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『スイミング・プール』
SWIMMING POOL
配給:ギャガ・コミュニケーションズ Gシネマグループ
オフィシャルサイト:
http://www.gaga.ne.jp/swimmingpool/


キャスト スタッフ データ
シャーロット・ランブリング
リュディヴィーヌ・サニエ
チャールズ・ダンス
マルク・ファヨール
ジャン=マリー・ラムール
ミレイユ・モセ
監督、脚本:フランソワ・オゾン
製作:オリヴィエ・デルボス
   マルク・ミソニエ
脚本:エマニュエル・ベルンエイム
撮影:ヨリック・ルソー
美術:ウォウター・ズーン
編集:モニカ・コールマン
衣装:パスカリーヌ・シャヴァンヌ
音楽:フィリップ・ロンビ
※2003年カンヌ国際映画祭 コンペティション部門正式出品
※2003年ヨーロッパ映画賞 最優秀主演女優賞

2003年/フランス/カラー/ビスタサイズ/ドルビーSR/ドルビーデジタル/DTS/1時間42分

イントロダクション
 「フランソワ・オゾン待望の新作は一味も二味も変わった、どうしても人と話したくなるミステリー」
 カトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・ベアール、ファニー・アルダンなどフランスを代表する新旧8人の女優たちの競演と内容の面白さから大ヒットした作品『8人の女たち』。監督であるフランソワ・オゾンは、この作品で一般的な映画ファンにもその名前を浸透させたが、それ以前も『焼け石に水』、『まぼろし』、『ホームドラマ』といった独特の世界を持つ作品で熱狂的なファンと多くの評価を獲得していたフランス映画界の若き奇才である。今回紹介する作品は、そんなフランソワ・オゾン監督の待望の新作『スイミング・プール』である。
 惜しくも受賞は逃したものの、昨年(2003年)のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、絶賛を浴びたこの作品は性格が全く正反対のおばさんミステリー作家と彼女の出版社の社長の娘を名乗る少女との関係を描いた一味も二味も変わったミステリー作品となっている。厳格で何事もきっちりとやっていくタイプであるおばさんミステリー作家 サラ。彼女はスランプの解消も兼ねて、自分の出版社社長の別荘で執筆活動に入ることになる。きちんとした生活をしながら、どこかで彼が訪れるのを待っていた彼女の元に現れたのは彼の娘と名乗るジュリーだった。夜毎、違う男を連れ込み、奔放に楽しむジュリー。全く正反対の性格であるジュリーに対して、サラは興味を惹かれていくというこの物語の主演の女性を演じるのは、おばさんミステリー作家役に『まぼろし』のシャーロット・ランブリング。愛人の娘役に『焼け石に水』、『8人の女たち』のリュディニーヌ・ソニエというオゾン監督作品の世代の違うふたりのミューズ。ふたりの刻々と変化していく素晴らしい演技がこの作品を成り立たせ、観客を作品の持つ独特の世界へとのめり込ませていく。
 オゾン監督は脚本を書き始める前から主演のランブリングらと作品のテーマについての話し合いを行い、撮影へと入っていったという。その際、パトリシア・ハイスミス、ルース・レンデル、パトリシア・コーンウェルといった実在の女性作家を研究することで主人公であるサラ・モートンのキャラクターを作り出している。そのイメージは70年代的なマニッシュなものであったため、髪を切るなどし、それにあわせたイメージをランブリングは生み出している。また、頻繁に“何から映画のインスピレーションを得ているのか?”と質問されるというオゾン監督は「この作品『スイミング・プール』でその質問に答えてみたんだ。」と語っている。それは主役であるおばさん作家のサラ・モートンに自分自身を投影し、自分が映画を作るときのインスピレーションの湧き出し方を表現しているということである。映画監督と作家という違いはあるが、どちらも物語を生み出していくという部分で共通の土壌に立っている。ひとつの出来事や想像が絡み合い物語を生み出していくそんなオゾン監督の創作の過程として、この作品を観てみるのも面白いと思う(とは言ってもそんな観方はなかなか出来ませんが)。もちろん、オゾンらしいふたりの女優の官能的な部分、映像の美しさ、舞台となった南仏のプロヴァンスのだらっとしたヴァカンスの雰囲気も感じられる作品となっている。
 でも、この作品の最大の面白さはその一味も二味も変わったミステリーの部分にある。大ヒットした『8人の女たち』もミステリーという体裁を取っていたが、この作品『スイミング・プール』のミステリー的なものは『8人の女たち』とは全くの別物となっている。ふたりの性格が正反対の女性が揃うことにより何気ない日常が少しずつ動き始め、触発しあい、変わっていくその様子を味わいながら、最後にやって来るものに唖然とさせられる、「やられた!」と思わせるそんな観る側をうれしくさせてしまう作品なのである。しかも最後にやってくるものの正解も観る側の解釈次第である。多分、観終わった後にこれほど結論を巡って、頭を逆回転させたり、ピースを混ぜ合わせたり、人と話し合いたいと思う作品も稀であると思う(そして決してひとつの結論では済まなくなるはずだ)。バシッとピースがはまるような解答を求める向きにはお勧めできない作品ではあるが、これははまると面白い、深さのある作品です。ぜひ、何度でも劇場に足を運んでください。

ストーリー
 「南仏プロバンスの別荘。そこで見ず知らず、性格も正反対のふたりの女が出会い、何気ない日常が動き出す」
 シリーズものの警察小説で人気の女流ミステリー作家 サラ。最近スランプ気味の彼女は不機嫌である。この日も自分のエージェントである出版社の社長 ジョンに会いに行くが、彼は新人作家の売り出しに忙しく、相手にしてもらう時間もない。そんな彼は彼女に自分の持つ南仏プロヴァンスの別荘で執筆に専念しないかと持ちかけられる。その申し出を快諾して、プロヴァンスの別荘へと向かうサラ。そこではジョンが来るのを期待しながら、規則正しい執筆生活に専念していた。そんなある日、そこに彼の娘だと名乗るジュリーが現れる。「父の新しい女なの?」などとサラに向かって話しかけるジュリーは、夜毎、別の男を連れ込み、呑み、騒ぐというサラとは正反対の性格を持つ奔放な娘だった。最初はジュリーに嫌悪感を感じていたサラだが、その嫌悪感は次第に関心へと変わってゆき、彼女をテーマにパソコンのキーを叩き続けることになる。そして、ある日、事件が起きる。
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