ホーム ライブラリー コラム プレゼント トレイラー ショップ 掲示板 会社概要
公開劇場一覧を別ブラウザで開きます。 前のページに戻ります
『しあわせの法則』
配給:キネティック
オフィシャルサイト:
http://www.kinetique.co.jp/shiawasenohousoku/

キャスト スタッフ データ
フランシス・マクドーマンド
クリスチャン・ベール
ケイト・ベッキンセール
ナターシャ・マケルホーン
アレッサンドロ・ニヴォラ
ルー・バーロウ
ラッセル・ポラード
イマッド・ワシフ
監督・脚本:リサ・チョロデンコ
製作:
スーザン・A・ストーヴァー
ジェフリー・レヴィ
撮影監督:ウォーリー・フィスター
プロダクション・デザイナー:
キャサリン・ハードウィック
コスチューム・デザイナー:
シンディー・エヴァンス
音楽監督:カリン・ラットマン
オリジナル楽曲:クレイグ・ウェドレン
2002年/アメリカ/カラー/アメリカン・ヴィスタ/ドルビーSR/SRD /1時間44分

イントロダクション
「因習的な人々と因習的でない人々の葛藤、
交わりをさらりと描いた大人の人間関係のドラマ」

 何らかの理由でどうしてもうまく行かない親子の関係を描いた作品は数多い。そういった作品のほとんどがドラマチックなノリになってしまうのは致し方がないところだろう。でも、現実はそんなにドラマチックなものでもないので、ふとしたきっかけでお互いになんとなくその溝を越えてしまうことも多いはず。今回紹介する『幸せの法則』はそんな親子関係、恋愛関係をさらりと描きながらも、どこか心に残るそんな印象的な作品である。
 精神科医を目指す青年サムとゲノムの研究者を目指す女性アレックス。将来を約束されたふたりはサムの勤務先の決定に伴い、彼の実家で暮らすことにする。だが、空き家であるはずの実家には音楽プロデューサーである母親がロックバンドとレコーディングをしていた。ヒッピーのような母親、息子はそんな母親に嫌悪感を抱いているのだが、という物語のこの作品『幸せの法則』を監督したのは、初の長編作品『ハイ・アート』がサンダンス映画祭のザ・ウォルド・ソルト脚本賞、主演女優のアリー・シーディーが全米批評家協会賞主演女優賞を受賞するなど各地の映画祭で絶賛を浴びたリサ・チョロデンコ。出演は『アンダーワールド』のケイト・ベッキンセール、『アメリカン・サイコ』、『リベリオン』のクリスチャン・ベール、『ファーゴ』、『バーバー』などコーエン兄弟の作品でお馴染みのフランシス・マクドーマンド、『ソラリス』のナターシャ・マケルホーン、『フェイス/オフ』のアレッサンドロ・ニヴォラ。
 この作品について監督は「一番初めにストーリーが生まれたのは、『ハイ・アート』を編集し終えようとしていたときだと思う。編集室にずっと缶詰になりながら、休憩を取って、音楽をたくさん聴いていたの。そんな1枚にジョニ・ミッチェルのアルバム「レディズ・オブ・ザ・キャニオン」があって、久しぶりにそれを聴きながら、レコードのジャケットを見ていたの。ジャケットは当時、ローレル・キャニオンに住んでいたジョ二が描いたローレル・キャニオンの丘の絵で、そこから私たちは彼らがどんな生活をしていたのか、ジョニ・ミッチェルの人生はどんなものだったのかというような当時そこに住んでいた人々の話を始めたの。」と語っている。ここで監督が語るローレル・キャニオンとはロサンゼルス郊外のハリウッドヒルズにある高級住宅地。1960年代後半くらいからロック・ミュージシャンなどが住み始め、監督も語っているようにジョニ・ミッチェルも当時の恋人のディヴィッド・クロスビーとここに暮らしていた(ジョージ・ハリソンが亡くなったのもこの地だという話がある。面白いところではフィリップ・マーローも住んでいたとか)。ロック・ミュージシャンだけでなく、映画関係者、アーティストなどが数多く住む地域として知られるのがこのローレル・キャニオンなのである。監督は「あそこは常に因習的でない人々、因習的でない文化に属することに興味を抱いている人々を魅了してきたのよ」とローレル・キャニオンという土地柄について語っている。もちろん原題は『LAUREL CANYON』という。
 こういった話を読んでもらえば分かると思うが、この物語はそういった因習的でない文化に属したことのない者、属したくないと決意しているも者が、その中に入り込んでしまった状況を描いた話である。その中で軸となるのが、属したくないと思っている息子とその世界で最大の努力をしている母親、属したことのない息子の彼女と因習的でない母親たち、因習的な息子(彼)との関係である。ぐちゃぐちゃになったり、どろどろになったりせず、その関係が壊れ、修復されていく様はある人にとっては余りにもさっぱりしすぎていると捉えられるのかもしれないが、それが60年代からロックの生き証人のような存在であり、多くの経験をしてきた母親ならOKだろうと思わせてしまうし、そういった生き方でもいいじゃないと納得させられるものがある。そこにあるのは前向きさ、何でも受け入れていくというヒッピーという時代なんかを経過した自由さなんだろうけど。
 アレックスとジェーンというある意味で対照的な女性の生き方は多くの女性たちの共感を呼ぶであろう。ただ、不思議と男性陣には男として感情移入が出来ないのは、女性監督が作った女性のための映画だからなのだろうか。とにかく女性の生き方、行動力が印象に残る作品である。
 音楽というものがキーとなる作品でもあるため、音楽ももちろん素晴らしく、劇中のバンドはダイナソーJr.のルー・バーローの別ユニットであるフォーク・インプロージョンが担当し、そのまま出演もしている。これはグランジ好きにはたまらないでしょう。それと、ロック好きには細かい部分に面白いものが隠れていますのでその辺も見逃せませんよ。
 個人的には80年代の乾いたインディペンデントの映画の雰囲気を感じさせてくれた作品でもあったので、女性だけではなく、そのあたりの乾いた作品が好きな方はぜひ、劇場に足を運んでみてください。

ストーリー
「自由奔放な母親と恋人、堅実な息子とその恋人 その関係の行く末」
 ハーバード大学を卒業したサム。彼は実家の近くの病院の精神科の研修医として働くことが決定していた。同じ大学の恋人であるアレックスはゲノムの研究者を目指しており、ふたりは新生活をローレル・キャニオンにあるサムの実家でスタートすることにした。そこではふたりきりの新生活が始まるはずだったのだが、音楽プロデューサーである母親ジェーンがバンドとのレコーディングをしている最中であった。スケジュールではレコーディングを終え、この家を引き払っているはずだったのだが、まだ終わっていなかったのだった。
 サムは母親の破天荒さが気に入らず堅実な人生を選択して生きてきたので、母親と係わり合いになるのは御免だと考えていた。そのため、アパートを探すがいい所は見つからない。そのうち、その相談や自宅との送り迎えをしてくれることになった同じ病院の研修医のサラに興味を持つようになっていた。一方、家で論文を書くアレックスは次第に論文より、母親やロックバンドの奏でる音色や生活に魅了され始め、彼らと過ごす時間が増えていた。ロックバンドのボーカルのイアンはジェーンの恋人だったが、アレックスに対しても強い関心を持ち始めていた。
movilog
ピックアップムービー
サーチ
DVD比較はベストプライス


リンク
メールマガジン登録
神雕侠侶オフィシャルウェブサイト
ベクター・メディカルテック・ジャパン
*giggle
本サイトをご覧になりるにはFlashPlayerが必要です。 IE5.0以上推奨 画面サイズ推奨800×600以上 お問い合わせ先