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『スパン』
SPUN
配給:東芝エンタテインメント株式会社
オフィシャルサイト:http://www.spun.jp/


キャスト スタッフ データ
ジェイソン・シュワルツマン
ジョン・レグイザモ
ミーナ・スヴァーリ
パトリック・フュジット
ブリタニー・マーフィ
ミッキー・ローク
ピーター・ストーメア
アレクシス・アークエット
デボラ・ハリー
エリック・ロバーツ
ビリー・コーガン
監督:ジョナス・アカーランド
製作:クリス・ハンレイ
   フェルナンド・サリシン
   エィモシー・ウェイン・ピーターネル
   ダニー・ヴィニック
脚本:ウィル・デ・ロス・サントス
   クレイトン・ヴェロ
撮影:エリック・ブロムス
美術:リシャール・ラサル
衣装:B
音楽:ビリー・コーガン
2002年/アメリカ・スウェーデン/ビスタサイズ/SRD/1時間42分

イントロダクション
「ミュージック・ビデオ界の奇才ジョナス・アカーランドの最高の監督デビュー作」
 ミュージック・ビデオ(MTV)出身の映画監督についてよく言われるのが「映像は面白いんだけど、話は今ひとつ」ということ。確かにそういう部分もあるのだが、80年代以降次から次へと登場してくる(特に90年代の後半以降はすごい数)そういった監督たちをひとくくりにするのはどうなんだろうかと思ったりする(割と自分の思い通りにやれるであろうミュージック・ビデオの世界と映画の世界は違うだろうし)。そういった中でも面白い作品は生まれてきているし、彼らの映像の発想、想像力が映画界に大きな影響をもたらしていることも確かなのだから。今回紹介する作品『スパン』はミュージックビデオの世界で圧倒的な影響力と評価を得ている監督 ジョナス・アカーランドの劇場長編デビュー作である。
 プロディジーの「スマック・マイ・ビッチ・アップ」、MTVアワードで5部門を受賞したマドンナ「レイ・オブ・ライト」など数多くのミュージック・ビデオ作品で知られ、多くのミュージシャンの信頼と高い評価を集めるジョナス・アカーランド。グラミー賞やMTVビデオ・ミュージック・アワードを受賞するかと思えば、過激な内容(面白いんだけどね)から放送禁止になったミュージック・ビデオもあるという監督である。その才能はミュージック・ビデオだけでなく、ショート・フィルム(これも各国の映画祭で受賞)、CM、写真、舞台など多方面に向けられている。そんな才能の持ち主が初めての劇場長編映画に選んだ作品がこの『スパン』なのである。
 ドラッグを手に入れたいがためにドラッグ製造者の運転手となった青年の不眠不休のとんでもないラリった3日間を描いたのが、この作品の内容(ここで描かれているドラッグはメタンフェタミン。要は覚醒剤のことです。ここではスピードを作っているのかな)。『ヴァージン・スーサイズ』や『バッファロー'66』、『ブリー』といったインディペンデントの秀作を送り出してきたプロデューサーのクリス・ハンレイらは、メタンフェタミンの密造者の専属運転手をしていた男の数多くのエピソードを元に書き下ろさたこの脚本を気に入り「映画化するなら、アカーランドしかいない」と思い、脚本を読んだアカーランド監督は「自分の映画デビューはこれしかないと思った」と語るこの作品、アカーランド監督は作品の製作に関して、ミュージック・ビデオと同様の完全なクリエイティヴ・コントロールを獲得した上で撮影に望んでいる(これがいい結果を生んだのだろう)。
 出演は『天才マックスの世界』でデビューし、その後、ロック・バンド ファントム・プラネッツのメンバーとなっていたジェイソン・シュワルツ、この作品で完全復活かという冴えた演技をみせるミッキー・ローク、『アメリカン・ビューティー』、『ソニー』のミーナ・スヴァーリ、『8Mile』のブリタニー・マーフィ、『あの頃ペニー・レインと』のパトリック・フュジットなど。ロックバンドのドラムスとしても活躍していたアカーランド監督らしくブロンディのデボラ・ハリー、ジューダス・プリーストのロブ・ハルフォード、この作品の音楽も担当した元スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンなどのミュージシャンが出演しているのも注目だろう。
 独特のアングルや魚眼レンズ、ハイスピードカメラなどを駆使して撮られたミュージック・ビデオ出身の監督らしい映像もスピーディーで面白いのだが、それ以上に面白いのが物語である。新旧のロックがガンガンと鳴り響くこの作品は明らかにロック映画のひとつとして捉えられてもいいのだけれども、登場人物たちが求めるのはドラッグのみ。カッコは完全にパンクスの兄ちゃんまでがそれのみに固執する。オルタネイティヴ・ロックなんか好きそうなカッコでも求めるものはドラッグ。やることも行くところも結びつく先はドラッグ。この作品ではそれのみが退屈で閉塞した日常を動かしていく。アカーランド監督自身が「最初はこのテーマで資金提供者が現れるなんて思いもしなかったよ。」と語るのもうなずけてしまう。もちろん、ドラッグ万歳映画ではないし、声高に反対しているわけでもない。この作品はドラッグのみを追い求める逃げ場も行き先もないどうしようもない連中のかっこ悪い日常を描いているだけだ。だからといって重くならず、説教臭くもなく、笑えるのは、アカーランド監督の映像も含めたセンスなんだろう。成長の話でも前向きな話でもないけど、明らかに隣側にはあるだろう今という時代の痛烈な青春映画。役者たちのキャラクターや演技も光るし、音楽もいい(なぜかサントラは出ていない)作品です。ミュージック・ビデオ出身の映画監督かよなどと思わずに、ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
「ドラッグの無料提供を条件に受けた専属運転手から始まった怒涛の3日間」
 ロサンゼルス郊外。大学を中退してぶらぶらしているロスはある目的のために一軒の家に車で向かっていた。そこはドラッグの密売人スパイダー・マイクの家。慎重に玄関をノックするロスが求めていたものはもちろんドラッグだ。スパイダーの家には彼の恋人のクッキー、ストリッパーのニッキー、TVゲームおたくのフリスビーなどいつもの連中がたむろっていたが、肝心のドラッグはスパイダーがどこかで落としたのか、全くない。スパイダーは探しに行くと飛び出していくが、きまった状態で落としたのだから見つかるわけがない。ロスはニッキーと一緒に彼女の彼氏でドラッグ製造人のコックのいるモーテルへと向かうことになる。そこで最高のドラッグの無料提供を交換条件にコックの専属運転手となったロス。そこからドラッグをきめて、セックスをして、運転手をしての不眠不休の3日間が始まる。
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