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『たまもの』
配給:新東宝・国映
オフィシャルサイト:
http://www.argopictures.jp/lineup/tamamono.html


キャスト スタッフ データ
林由美香
吉岡睦雄
華沢レモン
川瀬陽太
伊藤猛
伊藤清美
監督、脚本:いまおかしんじ
企画:朝倉大介
撮影:鈴木一博 
編集:酒井正次
2004/カラー/ビスタサイズ/1時間5分

イントロダクション
「林由美香の演技が光るピンク映画界の俊英 いまおかしんじ監督の一般劇場初公開作」
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  僕にとって、中学、高校の頃に出会った日活ロマンポルノなどのピンク映画(ポルノ映画)は芸術的に素晴らしいとかいう評価とは関係なく、好奇心の対象でしかなかった。当時から作品の内容がきちんと評価され、メインストリームへの監督を輩出していたピンク映画と括られる世界だったが、好奇心旺盛の僕自身にとっては全く関係のない、知りもしない部分だった。ただ、そんな僕でも感じたことがある。当たり前だけど、すごく真っ当な映画だったのだ。その後、アダルト・ビデオが大きく普及、日活もロマンポルノ路線を中止し、街中のピンク映画館はどんどんと消えていくことになった(今ではほんの少しを残すのみではないだろうか)。そういった中、往年のロマンポルノの作品は“名作”、“傑作”としてビデオレンタル店などの棚に並べられ、好奇心旺盛の時代を通過してきた僕にとってもその内容の良さが分かるようになってきた。そんなピンク映画の世界は、パイは小さくなったとはいえ、今も新たな才能を輩出している。今回紹介する作品は、ピンク映画の世界で多くの作品を撮り続けてきた映画監督いまおかしんじ(今岡信治)による『たまもの』である。
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 “ピンク四天王”と呼ばれ高い評価を獲得している監督たち(瀬々敬久、佐野和宏、サトウトシキ、佐藤寿保)の次世代を担う“ピンク七福神”と呼ばれる監督のひとりである いまおかしんじの初めての一般劇場公開作品となるこの作品『たまもの』だが、実はピンク映画として製作され、公開されたものである。その当時の公開タイトルは『熟女・発情 タマしゃぶり』となっていた。ピンク映画、日本映画を幅広く観る向きからは非常に高い評価を受けていた いまおかしんじ監督だが、この『たまもの』が一般劇場公開されるのには、作品が韓国の2004年チョンジュ国際映画祭、ドイツの2004年フランクフルト・ニッポンコネクションという海外の映画祭に招待されたことが大きなきっかけとなっている。元々の評価がこういった評価と結びつくことにより、前よりは広い舞台を手に入れることが出来たということだ。一般映画の公開で考えれば、最低レベルでの公開かもしれないが、ピンク映画と一般映画の溝は限りなく広く、深い。この溝を越えたからこそ、この作品を観ることが出来、ここで紹介することもできるのだからね。
 いまおかしんじ監督はこの作品について「デビューして10年目、ここ2年ピンク撮ってなかった。本当にやりたいことなんてあるのかどうか、不安だった。それでも、人を殺す映画をはじめてやろうと思ったし、何か、笑顔やら泣き顔やら、思い通りにならない人生とか、俺をふった女のこととか、ごちゃ混ぜになって、なんか適当でいい加減で、生きてくキラキラやらギラギラやら、ちょっとでもフィルムにこもればいいなって。それしかないんですよ。」と語っている。また、作品のセックスシーンは「何か映ってくれ」という気持ちを込めて、全て本当(本番)に行われているという。
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 すでに若いとはいえない地味な女が、ふとしたことから郵便局員の男に出会い、恋に落ち、ふられるという文章にしてしまえばシンプルこの上ない物語のこの作品で最も素晴らしいのは間違いなく主演女優である林由美香である。喋らない女性である主人公を演じる林由美香は眼や表情、しぐさでその状況を演じ続ける。愛した男を無言で迎え入れ、お弁当も毎日作り、お金まで提供してくれる女性、そんな彼女からは少女のような無邪気さと裏返しの寂しさ、切なさが否応なく伝わってくる。物語の方向性が分かっているから、彼女の切なさ、それを埋めようとする気持ちに観る側はより埋め尽くされていく。その彼女の気持ちと重なるかのようなからっとした映像がまた素晴らしい。“ピンク七福神”の中でもアナーキーな存在と言われるという監督らしいシュールな状況とそれが生み出すオフビートな感覚もあるが、何といっても切なさが立ち上がってくる作品である。寺島しのぶ主演で大ヒットした『ヴァイブレータ』のテーストは間違いなくロマンポルノだった。そして、ここに本当の低予算で、1週間ほどの期間で撮られた作品であるが、ピンク映画から飛び出した傑作が1本ある。ピンクという枠を取り除き、ぜひ、劇場に足を運んでください。   

ストーリー
「プロボーラーを目指す愛子の純で切ない恋の物語」
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  ボウリング場で働き、プロボーラーを目指す愛子。すでに若いとも言えず、無口で化粧気もなく地味な女性である愛子はボウリング場の支配人と肉体の関係も続けている。でも、支配人を愛しているわけではなく、拒めないといった状況だ。ある日、昼休みにお弁当を食べていた愛子のそばで、郵便配達人のバイクが倒れ、郵便物が散らばった。配達人の良男は、愛子が倒したと勘違いし、文句を言い、立ち去っていく。その場には拾い忘れた郵便物がいくつか残されていた。翌日、残された郵便物を届ける愛子に、良男は文句を言い、お詫びに奢るべきだと飲みに誘う。ここからふたりの関係が始まる。
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