『白と黒の恋人たち』
Sauvage Innocence
配給:
ビターズ・エンド
メディ・ベラ・カセム
ジュリア・フォール
ミッシェル・シュボール
ジェローム・ユーゲ
ズュザァンナ・ヴァルコニィ
モーリス・ガレル
マチュー・ジュネ
監督・脚本：フィリップ・ガレル
製作：キース・カッサンダー
脚本：
アルレット・ラングマン
マルク・ショロデンコ
撮影：ラウル・クタール
音楽：ジャン＝クロード・ヴァニエ
衣装：ジュスティーヌ・ピエース
data
ゴダールからカラックスまで、世界中の映画作家から圧倒的な賞賛を浴びるフィリップ・ガレルの最新作。ジーン・セバーグ、ニコ…愛する者たちの早すぎた死の後にたった1人残されたガレルは、その愛の傷痕を映画に還元し、私小説とでもいうべき男と女の愛の誕生と喪失をストイックなまでに描き続ける。研ぎ澄まされた冷たい白と、深く濃く温かみのある黒の2色から描き出されるみずみずしくも豊潤なモノクロームの世界。“白と黒”という映画の原点に立ち戻り、ガレルは自身の波乱に富んだ人生さながらの映画に平穏を見出し、新たなる到達点に至る。映画監督フランソワを演じるのは本作が映画初出演となる気鋭の小説家メディ・ベラ・カセム。若干17歳でデビューした彼は小説、評論、エッセーとその後も次々に著作を発表。その大胆かつ斬新な文体は、フランス現代文学界に革命をもたらしている。フランソワと恋に落ちる無垢なヒロイン、リュシーを演じるのは自らもコンセルヴァトワールの演劇学校で女優志望の学生としてガレルの指導を受けたこともある、同じく映画初出演の新星、ジュリア・フォール。リュシーと、劇中のリュシーが演じるマリ＝テレーズ役を演じるという難役に挑戦。ジーン・セバーグ、カトリーヌ・ドヌーヴら大女優に続いて、ガレルのカメラの前で、破滅してゆくヒロインを圧倒的な存在感で見せる。
若手映画監督フランソワ（メディ・ベラ・カセム）は、かつての恋人キャロルをヘロインで亡くした哀しみを背負いながらも、新作映画の準備のために資金集めに奔走していた。ある日、フランソワは街角でひとりの女性とすれ違い、その瞬間、恋に落ちた。彼女の名前はリュシー（ジュリア・フォール）。演劇学校に通う女優志望の学生だ。カフェに落ち着き、テーブル越しに見つめあう2人…。出逢いを重ね、2人は急速にお互いを求め合い、愛を深める。やがてフランソワは、新作のヒロインを演じるのはリュシー以外に考えられないと、映画の脚本を彼女に渡す。タイトルは『残忍な無邪気さ』。若い女性が、ヘロインの過剰摂取で命を落とす話だ。若くして、これまでにも数本映画を手がけたフランソワだったが、この新作にはなかなか資金が集らない。半ば諦めかけた時、キャロルの弟アレックス（マチュー・ジュネ）の紹介で連絡を取った初老の男が脚本を気に入り、資金を提供してくれるという話にまで漕ぎ着けた。しかし、それには1つの条件があった。“国境を越えて、ヘロインを運ぶこと…”。
この部分はiframe対応のブラウザで見てください。
DVD比較はベストプライス
