セクレタリー【映画情報】ムービーネット

『セクレタリー』
Ｓｅｃｒｅｔａｒｙ
2002年/アメリカ/111分/ビスタサイズ/
ドルビーデジタル
配給：ギャガ・コミュニケーションズ Gシネマグループ
オフィシャルサイト：http://www.gaga.ne.jp/secretary/

マギー・ギレンホール
ジェームズ・スペイダー
ジェレミー・デイヴィス
レスリー・アン・ウォーレン
ステファン・マクハティ

監督、製作、脚本：スティブン・シャインバーグ
製作：アンドリュー・ファイアーバーグ
　　　エイミー・ホビー
脚本：エリン・クレシンダ・ウィルソン
原作：メアリー・ゲイツキル
撮影：アンジェロ・バダラメンティ
音楽：スティーブン・フィアバーグ

※サンダンス国際映画祭特別審査員賞受賞
※全米ナショナル・ボード・オブ・レビュー最優秀ブレイクスルー賞受賞
※ボストン映画批評家協会賞最優秀主演女優賞受賞
※シカゴ映画批評家協会賞新人演技賞受賞
※インディペンデント・スピリッツ・アワード最優秀新人脚本賞受賞
※ゴ－ルデン・グローブ賞最優秀主演女優賞ノミネートほか

　「秘書と弁護士のビザールな関係。最高のロマンティック・コメディー」　

　2002年サンダンス国際映画祭で、特別審査員賞を受賞。主演のマギー・ギレンホールは、全米ナショナル・ボード・オブ・レビューの最優秀ブレイクスルー賞をはじめ、新人賞を総なめにするなど、熱狂的な支持と評価を獲得した作品が、この『セレクタリー』である。この作品はタイトルが表すように、秘書が雇い主である弁護士と恋に落ちていくというロマンティック・コメディーなのだが、その恋愛を成り立たせる関係とストーリーがちょっと特殊で、とにかくたまらない作品となっている。
　監督はこれが劇場長編第二作（日本初公開）となるスティーブ・シャインバーグ。原作のメアリー・ゲイツキルの短編「秘書（Secretary）」（短編小説「悪いこと（Bad Behavior）」収録）を気に入り、映画学校で短編映画化していた彼はこの作品を長編化しようとしたが、一度は頓挫。それから4、5年の歳月を経て、再度、取り掛かり、出来上がったのがこの作品である。そして、主役のオーディションを通して出会ったのが、今ハリウッドで最も注目される女優となったマギー・ギレンホ－ル。出会った瞬間に、この役は彼女しかないと確信したという。マギー・ギレンホールはそんな監督の確信を越えた大人の女へと成長する演技をみせている。そんな彼女の雇い主である弁護士役を演じるのが、「セックスと嘘とビデオテープ」のジェームズ・スペイダー。とにかく目つきだけでたまらない「うまい」演技をみせている。
　精神病院から出てきたばかりの自虐癖を持つ地味な女の子と彼女が社会復帰の第一歩として就職することになった個人弁護士事務所の弁護士とのビザールで真っ正直な愛の関係を描いた今までにないロマンティック・コメディーの傑作（で感動作）。個人的には熱いカップルはもちろん、倦怠気味のカップルには最高のデート向け作品だと思うのですが。ぜひ、劇場でご覧下さい。

「自虐癖を抱える女性を目覚めさせた素晴らしい愛とは･･･」

　リー・ホロウェイは、自分の不安を自分の体を切り刻ざみ、その傷が癒えることで不安を解消する自虐癖のために入院していた精神病院を退院したばかり。母親は彼女に過保護気味で、父親はアル中。家に戻ってきても、根本的な不安はなくなっていなかった。
　そんな彼女は、社会復帰への第一歩として、コミュニティーカレッジに通い、タイピングをマスター。新聞の求人欄でみつけたエドワード・グレイの弁護士事務所の面接を受けることとなった。
　その事務所に入った彼女が見たのは、書類などが散乱し、荒れ放題の部屋と泣きながら飛び出してきた秘書らしき女性。しかし、就職するという目的を持った彼女にはそんなことはあまり気にならず、ミスター・グレイの面接を受ける。彼の面接の一発目の質問は「妊娠しているか？」。彼女は無事に秘書として採用される。
　オフィスでの彼女の仕事はタイプ、電話の応対という普通のことからちょっと変わったものまで。でも、リーはそれらの全てにやりがいを感じ、全力でぶつかっていった。しかも、退院後、久々に再開した幼馴染のピーターとは恋人と呼べるような関係にもなっていた。そんなピーターとリーが、コインランドリーでキスを交わしているのを偶然見たミスター・グレイ。その翌日から彼のリーに対する態度が変わり、彼女はミスター･グレイの態度に自分の目覚めを感じていく。それこそが彼女を満足させ、不安を解消する唯一の愛だったのだが･･･。


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