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『すべては夜から生まれる』
In The Still Of The Night
2002年/日本/79分/35mm/カラー
配給: スローラーナー

キャスト スタッフ データ
島秀俊
甲田益也子
水沢螢
川口潤
青崎寿幸
半野喜弘
監督:甲斐田祐輔
脚本:木田真
撮影:星野有樹
美術:井出里美
音楽:渡邊琢磨(combo piano)
衣装:白谷直樹(-phase)
安福真一(-phase)
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イントロダクション
  これまで『TWO DEATHS THREE BIRTHS』、『RAFT』等で静謐なモノクロームの映像の中に、ほのかに交流する人間の感情を描き出してきた甲斐田祐輔監督。 『すべては夜から生まれる』は、甲斐田監督にとって初めてのカラー作品であり、35mm長篇劇場公開作品でもある。 繰り返される日常の中にある倦怠。 売れない俳優である山形は、同棲している恋人に“仕事”と嘘をつき、競馬やカフェで時間を潰し、画家である上原は、生活のリズムを自分の歩調に重ね合わせ、互いリズムが一瞬たりとも崩れることを嫌悪するかのようだ。 そして、女たちもまた日々の仕事を堅実にこなし、ある者は“待つ”ことを自分に強いている。夜。ふとした瞬間に、そのような歩みが軋みはじめ、やがてそれは静かに破局へとなだれ落ちて行く。 甲斐田監督は、それぞれの登場人物が抱く感情の震えを、そして、そのような小さくとも決定的な瞬間を、考えうる限りストイックな表現と選択しつくされた映像で描き出した。   主演は、諏訪敦彦監督『2/デュオ』、黒沢清監督『ニンゲン合格』を始め、北野武監督最新作『Dolls(ドールズ)』(10月松竹系にて公開)、中田秀夫監督『ラストシーン』(11月テアトル新宿にて公開)、斎藤久志監督『いたいふたり』(11月ユーロスペースにてレイトショー)と主演作が次々と公開される西島秀俊。 また、モデル、ミュージシャンとしてだけでなく多様な分野で活躍する、手塚眞監督『白痴』の甲田益也子、CM・TVドラマ等で活躍する水沢螢、自身も映像制作に携わる川口潤のほか、侯孝賢監督『Flowers of Shanghai』のサントラを担当した半野喜弘、甲斐田組の常連でもある青崎寿幸が出演している。 また、サウンドトラックを、ジョナス・メカスやキップ・ハンラハンとコラボレーションもしているコンボ・ピアノが担当した。

ストーリー
山形は、売れない俳優だった。恋人の優子と同棲してたが、仕事があるわけではない。 仕事に行くと嘘をつき、競馬に行き、金がつきると友人の紹介で工事現場で働き、夜までの時間をカフェで潰している。彼は、夜のカフェで、ひとりの男と出会った。男は、カウンターの向こう側にいる髭面の男の顔を手許のクロッキー帳に描いていた。 男の名は上原。上原は、画家だった。毎日、男は絵を描き、その間一緒に住んでいる男の恋人、綾は、このカフェか外で時間を潰す。そして、仕事が終わると、上原は綾を迎えに行くのだ。 「楽しいじゃない。毎晩別れて、毎晩よりを戻すみたいで」 ある日、したたかに酔い、上原は山形を自分の部屋に誘う。泊まることになった山形がふと目を覚ますと、綾の裸の後ろ姿が暗闇の中にあった。彼女は、寝るときに何も身につけないのだ。綾も山形の視線に気がついたようだった。 そこから、何かが軋みはじめる。 山形は、カフェで会った綾を誘った。 二人の旅のはじまり。 車の窓から、滲んだ街の光が流れて行く。 くり返される日常の倦怠から逃れるために、できるだけ遠くへとフェリーにのる二人。 しかし、二人はどこへも行くことが出来なかった。 綾は体調を崩し、ただ港近くのホテルで一夜を明かしただけだった。 綾のいないことき気がついた上原は、混乱していた。 帰ってきた彼女を殴り、部屋の中を破壊して飛び出す男の激情。 絵の具が散乱し、荒れ果てた部屋。 帰って来た山形を迎えた優子もまた、山形の不審な行動に気づいていた。 不審と激情にかられ、二つの部屋をすれ違うふたりの男とふたりの女。 疲れた足どりで自分の部屋に戻って来た山形。 その背中に上原が体ごとぶつかっていく。 二人の女を目の前にして、山形が笑ったように言った。 「刺された」 あの夜の底で、何かが生まれ、軋みはじめ、そして何かが狂いはじめたのだ。
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