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サイドウェイ
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『サイドウェイ』

配給:20世紀フォックス映画
オフィシャルサイト:
http://www.foxjapan.com/movies/sideways/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
ポール・ジアマッティ
トーマス・ヘイデン・チャーチ
ヴァージニア・マドセン
サンドラ・オー
メリールイス・パーク
ジェシカ・ヘクト
ミッシー・ドッティ
MCゲーニー
アリシア・レイナー
パトリック・ギャラガー
監督、脚本:
  アレクサンダー・ペイン
プロデューサー:
  マイケル・ロンドン
原作:レックス・ピケット
脚本:ジム・ティラー
撮影監督:
  フェンドン・パパマイケル
編集:ケヴィン・テント
プロダクション・デザイナー:
  ジェーン・アン・スチュアート
衣装デザイナー:
  ウェンディ・チャック
音楽:ロルフ・ケント
※アカデミー賞 脚色賞 受賞
※ゴールデン・グローブ賞 <ミュージカル/コメディ部門〉作品賞、〈共通部門〉脚本賞 受賞
※ニューヨーク映画批評家協会賞 作品賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞 受賞
※ロサンゼルス映画批評家協会賞 作品賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞 受賞
※インディペンデント・スピリット賞 作品賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞 受賞
他各種映画祭にて受賞

2004/アメリカ/ヴィスタサイズ/SRD、DTS/2時間10分

イントロダクション
「各種映画祭で絶賛を浴び続ける駄目男ふたりのワインと人生の切なく、優しい横道旅行」
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TM and © 2004 Twentieth Century Fox. Not for Sale or Duplication.
  今年(2005)のアカデミー賞はやはり前評判通りに『ミリオンダラー・ベイビー』だった。日本ではレオ様、『アビエーター』という感じでの盛り上げもあったんだけど、結果は順当でしたね。そんな中で、大穴として密かな注目を浴びていた作品が、今回紹介する『サイドウェイ』である。
 アカデミー賞では脚色賞のみの受賞に終った『サイドウェイ』だが、NY批評家協会賞、LA批評家協会賞、ゴールデングローブ賞、全米脚本家協会賞、インディペンデント・スピリット賞などでの作品賞受賞をはじめ、数多くの映画祭で受賞、ノミネートされてきた作品である。だからこそ、アカデミー賞では大穴として期待されていたのだが(ま、結果は順当でしたね)。
 『サイドウェイ』が描くのは、数年前の離婚から立ち直れない小説家志望の国語教師と大学時代からの親友である落ちぶれ気味のタレントというふたりの男の1週間の小旅行である。これは落ちぶれ気味のタレントが身を固めることと、国語教師が小説家になるかもしれないというお祝いを兼ねての気兼ねなしの旅行になるはずだったのだが、ワインとゴルフ三昧にしようとしていた国語教師とワインやゴルフ以上に独身最後の女に関心のある落ち目のタレントの思惑が合うわけもなく、旅はてんでバラバラの方向に動き始めていくというもの。要するにタイプの違う駄目男の小旅行の物語ですね。
 このふたりの旅の舞台となるのが、カリフォルニアのサンタバーバラ市内からちょっと離れたところにあるワイナリーが密接している地域。お気に入り、なじみのレストランやワイナリーに行って、ワインを試し、薀蓄を傾けたりすることから、“ワイン・ロード・ムービー”的な捉え方もされているけど(間違いではないが)、そのワインへの薀蓄自体が様々な人生の暗喩になっていることは見逃せない。“ワイン・ロード・ムービー”でありながらも、そのワインは駄目男たちの人生の重要な小道具になっているのだ。
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 監督は『アバウト・シュミット』で絶賛を受けたアレクサンダー・ペイン。その淡々とした味わいのある映像から“アメリカの小津”などと評されたりもしたペイン監督がこの作品の原作であるレックス・ピケット著の「SIDEWAYS」を読んだのは『アバウト・シュミット』より前の1999年のことだったという。ペイン監督は「僕が「SIDEWAYS」のような物語に一番心動かされるのは、そこにいる人間であり、人間の本質だ。彼らは欠点を持った人間で、野望を抱いているが、それらは必ずしも美しい終り方をしない。」とこの作品に感銘を受けた理由を語っている。原作は作者のピケットがワイン・ティスティングで酔った上で、友人にしたワインにまつわるクレイジーな話を物語化したもの。主人公のふたりのモデルは自分自身とその友人だという。物語として誇張などはあるにしても現実の出来事を元にした物語なのだ。ペイント共にこの原作を脚本化したジム・ティラーはペイン監督がこの原作に魅入られた別の理由を「彼自身がこの物語の主人公の年齢に近づいているからさ。それは僕も同じだ。それは自分という存在の真ん中に立ち止まり、現実的な決定を下さなければならない重要な、戸惑う瞬間だ。」と説明する。脚本はそんな原作から数多くの台詞を抜き出し、そのまま使用しているという。
 出演は、主人公であるふたりの駄目男役に『アメリカン・スプレンダー』で一気にブレイクしたポール・ジアマッティとTVを中心に活躍するトーマス・ヘイデン・チャーチ。その他、やはりTVを中心に活躍してきたヴァージニア・マドセン、『トスカーナの休日』のサンドラ・オー(ペイン監督の妻でもある)など。このキャスティングには物語をリアルに仕上げるためにあえてあまり有名ではない俳優を使用するというペイン監督の意向があったという。
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 この作品はワイン旅行の道程でもあるので、ここに行きたいな、ワイン飲みたいなと当然思ったりもするのだが、観終わった後に湧き上がってきたのは切ないけど愛しい優しい気持ちだった。その理由は自分の人生をちょっと重ねてしまうからだろう。ある年齢(中年)以上の男性ならきっとそう感じるはずだ。映画の中ではワインも人生を語り、ごまかす小道具だし、その場その場は楽しみつつも人生なんて思うように行かないという壁のような現実も立ちはだかっている。でも、どこかで進まねばならないんだよね。ポール・ジアマッティをはじめとした主要登場人物の4人の素晴らしさは各種映画賞などでの評価が裏付けているし、多くの人が書いていると思う。すごいというよりは身近、それゆえに痛みも伝わってくる。その年齢ならではの下ネタ、ドタバタ、自分のふがいなさ、恋愛模様などが絡まりながら進んでいく物語は人生の機微やペーソスをコメディ・タッチで巧く包みこんでいる。ゆったりしたテンポの物語なので若い子が観ても退屈なだけかもしれないが、ある年齢以上に人が観れば、スポッと胸の中に落ちてくるような作品だ。年代もののビンテージ・ワインにはなれないかもしれないが、それなり熟した人生がそこにはあるということかな。ぜひ、劇場に足を運んでください。   

ストーリー
「それは男同士の気兼ねなしのワイン&ゴルフ三昧の旅行になるはずだったのだが」
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  カリフォルニアのサンディエゴに住む小説家志望の中年の国語教師マイルスは未だに離婚のショックから立ち直れていない。この日から1週間、マイルスは大学時代の悪友でちょっと落ち目のタレントのジャックとワイン&ゴルフ三昧の小旅行に出かけることになっている。それはジャックの結婚と今度こそ出版が決定するかもしれないマイルスの小説の前祝となる旅になるはずだった。しかし、ジャックはこの旅を独身最後のナンパ旅行にしようとしていた。ジャックはあるワイナリーでステファニーという女性のナンパに成功。彼女とよろしくし始める。一方、ステファニーの友人で、以前からマイルスとも面識のあった女性マヤはマイルスに関心があるのだが、離婚の痛手から未だに立ち直れていないマイルスはその想いとは裏腹に足を踏み出すことを躊躇していた。
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