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『ショコラーデ』
配給:パンドラ
オフィシャルサイト:
http://www.pan-dora.co.jp/schokolade/

キャスト スタッフ データ
マリア・シュラーダー
ダニー・レヴィ
デビッド・ストラザーン
ジェフリー・ライト
ニコール・ヒースターズ
リン・コーエン
監督、脚本:ダニー・レヴィ
製作:シュテファン・アルトン
脚本:マリア・シュラーダー
撮影:カール・F・コックス
編集:ザビーネ・ホフマン
音楽:ニキ・ライザー
1998年/ドイツ/カラー/シネスコープ/ドルビーデジタル/1時間47分

イントロダクション
「ドイツ映画を牽引するX-Filmeによる実話ベースのサスペンス作品」 
 大きなブームの波は去ったものの、ここ数年で完全に定着した感のあるドイツ映画。そのドイツ映画を牽引しているのがインディーズ系映画製作会社 X-Filmeである。ドイツ映画の新たな波を生み出した大ヒット作品『ラン・ローラ・ラン』、ヨーロッパで大ヒットし、日本公開も間近の『グッバイ、レーニン!』、『ヘヴン』、『ネレ&キャプテン-壁を越えて』など数々の話題作を製作しているこの映画制作会社によるハリウッドも欲したという実話をベースにした作品が、今回紹介する『ショコラーデ』である。
 実話&『ショコラーデ』(ドイツ語でチョコを意味する)というタイトルから甘ったるい話を想像するかもしれないが、そうではなく、第二次世界大戦が終わっても続く、ユダヤ人とナチスという根深い歴史にミステリー、サスペンス的な展開が絡み合ったエンタティンメントに満ちた硬派な作品である。
 監督は『イカれたロミオに泣き虫ジュリエット』など常に高い評価を獲得し、X-Filmeの設立者のひとりでもあるダニー・レヴィ。本作では監督だけでなく、脚本と主演もこなしている。同じく主演はドイツを代表する女優であるマリア・シュラーダー。彼女はダーニーレヴィと共同で脚本も担当している。共演はジョン・セイルズ監督作品の常連であるデビッド・ストラザーン、『バスキア』の主演でブレイクしたジェフリー・ライトなど。
 この作品の脚本にダニー・レヴィとマリア・シュラーダーが着手したのは10年以上も前のことだった。ドイツの戦後史の秘話をベースにして、何度となく書き直された後に完成したこの作品は、ドイツ人のシュラーダーとユダヤ人のレヴィというふたりのアイデンティティを確認し、加害者と被害者という歴史をもう一度見つめなおすことだったという。「加害者と被害者という決まりきった図式を描き出す気はなかった。一方的な被害者とは言い切れないユダヤ人像、加害者にも歴史の犠牲者としての一面があることを浮かび上がらせたかったし、描きたかった。」とレヴィは語っている。しかし、脚本の完成度の高さにもかかわらず、その内容がドイツ人の古傷に触れたためか、ドイツではなかなか映画化の道が開けなかったという。その後、ハリウッドでの映画化が決まりかけたが、ハリウッド・スターを起用したいというプロデューサーと自分たちでやりたいというふたりの意見の対立から頓挫(個人的にはそれも見てみたかったが)。最終的にはレヴィ自身が設立したX-Filmeで映画化されることになった。
 殺人事件という出来事を発端にミステリー的な流れで進むのかと思いきや、様々な要素が絡み合いながら新たな歴史の暗部に向かっていく展開は本当にスリリングさに満ちており、ニューヨークに普通に暮らすユダヤ人(ユダヤ教徒)としての生活やナチスに対して未だに強い執念を持つユダヤ人という描写には民族と歴史の重さを感じさせられる。第二次世界大戦から何十年も経ったニューヨークを舞台に展開するこの作品を観て思うのはその歴史の重さと呪縛だった。
 ラストまで思ってもみなかった展開で進んでいくサスペンス・ストーリーとしても面白いが、それにプラスして歴史、民族という部分が多少でも分かれば、さらに面白さが増すこと間違いなしの作品です。タイトルの甘さやキャストの地味さに惑わされずに、ぜひ、劇場に足を運んで下さい。

ストーリー
「偶然の出来事から出会ったふたりを結ぶ過去」
 舞台はニューヨークのマンハッタン。ある朝、デヴィッドの母は新聞を見て、死んだはずの自分の父親が生きていると彼に話した。それはドイツにあるチョコレート工場の放火のニュースで、その経営者が彼女の父親だというのだった。放火はネオナチによるユダヤ人への嫌がらせの疑いが濃いということだった。デヴィッドは知人の弁護士カミンスキーに調査を依頼するが、それは人違いだということが判明する。しかし、母親はその意見を受け入れようとはしてなかった。
 その頃、ニューヨークでファッション関係のセットデザイナーをしているレナは故国であるドイツに戻ったりと多忙な日々を送っていた。彼女がドイツに戻った理由は祖父のチョコレート工場の火災ですっかり消耗しきった母を気晴らしを兼ねてニューヨークに連れてくるためでもあった。レナはデヴィッドの母親が自分の父親だと確信した人物の孫だった。
 デヴィッドの母親の誕生日の日。祝いのために集まってきた家族たちだが、肝心の母親は時間になっても現れなかった。そこにかかってきた一本の電話。それは彼の母親が事故に遭い、救急病院に運び込まれたという連絡であった。彼らは急いで病院へと向かうが母親は息を引き取ってしまう。実は事故に遭ったデヴィッドの母親を発見し、病院へと付き添ったのはレナであった。彼女は母親の宿泊しているホテルの廊下で倒れているデヴィッドの母親を見つけたのだった。デヴィッドとレナという点はここで出会い、そしてその点はふたりが想像もしない線へと繋がっていく。
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