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『好きと言えるまでの恋愛猶予』
La Bande du Drugstore
配給:アートポート
オフィシャルサイト:http://www.renaiyuyo.jp/


キャスト スタッフ データ
マチュー・シモネ
セシル・カッセル
オレリアン・ウィイク
アリス・タグリオーニ
監督、原作、脚本:
     フランソワ・アルマネ
原作、脚本:ジャン・エルペール
撮影:ギヨーム・シフマン
編集:サンドリーヌ・ディーガン
美術:ジャン=マルク・トランタンバ
衣装:ナタリー・ラウル
音楽:チエリ・ガルシア

2002年/フランス/カラー/シネスコープ/ドルビーSR/1時間34分

イントロダクション
「60年代後半の音楽、ファッションなどがうまく取り入れられたフランス発の恋愛映画」
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 物語そのものを楽しんだり、役者の演技を味わったり、CGや斬新な映像表現に感嘆したりと、映画を観るという行為には様々な楽しみ方がある。そんな中のひとつに物語が描く時代やファッションなどのディテールを味わうという楽しみもある。今回紹介する作品『好きと言えるまでの恋愛猶予』はそういったディテールに面白さが詰まった青春映画である。
 物語の舞台は1960年代後半のパリ。“シャンゼリゼのドラッグストアにたまり、いつも女の子をナンパしていた”という言葉で始まるこの作品が描くのは、“ナンパしていた”と語る主人公の青年とその親友、青年の幼馴染の女性と彼女の親友という4人のお坊ちゃんとお嬢様の交流と愛情の話である。その中で軸となるのは主人公と幼馴染の親友とのうまくいきそうでいかない恋の行方である。すごく遊んでいるようで実は奥手な主人公と愛という行為を大切にする女の子の恋の行方をじれったく描いているのがこの作品のストーリーなのだ。
 出演は、主人公の青年役に名優ジャック・ベランの息子である甘いマスクのマチュー・シモネ、彼が恋をする女性役にヴァンサン・カッセルの妹でジャン=ピエール・カッセルの娘であるセシル・カッセル、主人公の親友役に『女はみんな生きている』のオレアン・ウイイク(女優フランソワーズ・デルディックの息子である)、主人公の幼馴染役にアリス・ダグリオーニという美男美女揃いである。
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 監督はジャーナリストやTVの世界で活躍し、この作品が劇場監督デビュー作となるフランソワ・アルマネ。1951年生まれであるから、監督自身が実際に体験したり、見聞きした時代の空気がこの作品にはきっちりと活かされているはずである。そして、その部分がこの正直ありがちな物語に面白さ、興味深さを生んでいるのだ。
 映画のオープニングの部屋のシーンでは、アニマルズの写真やザ・フーの「ピクチャーズ・オブ・リリー」のEP盤のジャケット、ボブ・デイランの「ブロンド・オン・ブロンド」のLP盤のジャケットなどが映しだされていく。彼らが乗り込むダンス・パーティーでかかっている音楽は、アレサ・フランクリンである。その他、劇中ではオーティス・レディング、ウイルソン・ピケットというR&B系のシンガーの曲や、アートロックなどといわれたクリーム、トロッグスの「ワイルド・シングス」などのロック、(詳しくないので分からないが)当時のフランスのポップスが流れ続ける。フランスが舞台でありながら、イギリスの若者が日常的に聞き、熱狂していた音楽がかかり続けるところは、本当にこの時代の空気をうまく伝えているなと思う。浜辺でのフェスティバルのシーンにはアマチュアのロックバンドが出てきて、「ルイ・ルイ」などを歌うのだが、この格好がまた時代を、日本のグループサウンズにも近いものを感じさせるのだ。よく知られる曲には職業作家による歌謡曲のような曲が多い日本のGSだが、ディスコなどのライブでは欧米のR&Bやロックをいち早く取り入れ、演奏したという。この浜辺で演奏するバンドもパーティー・バンドだが、そういう部分をすごく感じさせる。個人的にはすごく印象的なシーンがひとつある。主人公たちが洋服屋でズボンを仕立てるときに「こんなに丈を短くするとおかしいですよ」とやたらと店主に詰め寄られるシーンだ。彼らの格好はそうではないけれども、このあたりには当時の“モッズ”の影響(それはここの音楽もそうな
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のだが)をみることが出来る。そういった部分ではクラブでの喧嘩のシーンもロッカーズ対モッズの図式も感じさせて面白い。その他にも、ゴダールの映画(このシーンも面白い)とか、主義(イズム)のこととか、本当に時代の空気感に満ち溢れているのだ。だからこそ、登場人物たちも物語も生き生きと伝わってくる。それは当時を知るものにとっては懐かしいものだろうし、知らないものにとっては憧れとして響いてくるのだ。
 そういう部分で考えるとこの作品『好きと言えるまでの恋愛猶予』はいい意味での“風俗映画”としてよく出来、訴えてくる面白い作品だなと思うのだ。恋愛だけでも、風俗だけでも片手落ちだったろう作品だが、このふたつがうまく組み合わさっているから、魅力的な作品になっているのだ。フランス映画のじれったい恋愛が好きな人はもちろん、60年代の音楽やファッションに興味のある方は、ぜひ、劇場に足を運んでください。 

ストーリー
「シャルロットとフィリップ。二人のじれったい恋の行方」
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 舞台はフランスのパリ。この日、誕生日を迎えたシャルロットは自らの誕生パーティーに親友のナタリーと出席した。そこにはナタリーに誘われて、彼女の幼馴染であるフィリップと彼の親友マルクもやってきていた。シャルロットとフィリップはここで互いに惹かれあう関係となっていく。しかし、お互いに素直になりきれない二人はその想いを素直に伝え合うことが出来ない。そんなじれったい関係がずっと続く中、二人の関係は気持ちとは裏腹に次第にすれ違ってものへと変わっていく。
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