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『天井桟敷の人々』

配給:ザジフィルムズ
オフィシャルサイト:
http://www.zaziefilms.com/whatsnew/tenjousajiki/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
アルレッティ
ジャン=ルイ・バロー
ピエール・ブラッスール
マルセル・エラン
ルイ・サルー
マリア・カザレス
監督:マルセル・カルネ
製作:フrッド・オラン
脚本、台詞:ジャック・プレヴェール
撮影:ロジェ・ユペール
   マルク・フォサール
編集:アンリ・リュスト
   マドレーヌ・ボナン
美術:アレクサンドロ・トロネール
   レオン・バルザック
   レイモンド・カブッティ
衣装:アントワーヌ・マイヨ
音楽:モーリス・ティリエ
   ジョゼフ・コスマ
   ジョルジュ・ムーケ
1945/フランス/モノクロ/スタンダード/3時間15分

イントロダクション
「映画史上に輝く傑作『天井桟敷の人々』がスクリーンによみがえる!」
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 DVDが一般的に普及した今となっても「あの作品を映画館のスクリーンで観たい」という想いがなくなることはない。10年以上前なら、そういった想いに応えてくれるような名画座もいくつか存在したのだが、今では名画座自体がほとんどなくなってしまった。でも、毎年のように名画といわれる作品は小規模ながらもリバイバル公開されている。昨年(2004)は『ゴッドファーザー』、『エレファント・マン』、『荒野の七人』、『アウトサイダー』、『山猫』、『アトミック・カフェ』、『エルヴィス・オン・ステージ』といった作品がリバイバル公開された。新たにデジタル・リマスターされたり、フィルムを再編集したものであったりとその内容は様々だが、やはり、こういった作品を映画館で観られることは映画好きとしては最高の楽しみのひとつではないだろうか。そして、2005年の始まりもこれぞという作品がリバイバル公開される。それが今回紹介する作品『天井桟敷の人々』である。
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 『天井桟敷の人々』という作品は映画に興味があるならば、1度はそのタイトルを聞いたことがあるのではないだろうか。1945年に発表されたこの作品は、第二次世界大戦前から数々傑作を撮ってきたマルセル・カルネ監督と脚本家で詩人でもあるジャック・プレヴェールという名コンビが生み出した『悪魔が夜来る』、『霧の波止場』などの俗に“詩的リアリズム”と呼ばれる作品の中でも最高傑作とされている(ちなみに“詩的リアリズム”という言葉を理解、説明するのは難しい。僕なりの解釈で書けば、詩人でもあるプレヴェールの生み出す洒落た(気障な)台詞、世界を見事に映像化した世界となるのだが)。しかも彼らが生み出したこの最高傑作は、フランス映画史上最高の1本として語り継がれている作品である。今回、この作品が劇場公開されるのは“作品生誕60周年”という謂わば、この作品の還暦を記念しての劇場公開である。
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 この『天井桟敷の人々』を語るには、作品が製作、公開された時代背景というものが重要になってくる。この作品の製作が開始されたのは1943年。その当時のパリをはじめとするフランスはナチス・ドイツの占領下にあった。そうした中での映画制作の一端は、ナチス・ドイツのプロパガンダのための映画製作会社であったコンティネンタル社(プロパガンダ会社であったが、数々の名作を製作した)の内実を描いた作品『レセ・パセ〔自由への通行許可証〕』で知ることが出来る。そして、多くの監督がそんなフランスから逃げ出している。こうした時代にフランスに留まったマルセル・カルネ監督はナチス・ドイツの非占領下であった南仏のニースの撮影所に巨大なセット(全長400m!)を建設し、総勢2000名にも及ぶエキストラを使用して、この2部構成、3時間以上にも及ぶ傑作を撮りあげている。それは大げさな表現をすれば、フランスの魂というものにこだわりを持ち続けたカルネ監督とプレヴェールが絶対的な覚悟を持って生み出したものでもあるのだ。だから、この作品はフランスの色艶に満ちているのだし、そういった部分があったからこそ、第二次世界大戦後に公開され、大ヒットを記録したのである(だから、ナチス・ドイツによる占領があったからこそ、生まれた作品とみることもできる)。
 第1部「犯罪大通り」、第2部「白い男」と分けられたこの作品『天井桟敷の人々』は19世紀半ばのパリを舞台とした芸人の女性と彼女に惚れてしまう様々な身分の男性4人の人生と運命を描いた一大絵巻である。僕自身は今回改めてビデオというフォーマットで見直してみたのだが、やはり面白い。この面白さがどこから来るのかなと考えると、物語の巧みさとテンポの良さ、それを演じる役者たちの味わい(特にパントマイムの見事なこと)だろう。完全なオープン・セットで撮影された映像と美術も本当に見事!3時間以上(ビデオで2本)もあるのに全く退屈しなかった。物語の背景には明らかにナチス・ドイツへの抵抗を暗示している部分もあり、そういった部分があったからこそ生まれた物語ではあるが、そういった部分を考えなくても圧倒的に面白い。これを劇場で味わえるなら、僕自身にとっては間違いなく至福だろう。新作もいいですが、こういう名作にもぜひ、足を運んでください。
  

ストーリー
「19世紀半ばのパリ、ひとりの美しき女性と4人の男の物語」
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  舞台は19世紀半ばのパリの通称「犯罪通り」。見世物小屋などが立ち並ぶ歓楽街であるこの通りは常に人々で溢れていた。そんな通りにある見世物小屋のひとつで芸人として働くガランス。彼女はある日、雑踏の中でスリと間違えられたところをパントマイム役者のバチストに助けられる。彼は彼女に一目ぼれしてしまうが、彼女に恋しているのは彼だけではなく、犯罪詩人のラスネール、俳優を目指してここにやって来た若者ルメートルなどもいた。次第にガランスは大人気となり、彼女の美貌にはモントレー伯爵も虜になっていく。果たして、ガランスをめぐる恋の行方はどこにたどり着くのか。
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