
公開作品
『再現』
『1936年の日々』
『旅芸人の記録』
『アレクサンダー大王』
『シテール島への脱出』
『蜂の旅人』
『こうのとり、たちずさんで』
『ユリシーズの瞳』
『永遠と一日』
監督、脚本:テオ・アンゲロプロス →チラシ拡大写真       

イントロダクション
「ギリシャの巨匠テオ・アンゲロプロス監督の世界初の特集上映」
『蜂の旅人』
 今年(2004年)のオリンピックが発祥の地であるアテネで開催されることから大きな注目を浴びている国 ギリシャ。サッカーのヨーロッパNO.1の国を決める“ユーロ2004”では奇跡的な優勝までしてしまうし、これはギリシャという国になんらかの風が吹いているのかもしれないなと思ってしまう。そんな風が吹く状況の中、ギリシャを代表する映画監督テオ・アンゲロプロスの軌跡を追う世界初の映画祭が開催されることになった。それが今回紹介する『テオ・アンゲロプロス映画祭』である。
 先頃、やっと日本でのDVD化も始まり(これが4ボックス、10数枚になるというすごい企画なんですね)、多くのファンを「これを待っていたんだ」と熱狂させたテオ・アンゲロプロス監督だが、なじみのない方も多いのではないだろうか。
 テオ・アンゲロプロス監督は1936年にギリシャのアテネに生まれ、少年期にはナチスドイツによる占領とアテネ市内での内戦を経験している。アテネ大学を卒業後、兵役を経て、ソルボンヌ大学に留学するが中退し、パリの映画高等学院で映画について学んだ。1964年にギリシャに帰国。左翼系新聞で映画評を書き続ける(1967年まで)。1968年短編『放送』で映画監督としてデビュー。1970年には初めての長編作品『再現』を発表する。この作品で1971年のジョルジュ・サドゥール賞、1971年ベルリン国際映画祭 特別表彰などを受け、映画監督としても認められるようになる。そんなテオ・アンゲロプロス監督の名前を決定付けた作品が、1975年に発表
『永遠と一日』
された『旅芸人の記録』である。第二次世界大戦前夜から右翼独立政権誕生までの激動を重ねるギリシャの歴史を旅芸人一座の姿を通して描いた4時間にもわたる壮大なスケールのこの作品は、美しい映像、1シーン1カットという信じがたい長まわしスタイル、その中で時間軸を入れ替えてしまうという映画にしか出来ないであろう手法などテオ・アンゲロプロスというスタイルを確立した映画史上に輝く大傑作なのである。その後、1980年ヴェネチア国際映画祭グランプリ、国際批評家大賞を受賞した『アレクサンダー大王』(1980)、1988年ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞最優秀監督賞ほかを受賞した『霧の中の風景』(1988)、1995年カンヌ国際映画祭グランプリほかを受賞した『ユリシーズの瞳』(1998)などの作品を発表している(待望の新作である『Trilogia I: To Livadi pou dakryzei 』(2004)も今秋に日本公開が予定されている)。また、黒澤明、大島渚、黒沢清、ジム・ジャームッシュなど数多くの映画人や批評家たちが、テオ・アンゲロプロス監督に対してこれ以上はないという賛辞を送り続けている。
『狩人』
 こういう風に書いても伝わらない部分が多いだろう。ただ、あの『旅芸人の記録』を観たことのある方なら、その素晴らしさは分かるはずである。事前情報として手に入れていた上映時間の長大さに尻込みしながらも、映像と物語に魅了されてしまった4時間を忘れられない経験としている人も多いのではないだろうか(だから、この作品を人生のベスト1に挙げる人が多いのも分かります)。とにかく、それくらいすごい作品なのです(『アレクサンダー大王』や『霧の中の風景』、その他の作品もね)。
 世界初の試みである今回の『テオ・アンゲロプロス映画祭』では、日本では劇場初公開となる『再現』、『1936年の日々』の2作を含む全11作のテオ・アンゲロプロス監督の長編作品に加えて、『旅芸人の記録』以降、彼の全ての作品の日本語字幕を翻訳している監督の友人でもある作家 池澤夏樹がテオ・アンゲロプロスの作品創作の秘密に迫るドキュメンタリー作品『THEO ON TEO』(2004)もプレミア上映される。これはこれまでテオ・アンゲロプロス監督の作品を愛してきた人にとっては興味深い作品となるだろう。
 テオ・アンゲロプロス監督のファンはもちろんだが、それ以上に彼の作品を観たことのない世代、人にこそ観てもらいたいフェスティヴァルである。全ての作品はもちろん、フィルムで上映される。これを逃したら、次はいつ、フィルムで観ることが出来るのだろうか(ま、DVDはありますが)。本当にまたとない機会です。ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
『ユリシーズの瞳』
「上映される作品について」
 今回開催される『テオ・アンゲロプロス映画祭』では本邦劇場初公開作2作を含むテオ・アンゲロプロス監督の長編全11作とテオ・アンゲロプロス監督の作品創作の秘密に作家 池澤夏樹が迫るドキュメンタリー作品『THEO ON TEO』の合計12作品が公開される。
 劇場初公開となるのは、長編デビュー作であり、映画監督として世界から評価を受けた作品でもある『再現』、続く長編第二作目で“現代ギリシャ史3部作”の第1作目である『1936年の日々』、“現代ギリシャ史3部作”の第2作目であり、彼の評価を決定付けた『旅芸人の記録』、“現代ギリシャ史3部作”の最終章“狩人”、やはりギリシャの歴史を描く歴史大作『アレクサンダー大王』、映画監督を主人公に現実と主人公のイマジネーションという二重構造で世界を描く『シテール島への脱出』、自らの半生を清算するための旅に出た老人とそこで出会った少女との愛、世代差を描いた『蜂の旅人』、父を探しに旅へと出る二人の幼い姉妹の出会いや成長を描いた『霧の中の風景』、難民の中にいた失踪したと思われていた政治家らしき人物。彼の正体を探ることで見えてくる心の内や過去を描いた『こうのとり、たちずさんで』、未だに未現像のままどこかに眠っているといわれるフィルム、そのフィルムを求めて旅をするアメリカ人映画監督の人生と埋もれたフィルムを重ねながら、バルカン半島を描く『ユリシーズの瞳』、死を受け止めている詩人で作家の老人が旅で出会ったアルバニア人の難民の少年との交流を老人の人生を織り交ぜながら描いた『永遠と一日』。どれも言葉では語りつくせない作品ばかりです。
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